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ロックしかねーだろ、人生は (最初の旅 vol.02)

現地時間 PM2:30にベトナムはホーチミンのタンソンニャット国際空港に無事にパーチャック(時速は119km、意外と遅くね?、でも手をつなげば倍速、ジョンレノンの歌詞に出てきそうだ)
ベトナムは日本に似た形をしていて、ホーチミンはかなり南の大都市だ。ここをスタート地点にして日本の桜前線のごとく北上して首都であるハノイからスタコラサッサと帰国する。

ホーチミンでの安宿がある場所はあらかじめ調べていて、レンタイン通り、レロイ通り、ドンコイ通り、ハムギー通りがある地域、この辺りにあるだろう適当な安宿に泊まろうと決めていた。

ホーチミンの地図 (ベトナム政府公式版)

ベトナムでは米ドルが普通に使えるとのことで、とりあえず空港で5万円をドルに両替、458ドルの所持金、貧乏旅行をする予定だったのでこれくらいあれば十分であろう。
空港の到着出口を出ると人だかりがすごい、長嶋巨人軍が地方都市に到着したかの如くワーワーゆーてますわ。その中でも一目で観光客丸出しなおれっちはタクシーの呼び込みが何人も取り囲んできて、どこに行きたいんだ、俺のタクシーに乗れと客引きが凄い、石原慎太郎は何をしているのだ。
祖父の遺言で、白タクには気を付けろ、と言われ続けていたおれっちは懐刀である「Are you an Airport taxi?」を繰り出すと、一人のおっさんタクシードライバー(マーティン・スコスコセッシ)が元気よくYeah!との返事、おーそうかそうかと安心してそのおっさんに付いていきタクシーに乗り込む。どこに行きたいんだ的なことを聞かれているだろうから、レンタイン通りに向かってくれと言うと、それだったら4ドルだなとか言ってくる。うん、まあそんなもんなのかな、と思ってOKOKなんつってタクシーは走り出したが、アレ?、メーターないじゃん、ってか、値段交渉されている時点で白タクじゃんっつって、さっそく一人旅の洗礼というか、まあそんな感じ。

本当にここがレンタイン通りなのか分からないが着いたようでタクシーがキキキキキーとかいって止まる。4ドルを渡すと、いや6ドルだぜ、ワイルドだろー?とボッタ食ってくる。うーん、これがベトナム式なのか?、とちょっとウンザリする、いやいや、4ドルって言ったでしょって感じの変顔(耳をパタパタとしながら寄り目など)を7パターンくらい試してみるが、おっさんは6ドル6ドルと連呼に次ぐ連呼。どうにも英語が分からないし、もう根負けというか、6ドルを払ってしまった、なんか疲れてしまった。

それにしてもホーチミンは人がすごい、車、バイク、人、ダイブッコンの多さにこれまたビックリ、からのウンザリ。信号もあってないようなもんで、道路を渡るには車やバイクがビュンビュンと走っているところをゲームウォッチ感覚で渡るしかない、三機しかいないから三回やられたらゲームオーバー。
そんなこんなでまずは宿がなきゃどうにもならん、ヤドカリだってそうだろう、宿だよ宿、ってことで安宿を見つけては「Do you have a room?」をランボー2のランボーのごとく泥の中からコニャニャチワと撃ち続けていた。もうすぐ弾切れか、もうすぐ赤玉出るか、ってところでようやく部屋が空いているホテルが見つかり値段交渉の結果15ドルで泊まれることになった、あーよかった。

咳をしても一人、コホンコホン。 (ガサガサ) おい、大丈夫か? えっ、誰?