【番外編】アクティブ・コミュニケーション1DAYセミナー(”聴く”編)
チームネクステージ主催のアクティブ・コミュニケーションセミナー(聴く編)を受講しました。その学びと気付きを記録しておこうと思います。
この講座では、周りの人の相談に乗りたい、部下や職場の人の役に立ちたい、いいチームを作りたい、といった想いやニーズに応えるべく、短い時間で相手が変化を起こす“相談力”を学ぶことができます。
”聴き方”についての3ステップ
「相談力」とは、相手の問題を解決する能力ではなく、「相手の問題解決能力を上げる関わりをする力」のことをいいます。
そのステップは以下の3つ。
ステップ① 関係を作る(いい感じで聴く)
ステップ② 詳しく聞く
ステップ③ 行動を決める
この中で、ステップ①でいう、「いい感じで聴く」というのは、相手に、笑顔で、話し続けていいよ、というメッセージを送ること。
上記3ステップをベースにして、アクティブコミュニケーションの流れは以下のようにして進めていきます。
関係性
課題/現状
解決像
理想像
未来像(本当の目的)
目標
手段
行動
スモークアクション
宣言と勇気づけ
報告と振り返り
各ステップあたり目安90秒で進めていきます。初めは相手に60秒ほど自由に話してもらい、「もう少し詳しく教えて?」でさらに30秒深ぼっていきます。
各ステップの詳細
「解決像」→「理想像」→「未来像」と繰り返し本当はどうなったらいい?」と聴くのは、本当の目的を聞いてからの方が、結果的に行動のステップに入った際にヒットする提案が出やすいからです。
「目標」のステップでは、その目標の解像度を上げ、より具体的に、よりイメージしやすいものにしていきます。目指すのは、イメージの再現VTRができるくらいに!です。
そのなかで、いつ、どこで、誰と、誰が、何をしている(言っている、やっている、話している)のかを問い掛けにより明らかにしていきます。
「行動」のステップでは、スモールアクションを意識して、すぐにできること、この後1、2分でできること、他の人でもできること、として、より具体的な行動に落とし込んでいきます。(具体的、短時間、普遍性(誰にでもできる))
やりたい/やれそう/やったら良さそう で点数をつけてみるのも1つの方法です。その上でいいかな、と感じるものを本人に選んでもらう。
小さなハードルを掲げてそれをクリアしていくことを繰り返していくと、「自分でやれる」という自己効力感が上がっていくことは脳科学での研究からも明らかになっています。
「分かんない」と言われた時について
「分かんない」ともし言われた時は「分かんないよね、例えばでいいから、教えて」とニコニコしながら聞いていることで、本人が考えてみようかな、話してみようかな、と思えるようになります。
「考える」ターンを相手側に敢えて作ることが何より大切です。仮にその時ピンと来なくても、問いはその人の中に残っていきます。そして、その違和感は”新しいものを学んでいる”状態になります。
「他には?」で言葉を止める意味
「他にはありますか?」と「他には?」では受け取った側の反応に差が出ます。「他にはありますか?」と聞くと、相手は「無い」と言い易くなってしまうのに対し、「他には?」で止めた状態で聴くと、相手は何かを考えようとします。
コミュニケーションは自動操縦モード
このことを自覚しておく。であるが故に、自然にできるようになることが大切です。
特に、ノンバーバルと言われる、非言語情報については、上述のイイ感じで聴くために特に重要です。
例えばそれは、6Sコントロール(スピード、スタイル(外の雰囲気)、ステイト、サイト(目線)、スペース(距離感)、スピーク)を意識することであったり、万国共通の非言語コミュニケーションである拍手を大切にすることでもあります。
さらには、子供的な要素(無邪気さ)を上げていき、より磨いていく。もっと教えて?や、イイね!イイね!といったこともそれに当たります。
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