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ジジイの生き方 ①

この1年くらいずっと考えているのが「ジジイの生き方」だ。死に方と言ってもいいのかもしれない。65を超えてようやくこの9月で44年間籍を置いた日本テレビを離れる。人生の2/3を一つの会社で送ってしまった。長く居過ぎたもんだ!と思う。そして恐ろしいことに日本テレビを離れても人生は続くのだ!
どう生きるか?明日死んでもおかしくない年齢になっているのだから
「どう死ぬか?」ということだ。

いつ終わるかもしれない最終章はこれまでとは全く違うスタンスで生きていくのがいいんじゃないか?そう生きていきたい!その基本の柱とは何か?
最初に浮かんだのが『老害』にならない だった。

世界は若い奴がどんなやり方だろうと作っていくべきだ。それは順繰りに次の世代に送られていくべきだ。「それに役立とう」と考えて色々口出すのがまさに『老害』だ。そこを避ける。では何をやる?後進を育てる?
柄じゃない=好きじゃない。
どうする?
最近いくつかここかな?というフレーズが浮かんだ。

小さな物語に加担する

テレビが〜!とか世界が〜!とかそういう大きな話はもういい。鎌倉が〜!とかわたしの街が〜!とかそういうディテイルを作り込める小さい物語に加担するのがいいのではないか?と思い始めている。

今ないものを作り続ける

今あるものに口を出すと『老害』になる。でも今ないものを作っていったらどうだ?そしてそれは僕が電波少年以降心掛けてやってきたことだ。
前回も書いたがもう一回リストアップしてやる!

24時間生放送CSチャンネル「電波少年的放送局」
喜怒哀楽で分けたコンテンツの商店街「第2日本テレビ」
世界中を移動しながらYoutubeに毎日アップする「間寛平アースマラソン」
バーチャルな世界セカンドライフ上で収録したレギュラー番組「デジタルのバカバカ」
日本初のクラウドファンディング番組「たけしとひとし」
その人の人生を映像化する「L I F E V I D E O」
本格的VRドラマ「ゴースト刑事」
本人に言わずに撮り切ったドキュメンタリー 「We Love Television?」
みんなで作るタイムマシン「1964 TOKYO VR」
観客を3Dスキャンして舞台上で踊らせる「NO BORDER」
みんなのテレビに記憶を集める「電波少年W」

これら“今ないもの”を作り続けてきた。これなら若いもんの邪魔をしていることにならないだろう!とこんなことを考えている。

幸い「NO BORDER」は3年ぶりに再演の話があり「1964TOKYO VR」もいくつか構想がある。さらに「電波少年W」で作った“テレビの記憶を集めるWebサイト”をWOWOWから譲り受け「みんなのテレビの記憶」という事業を10月1日から始める。


ジジイの生き方。幸か不幸か人生100年時代にコレを見つけて見事に構築してみせることが当面の目標である。

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