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最近天気が悪く、ホルモン周期のこともあってずっと頭や体や気分がずんと重い。ただ、気温は冷たいもののどんどん日が長くなっており、遅めの始動でもまだ外は明るい。北海道は、心なしか空が近い。雲がもくもくとそしてでっぷりとしており、強い風に吹かれて、今日はそこそこのスピードで西の空から東の空へ流されていった。気づくと1度目の収穫を終えた豆苗もぐんぐん育っている。キッチンの光を背にしているとささやかな竹林みたいだと思う。

最近の頭の重さの奥には小さく鈍い頭痛があって、それは鎮痛剤を飲めば治るけど頭の重さはなかなかどかない。バイトをしていたり、昨夜しなかった洗い物をしていたり、散歩に出かけて歩いたりしていると気づけば少し軽くなっている。似たようなかんじで、気分の重さもいっとき軽くなって、起きているとまた重くなって、いつからいつまで重かったかということをいつの間にか忘れている。

今日はいつもより少し長く南へ歩いた。途中まで北だと勘違いしていた。すると、吹きつけたように蔦がからまる建物があった。函館にきて1ヶ月経つけど気づいていなかった。スタバで書き物をしようと思って出かけていた。徒歩20分のスタバ。帰り際、ふとガラスの奥を振り返ると若い男性がテラス席で煙草を吸いながら何かを飲んで談笑していた。

家に帰ると現代詩手帖、今年の5月号が届いていた。パレスチナ詩アンソロジー。まだ数ページだけぱらっと見ただけだが、すでにからだに重みがあった。

22時ごろ、恋人から遅くなるので何か先に食べていてという連絡がきた。ここ数日の私は調子が悪いので、寂しくなったが、寂しいと恋人へのメッセージに打ってみるというところでふと我にかえった。ビールを飲んで、ごはんを食べて、湯船に浸かった。

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