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ビタミンDと重症化予防:新型コロナ感染のしくみ:ビタミンDのレニン・アンギオテンシン系の調整作用とは?

ビタミンDの不足・欠乏者は非常に多いです。新型コロナ感染対策において、ビタミンDは3つの点で重要です。

A.免疫調整作用
➡抗菌ペプチド(カテリシジン・ディフェンシン)の産生促進、自然免疫↑獲得免疫↑

B.抗炎症作用
➡炎症性サイトカインの抑制
サイトカインストームの抑制

C.レニン・アンギオテンシン系調整作用
①【レニン阻害作用➡組織障害↓】 レニン活性を抑制することで、アンギオテンシン2産生を減らし、組織障害を抑制
②【ACE2発現作用➡組織保護↑】ACE2を増やすことで、アンギオテンシン(1-7)を増やし、により組織を保護(抗炎症・血栓抑制・血管拡張)

図は、新型コロナウイルスが肺の細胞に侵入したところです。ウイルスは、アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)を受容体として、結合した後に、細胞の中にエンドサイトーシス で侵入してきます。その結果、ACE2がダウンレギュレーションしてしまいます。

ACE2は、アンギオテンシン2からアンギオテンシン(1-7)にすることで、抗炎症・血栓抑制・血管拡張を通して組織を保護してくれる大切な酵素です。ビタミンDは、これを増やしてくれます(②)。

また、ビタミンDは、レニンを抑制することで、アンギオテンシン2を介した組織障害(新型コロナ重症化)の流れを防いでくれます。

さらに、ビタミンDは、骨や筋肉に大切なビタミンでしたね。
ビタミンD欠乏を無くすことは、高齢者の骨や筋肉低下に伴うフレイル対策・合併症対策にも重要です。

210518【FB】コロナ対策は、ビタミンD欠乏の解消から

ほとんどの人は、ビタミンDが不足していることに気づいていないかもしれませんが、ビタミンDが足りない人は、潜在的にとても多いです。まさに、隠れビタミンD欠乏、隠れビタミンD不足と言えるでしょう。

●まとめ
ビタミンDは、日光ビタミンであり、抗炎症ビタミン、免疫調整ビタミンです。
日光やお魚(しゃけなど)が大切。
ビタミンDの欠乏や不足の人が多い現状を考えると、新型コロナ感染対策の一助として、ビタミンDの適正化は大切です。特に、高齢の方を中心に。

210518【FB】ビタミンDによるレニン・アンギオテンシン系調整作用 新型コロナ

https://www.dr-okudaira.com/post/covid-19_raas_vitamin_d

#COVID19  #新型コロナ #ビタミンD #ビタミンD欠乏 #レニンアンギオテンシン系 #レニン #ACE2 #ACE2ダウンレギュレーション #免疫調整 #抗炎症 #血栓抑制 #サイトカインストーム #新型コロナ重症化

210518【FB】ビタミンDは抗菌ペプチドを通じてコロナ感染のリスクを下げる

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メンタルヘルスは食事から」 日本栄養精神医学研究会 奥平智之 作成


200811画像 栄養写真入り 奥平智之_ページ_06


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