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ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.05)

2005年4月29日 AM6:30起床。昨日オナニーをしていないこともありしっかり勃起した状態で起床。ベトナムでもやっぱり朝風呂、といってもシャワーしかないので、シャワーのみを浴びて目を覚まさせる(ここでようやく勃起がおさまる)、シャワーの根元からお湯が漏れていて水圧が弱いがまあ気にしない。
AM7:30 ホテルフロントの椅子で寛ぎながらボーさんを待っていると、シュタタタターって感じで昨日と何も変化のないボーさんがバイクで登場。今日は遠出するからなのか、おれっちのためのヘルメットを持ってきてくれていた。ヘルメットを装着してバイクの後部座席といっていいのか、あの部分に座るとバイクを発進した。ボーさんはバイクタクシーが本業なのか、他にも仕事をしているのか分からないが昨日は2時間しか寝てないよ、と忙しいアピールなのか分からんが運転大丈夫か?、ちょっと不安になる。
昨日の夜に行ったNew townの近く、昨日と同じような飯屋でフォーを食べる、うん、うまいな。当時のおれっちはアジアン飯とかほぼ食べたことがなかったけど、食べるもの食べるものに特に抵抗もなくパクパクと食べることができた。まあ、普通にうまかったのだろう。

AM9:30 朝食を食べ終える、再びメコン川クルーズへレッツラゴンっつってバイクが走り出す。ホーチミンの中心部を離れるにしたがって、田園風景が広がる、舗装されていない土埃りが舞う道をひたすらバイクは走り続ける。おれっちの頭は頭頂部が尖がっているのかヘルメットがヤジロベー状態というのか、ヘルメットがポコポコと揺れて脳震盪状態になる。
それにしてもボーさんは気さくな人ではあるが、このままどっか知らないところに連れていかれて拉致られてもおかしくない、いやこれから軽く拉致られるのだが、今考えると非常に危ないことをしていたんだが、でもなんとなくボーさんはある部分は信用できる、根っからの悪い人ではないとおれっちの妖怪アンテナ(陰茎)が知らせてくれていた。

AM10:30 再びバイクが止める。休憩か、と思ったらお寺だった。おれっちのメモ帳にはビンティエン templeと書いていたが、本当の名前、場所は不明だがちょっと観光をすることに。ここで伝家の宝刀なのか、またボーさんがお供えをしているマンゴーを、てへへへ、ちょろいもんさって感じでまた盗む。うーむ、ぽくぽくぽく。

ビンティエン寺
ボーさんいわく、ブッダらしい

お寺をブラブラと観光してから道端のカフェ、これもプールサイドのプラスチックなテーブルと椅子しかないようなカフェでベトナムコーヒーを飲んで休憩。ここもボーさんのお気に入りの店らしく、ハンモックに揺られながら何を考えているのか分からんが空(くう)を見つめながらプラプラとしていた。

ここはかなりメコン川に近いのだろうか、車、バイク、人、お侍ちゃんが多くなり賑やかだ。そろそろ行くかってなったときに、ボーさんの友達なのか、これまたバイクに乗ったおっさんがボーさんと話していて、しばらくすると行くよー、っつって発進するのだが、この友達っぽいおっさんの後を付いていく。この人は誰なんだろうか、おれっちはこの人に売られてしまうのだろうか、おカマを掘られてしまうのだろうか、肛門関係のエクスタシーは四十代からと決めているのだ、ちょっと不安になってくる。ボーさんだけだったら空手チョップで叩きのめそうだが、複数人いたり、武器を持った人がいたらひとたまりもない。三十分ほど走るとようやく川が見えてきた、これがメコン川か。


咳をしても一人、コホンコホン。 (ガサガサ) おい、大丈夫か? えっ、誰?