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見返りを求めない

どんな時代でも生き残るリーダーの仕事 1章-2(該当ページ:26P)

GIVE & TAKE

やはりこの言葉はしっくりこない。相手に与える、と相手から与えられる。この「相手」は特定の対象物を指しているように思えるが、世の中はそんなにうまくできていない。

いくら与えても、その相手から戻ってこないことの方がむしろ多い
「裏切られた」とか「アイツは可愛くない」と文句をタラタラ言うが、その時点で発想が貧弱すぎる。経営者なりリーダーの人は、それでは部下がついてこない。セコいから。見返りを求めるなんて御法度だ。

「与える」のではなく「貢献する」が、人と人の関係を産む際に、大切な考え方。GIVE & TAKEではなくCONTRIBUTION & TAKEじゃないとダメダメ。

28歳で聞いた社長の溜め息

いまでも鮮明に覚えている。まだ経営者の悩みなんて全く理解できない20代サラリーマンの頃。

大手の広告代理店を脱サラ。当時の社長は、徹底した顧客視点で、あらゆる常識を覆しては、結果を残していく超人だった。ネット通販初期の革命児と今でも思う。

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「勝てば官軍」が口癖だったその偉大な社長が、ふと飲みの席で漏らしたことがある。

「都丸な、新しく入ってきた奴に、もう奢ったりするのはやめようと思うんだ。結局、恩義を忘れて辞めていくからなぁ、、、」

事実、採用してはどんどん人が辞めていく。その頃から、人が人と仕事をする意味深さ、人間関係の難しさ、を考えるようになったのかもしれない。

お互いが貢献し合う、より良い社会へ

これはそれぞれの人の考え方だが、僕自身は見返りを求めずに貢献し続けると決めている。なぜなら、40歳を超えて、いろいろな問題と対峙した時に、結局救ってくれたのは仲間だったからだ。

決して打算的で訳ではない。人へ貢献するというのは心を豊かにする。ただ、そこで短期的な見返りを求めていたら決して続かない。冒頭でも言ったように、直接的に戻ってくることは稀だからだ。

でもこれだけは実体験から言える。不思議なもので、その貢献は、異なる相手から、自分が予測しないタイミングで帰ってくるもの。そうやって信じていれば、お互いがお互いに貢献し合う良い社会になると信じているから。

人類皆兄弟。一日一善。先義後利。。。
先人が残してきた言葉は、いかにも奥深いと感じる

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