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女性に選ばれる、ふじみ野

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#出生率

議会で、少子化対策について質問しました。

 9月13日水曜日、ふじみ野市議会で一般質問を行いました。テーマは、少子化対策です(以下の文章は関連記事です)。 ふじみ野市を始め、多くの自治体や国が、子育て支援策に強く取り組まれていることには、敬意を表します。また、対象となるお母さん、お父さんからも一定の評価を受けていることと思います。ただ、残念ながら、子育て支援策を強化しても、強化しても、出生数や出生率は、低下していくという状況がみられます。  私の質問は、こうした現況において、従来の子育ての支援という福祉的政策と

出生数の推移をまとめてみました。

 ふじみ野市と近隣自治体(富士見市、志木市、朝霞市、川越市)の出生数(外国人除く)の変化をまとめてみました。   上の表ですが、2015年のふじみ野市の出生数は966人、2022年は627人です。減少率は35.09%です。年平均で5.99%減少となります。コロナの影響を受けていない2020年の出生数は732人。2015年からの年平均減少率は5.4%となります。  減少率が他と比べて極めて高いですね。コロナの影響?が大きい(2022年の2020年比で減少幅が大きい)のはふじみ

ふじみ野市の出生率低下を探る

 前回、ふじみ野市の出生率が近年、低下しており、また、減少率が、近隣自治体や埼玉県と国の平均より大きいと指摘しました。ここでは、有配偶率、平均初婚年齢、出生順位別合計特殊出生率、有配偶出生率について近隣自治体や国、県平均と比べて、ふじみ野市の特性を確認しましょう。  ちなみに結論から言えば、「有配偶出生率が低い」ことがふじみ野市の特性と言え、出生率低下の大きな要因と考えられます。  出生率(出生数ではありません)に関係する指標として、まず、結婚に関する指標が挙げられます。こ

奈義町を視察しました③(なぎチャイルドホームで見たこと、聞いたこと)

 奈義町を視察させていただきました。ご報告三回目の今回は、奈義町子育て支援のシンボル、子育て支援施設「なぎチャイルドホーム」を訪問させていただき、見たこと、聞いたことをまとめました(上の写真は、奈義町のレクチャー資料です)。  最初にフランスの総領事が同ホームを訪問した際の取材映像、貼り付けておきましょう! https://news.ksb.co.jp/article/14816517  メルシボク~。    奈義町の子育て支援策のシンボル的施設であるチャイルドルームは、

奈義町を視察しました④「カギは安心感」(産後、見守り、しごと、住宅)

 奈義町を視察させていただきました。今回のご報告は、高い出生率のカギに迫ってみたいと思います。町は、出生率が高い鍵は、「安心感」と説明しています。    レクチャーしてくださったKさんは、「女性の不安を軽減すること」が子育て支援で重要とおっしゃていました。そして、「女性の不安軽減は、2人目、3人目の出産に大きく関わっている」と指摘されていました。1人目の出産で、産後うつになったり、ネガティブな経験が多いと、2人目以降の出産をためらう傾向があると。  町では、母子手帳交付時の

奈義町を視察しました②(首相視察編)

 奈義町を視察させていただきました。ご報告の第二回です。第一回目は年表形式で、20年間の少子化対策の歩みをまとめてみました。今回は、番外編?で、今年2月19日、岸田総理大臣が奈義町を訪れた際の様子をまとめてみました(上の写真は「広報なぎ号外」より)。  まず、子育て支援施設「なぎチャイルドホーム」で伊原木岡山県知事と奥奈義町長から子育て支援策の説明を受けたあと、同施設を利用する親子や地域のボランティアの方がたと交流しました。 江戸時代から歌舞伎が続く奈義町、続いて、こども

奈義町を視察しました①(データ・年表編)

 岡山県奈義町を視察させていただきました。奈義町は2019年の出生率が2.95となり、子育て支援策で注目を集めている町です。2005 年の出生率は1.4でしたので、奇跡の上昇ともいわれています(上の写真は奈義町HPより)。  奈義町については、まず今回の文章では、奈義町のデータや少子化対策の年表的整理を紹介したいと思います。  奈義町は面積が69.52平方キロ、人口が5751人、世帯数が2533(2023.1現在)のまちです。特色として、自衛隊の演習場があります。面積はまちの