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移住の前にお試し暮らしをしてみる

仕事、介護、子育て、その地域に惚れ込んだ・・・

いろんな背景や理由を持って他の地域へ移住される方がいらっしゃいます。

そもそも移住とは?

ぼくは何度も引っ越しをしていますが、移住したという感覚は持っていません。

ぼくの考える「移住」とは、「自分の意思で移り住むこと」です。

これまでは勤め先の人事異動によって引っ越ししていたので、職場の都合によるもの。この定義には当てはまりません。

そしてぼくは移住地を探しています。

自分の理想とする場所を探すために、これまで旅行の時も観光だけでなく住む目線で各地を見てきました。

その中で今回初めて、市が公式に提供している「移住体験」制度を使って、山陽小野田市に移住体験してみました。

その時の体験を共有します。

そもそも山陽小野田市ってどこ?

山陽小野田市は山口県の西部にある市です。

Googleマップより

地図を拡大してみます。

赤点線内

本州の中で一番九州に近い市が山口県下関市。

そして山口宇部空港がある山口県宇部市。

山陽小野田市は下関市と宇部市の間にある市です。

人口は約6万人。

面積は比較的小さくコンパクトな街です。

市へのアクセスは、新幹線で「厚狭(あさ)駅」に降りるか、飛行機で宇部空港に降り立つパターンが考えられます。

また、高速道路が市を通っているので車でもアクセスしやすい地域です。

山陽小野田市との出会い

都市圏を中心に全国で移住フェアが定期的に開催されています。

ぼくは定期的にこのような移住フェアやイベントに足を運んでいます。

山陽小野田市との出会いも移住フェア。
その時は全く山陽小野田市のことを知りませんでした。

イベントで市のスタッフの方からたまたま声をかけていただき、市のブースに足を運んでお話を聞いたことがきっかけです。

移住支援員でありタレントの顔も持つ、河口温美(かわぐちあつみ)さんが市のことをざっくばらんと分かりやすく説明してくださいました。

その中で、移住体験制度というものを紹介いただきました。

宿泊費を補助いただくことで数日間市に滞在し、市の生活環境を体験できるものです。

全く知らない場所であったうえ、市からもまずは1度足を運んでほしいというお言葉をいただいたので、この制度を使ってお試し暮らしをすることにしました。

移住体験の内容

ぼくの場合、事前に移住支援員と打ち合わせの上、滞在のスケジュールを組んでいただきました。


大まかなスケジュール
1日目:移住者・起業者と面談、市内施設・自然環境の視察、自由行動
2日目:起業者との面談、市内施設・自然環境の視察、自由行動
3日目:自由行動、帰宅


公共施設やオススメの飲食店を紹介いただきました。

そのうえ実際に市へ移住された方との面談のセッティングまで。
実際にその地域に住んでいる方とお話をすることで、生活のリアルを知ることができました。

特に嬉しかったのは、ぼくはいずれ起業を考えているのですが、市内で事業をされている方との面談をセッティングしていただいたことです。
実際に開業にあたっての具体的なお話を聴くことができました。

もちろん自由時間もあります。

自由時間ではスーパーや公園、図書館などの施設を見てまわりました。

ぼくの場合は面談も多かったのですが、面談はいらないので市をゆっくり見て回りたいという方でもOKだと思います。

2泊3日のスケジュールでしたが、充実した移住体験となりました。

市のよかったところ

いろいろ市を見て回った感想です。
結論として、子育てしやすい環境だと感じました。

充実した図書館

綺麗な館内にはたくさんの本が揃っています。閲覧席もたくさん。

感動したポイントは子どものための読み聞かせコーナーがあったこと。
喋ってはいけない図書館が多い中で、山陽小野田市の図書館では子どもに本を読み聞かせすることができます。

そのほかにも図書館では子育て世代を支えてくれるイベントや取り組みもあります。

子育てサポートのワンストップサービス

市には「スマイルキッズ」という、妊娠期から子育て期までの家庭が子育て関連の相談支援を一カ所で受けることができる施設があります。

スマイルキッズでは、保育士など子どもをみてこられた経験のある「子育てコンシェルジュ」が常駐しています。
子育てにおいて困ったことがあれば相談できる環境が整えられています。

