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ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.09)

それにしてもあのプリントアウトされた紙のC-1414はなんだったのだろうか、良くわからん客は後回しにする作戦だったのだろうか。いずれにしても挫けないダイヤモンドな心でチャレンジしたこと、自力で考えて解決したことでこのチケットを掴み取ったのだ、この行動はおれっちに取って非常に大きな経験値を与えてくれ、チャラチャラチャッチャッチャーンの音が幾度となく世界中に鳴り響いたもんだ。おれっちの行動範囲というかサバイバル能力的なものが成長した、ちょっとだけチンコが延びた。気がした。

その後ボーさんとホテルに帰る途中で一緒に夜ご飯を食べることに。旅の前半はフレンド、フレンドって非常に人懐っこく話しかけてくれていたが、今回のチケットの件もあって、さらにドンヨリとした空気感が二人の間に漂っていた。
ボーさんとは昨日ホーチミンで会い、町を案内してもらうことになった、さらにメコン川ツアーに連れて行ってくれるってことで今日一日一緒にいたけど、かなり色々な話をした。ボーさんはベトナム戦争を経験していて、メコン川ではアメリカ兵に撃ち殺されたベトナム人が浮かんでいたことや、観光客のお前たちはなぜ金持ちなのに俺達に対してなんでも値段を下げろと言ってくるんだ、金持ちなんだからそんな必要はないだろう、とか、おれっちが貧乏旅行をしていることも理解してくれなかったり、メコン川では売春的なものがあるからどうだい?イッヒッヒとエロい顔を近づけてきたり。

当時のおれっちは社会人になってまだ二年とかそこら、海外旅行はシンガポールのみ(ザ・観光な旅だ)、外国人と話す機会もなかったので、今回一人旅をすることで、今までは非常に狭い世界で生きてきたことを痛感した、経験したことのない感情の起伏や体験をすることができて、目から鱗というか、目からミツウロコ石油というか。

4月29日の日記、主に陰茎で書いている

ホテルに着くとボーさんは明日サイゴン駅に行くだろうからAM11:00に迎えに来てくれると言う。え?、もうお金も払ったしこれでおしまい、バイバイではないのか?
それじゃな、ってバイクはブーンっと走り去っていく。本当に来てくれるのかな?と思いつつ、部屋に入ってベッドにドーンとダイブした。はー、なんとか戻ってこれた、なんとか生き延びた、さらに次の目的地であるニャチャンまでの電車のチケットも購入できた、安堵による安堵だ。
時間はPM7:00、もう今日はずっと部屋でいいや、ベッドに寝ころびながら日記を書いたり、シャワーを浴びたりしてゆっくりした。そう言えばメコン川でボーさんが女を買うか?などと話していたこともあってか無性にムラムラしたがオナニーするにもネタがない。仕方ないからテレビを付けてMTVを流し、可愛いシンガーが出ているときに頑張ってみたが途中で黒人ラッパーがフェードインしてきて失敗した、フューチャリングすんな!

咳をしても一人、コホンコホン。 (ガサガサ) おい、大丈夫か? えっ、誰?