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うつになってからこれまで(1) 発症(1)


原因と思われる出来事を振り返る

 わたしが「うつ」になった原因。それは、大きく分けて仕事と家庭のストレスだと記憶しています。

 何が起こり、どのような症状が出てきたか。正直言うと思い出すのも嫌です。でも、覚えている限りのことを書き出すのは文章を書く練習にもなり、わたしのための備忘録にもなりますから、できるだけのことはしたいと考えています。

 概要については前回の記事をご覧ください。


1-1.仕事のストレス:ある上司との軋轢 あつれき(1)

 2020年の秋、コロナ禍の真っ最中 まっさいちゅうにもかかわらず人事異動がありまして。わたしも対象になりました。

 それまでのわたしは、内勤の、ざっくり言えば営業部隊を支える裏方のような仕事をしていたのですが、昇進と同時に法務担当へ異動となり、それに伴って部下の人数も増えました。

  わたしの新しい仕事は、細々 こまごまとしたものを除いて大まかに言いますと「契約書の作成、他部署から持ち込まれた契約案のチェック、それら契約を偉い人に説明して契約締結の準備をすること」と「顧問弁護士との調整(当時、弊社は複数の裁判を起こし、かつ、起こされていました。)」でした。

 客観的には、元の部署も法務担当も裏方という意味で違いはありません。しかし、重圧のかかり方が全然違ったのです。さらに、上司との反りも合いませんでした。

 この上司は、わたしの前任者でした。同僚の評判も悪くなく、また、引き継ぎをするときの様子などから、異動直後は頼もしい存在として見ていました。しかし、結果として「前任者であったこと」が災いし、わたしが「うつ」を発症する一因となりました。

 上司は大変細かいことまでよく気がつく方で、また誰に対しても毅然 きぜんとした物言いをする方でした。そして、当然ながらそれはもちろんわたしにも向けられるわけです。

 部下が作成し、わたしのチェックを経た契約書のドラフト(厳しくいかめしくて契約書らしい文章ではなく、契約内容をざっと箇条 かじょう書きにしたような書類のことを、弊社ではこう呼んでいました。)の時点でかなりの量の指摘を受けました。

 最初のうちは、指摘されたことを赤のボールペンで書類に書き込んでいましたが、比喩ではなく本当に書類全体が真っ赤になることもありました。上司が前任者であるため、細かいところも気になったのだと思います。

 わたしは、同じ過ちを繰り返さないように、一言一句漏らさぬようそれまで以上にしっかりとメモをとり、また、チェックや意見の作成により多くの時間を割くようにしました。それで残業が増えることになっても「満足のいく仕事ができる」を優先したかったのです。

 が、それだけやっても指摘は次々に飛んできます。わたしの意見はほとんど採用されません。上司も腹に据えかねたのか、とうとう同僚や部下が見ている前で書類を破り捨てられる事件まで起きました。

 そして、上司の指摘に忠実な内容にしなければ次のステップに進めないため、わたしは部下に手戻り作業をお願いすることになりました。それはすなわち、部下からの信頼を失うことでもありました。



 一気に書いたら1,000文字を超えてしまいました。療養中のみなさま、長い文章を読むのは辛いですよね、力不足ですみません。段落ごとに1行空けたりと、わたしなりの工夫はしていますが、いかがでしょうか。

 この記事はいったんここで切りまして、次に続きます。

 


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