さらにすごい点が、子どもを遊ばせることができる「プレイスペース」が無料で使えること。

雨の日でも広々とした空間で子どもを遊ばせることができます。
子ども同士に限らず、親同士の交流のきっかけにも。

たくさんのおもちゃや絵本もあるので、家庭でたくさん持たずともこれらをシェアできるところもいいですね。

さらには、「スマイルキッズ」では親子で参加できる食育の講座も定期的に開かれています。

市の子育て支援の取り組みは、公式HPでもまとめられています。

ありがたい。

市街地エリアと自然エリアが近い

市には「おのだサンパーク」という大型ショッピングモールがあります。
おのだサンパークを中心に買い物に便利な市街地エリアができています。

一方で、市には海や山など豊かな自然があります。

海:きららビーチ焼野
→ 「日本の夕陽百選」に認定された海岸。瀬戸内海に沈む美しい夕陽を眺められる映えスポット。綺麗に清掃されており、浜辺にゴミが落ちておらず綺麗。子どもも安心。

山:竜王山公園
→きららビーチ焼野のすぐそばにある海を一望できる山。同じく夕陽を眺めることができる。標高約136mの小さな山なので子どもでも登れるし、車でも登れる。春は桜のスポット。

キャンプ:竜王山公園オートキャンプ場
→竜王山の中腹部にあるキャンプ場。夕陽が照らす海を眺めながらの焚き火はエモい。近くには温泉も。

温泉:きらら交流館
→きららビーチ焼野にある温泉施設。サウナもあり、夕陽を眺めながらととのえる。残念ながらリニューアルのため長期休館中・・・。

街がコンパクトなので、これらのエリアに短時間でアクセスできるのです。

例えば市街地の「おのだサンパーク」から海辺の「きららビーチ焼野」まで車で14分。
車内で3曲熱唱すれば着いてしまいます。

無料で使える広い公園

市内には公園がたくさんあります。

その中でも広い公園が「江汐(えじお)公園」。

園内にはテニスコートやここにもキャンプ場もありますが、公園の利用のみであれば駐車場代も含めて無料

収穫体験ができる施設

花の海」という、その名のとおりたくさんの花畑がある場所があります。

シーズン終わりかけのコスモス畑

ここでは1年を通じて様々な作物の収穫体験をすることができるのです。

また、野菜や加工食品の直販所も兼ねているので、地元の農産物を地産地消できます。

豊富な医療機関

市や近隣エリアには所狭しとたくさんの医療機関があります。

Googleマップより

また、隣の宇部市には山口大学医学部附属病院もあります。

病院がたくさんあるのは心強いですね。

気になったところ

市街地の道は平坦なので自転車だけでも暮らすことはできますが、現実的には車を持たないと暮らすことは難しいと感じました。

中心駅前エリアに商業施設や公共施設(図書館など)が集約されていません。
市街地には鉄道が通っていますが、正直使いづらいです。

JR小野田線時刻表

空港や新幹線の駅から市街地へ向かう場合、公共交通機関を使ったアクセスは良くありません。

また、スーパーを見たところ、食料品などの物価は都内とほとんど変わりませんでした。

そのため、都市圏から移住すると家賃は下がりますが、車代(車両本体・ガソリン・保険・車検など)がかかる分、生活コストは都市圏と同じかそれ以上かかる可能性もあると感じました。

終わりに

移住は大きな決断になります。
今回の体験を踏まえて実際に移住するのかどうかは今後も分かりません。
これからもじっくり検討していきたいと思っています。

ですが、今回「移住体験」という機会をいただいたことで具体的な検討材料を得ることができました。

実際に訪れることで初めて分かることがたくさんあります。

特にスーパーや公園、公共施設などの生活環境は実際に行ってみないと分かりません。

現地に足を運ぶ大切さを改めて実感しました。

似たような移住体験制度を提供している他の市町村もあるので、移住を検討されている方にはオススメできる制度です。

今回の体験を通して、市には素晴らしいスポットがたくさんあることを知りました。
そして素敵な市民の方達がいらっしゃることも。

山陽小野田市は一度訪れる価値のある素敵な場所です。



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