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【押川剛;50歳からのキャンパスライフ】11 これからは「身軽」であることが最大の信用になる!

年が明けたと思ったら、もう一月も終わりである。

俺はといえば、新年早々インフルエンザA型に罹患し、あまりの高熱に幻覚までみちゃった。まだ本調子にはほど遠い。年をとって基礎体力や免疫力が落ちているとはいえ、インフルエンザってこんなに威力あったかな。

絶大に尊敬し信頼している俺の師匠が、数年前から会うたびに「これからは全世界的に自然災害とウイルスで大変なことになるからね」と忠告してくれていた。インフルの威力といい、中国武漢の新型コロナウイルスといい、まさにその通りになっている。

これから東京オリンピック、大阪万博、IRと、人の流れがますます流動的になって、パニックも起きやすくなる。災害もウイルスも、予防するにも限界があるのが辛いところだが、「命を守る」ということについて、日頃から真剣に考えておかなければなるまい

ツイッターで、「災害を避けるために数年前から北九州市に拠点を移した」とつぶやいたら、「九州に逃げられる人は逃げた方が良いのではないかと思う」とコメントをくれたフォロワーさんがいた。本当にそうだよな。もちろん100%安全な場所なんてどこにもないし、仕事や家族のことを考えればそう簡単に移転などできないが、アンテナは常に張っておくべきだろう。

「価値観の転換」って、すでに使い古された言葉だけど、令和二年は最後のダメ押しのように、それを実感する年になるんじゃないだろうか。昔こそ、家族やら家やら車やら、いろいろ持っていることがステータスで信用の代わりになったけど、これからは「身軽」であることが最大の信用になる!と、俺は確信している。

アメリカではすでに、賃貸が大人気、値段もものすごく上がっているという。「家なんか持っていても維持費に金がかかるし、災害が起きてもすぐに手放せない」というのが理由の一つだ。

関東にしても、毎年のように台風で水浸しになると言われている。去年だったか、江戸川区が「江東五区は浸水するので、豪雨の際は区外に逃げるように」と発表して騒ぎになっていたが、それが現実だ。不動産業を営んでいる俺の知人も言っていたが、東京の地価はすでにどんどん下がり始めているという。

自然災害にせよウイルスにせよ、「経済活動ができなくなるほどの出来事」が「明日」にもで起こりうる。それが現実なのだ。今後は、「命」や「健康」に勝るものはなくなる。それを守るために、我々日本人だって移民のごとく移動を迫られる日が来るかもしれない。だから、できるだけ身軽にしておく。

新年早々、暗い話題になってしまったが、何が起ころうと、メシと寝床の確保くらいは、自分でやるしかない。令和の時代は今までよりいっそう泥臭く、人間臭く生きていかなきゃいけねーな! 

せめて俺の周りにいる学生ちゃんとは、前向き・現実的な【サバイバル】の情報を共有し、一緒に考え、行動に移したいと思っている。いずれ「大学の勉強より役に立ちました!」なんてことになるかもしれない。

以上が令和二年一発目のキャンパスライフだ!


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