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Twitterのわるいところ

Twitterのわるいところ

みんなが結論を急ぎすぎている。

対立を煽る。

情報が多すぎる。フェイクが含まれる。

いいかい、1つ問題があったとして、それが140字で解決するわけがないんだよ。自分の意見を、140字ですべて伝えられるほど人間は単純ではない。この世界のありとあらゆることは複雑に絡み合っている。お願いだから急がないでください。(ここで140字、たいしたこと言ってない)

Twitterでは、毎日のように人々が言葉で殴り合っている。しかも、残念なことに、論点がずれまくっている。不毛な議論が続き、どちらかが「うるせーばか!」と言って、もう一人が「はい論破^m^」というまで終わらない。

最近よく見てうんざりしているのは、

「感染爆発を抑えるために外出禁止を!コロナで人が死ぬ!」に対して、「経済を回せ!自殺で人が死ぬ!」である。恐らく一度は見たことがあるだろう。

これはどちらも正しい。言っていることは100%間違ってない。ただ一つ間違っていることがある。この二つの意見で対立することだ。

このやり取りは、「人の命か経済か」の二項対立になっている。本当にこの二つは対立関係にあるのだろうか。

そんなわけない。

今大切なのは、「感染拡大を抑えつつ経済を回す!」に決まっている。二つを組み合わせて200%間違ってないことを言った。えっへん。

それなのに、あたかも「どちらか一つしか取れない前提」で殴り合っている。実に不憫だ。

これもTwitterのわるいところ。議論の中から新しい解決策を模索するならまだ分かるが、最初からディベートのようになっている。ディベートは論理的に考える練習であって、本当の世界は二項対立で表せない。

さらにたちが悪いのは、情報が多すぎて自分に都合の良い情報のみを取捨選択するようになってしまう事だ。陰謀論もその類。その結果、それぞれ偏った情報を持った集団Aと集団Bの紛争があとを絶たない。勝ち負けを決めようとする。

本当に大切な結論はいつも中心くらいにあるもの。でもそれに気づけない彼らは毎日殴り合う。


現時点での僕の気持ちを書いておく。

自分の考えは持っておこう、でも情報はなるべく中立の立場から得よう。そして考えが変わる事を恐れないで。


これ、僕も実践できてません。一緒に頑張りましょう。ゆっくり色んな事を話し合って、意見の対立で殴り合うのはやめよう。

「こっちは丸腰だ!

あなたを傷つけるつもりなんて毛頭ない!」



ここで終わりにしようと思ったけど、ある言葉を思い出したので引用しておく。


言葉の針を抜いてください

心の棘を剥いてください

あなたの愛に見つめられて

それを麻酔に抜いてください

『針と棘』 野田洋次郎




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