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エコロジカル・フットプリント(ecological footprint : EF)

人間が生活する上でどれだけの自然資本(エコロジカル・アセット)を必要としているか、生態系に対する人間の需要を示す指標。一人あたり必要な面積で表す。算出には、人が生活する上で消費する天然資源を生産するのに必要な(1)農地、(2)放牧地、(3)漁場、(4)森林、(5)生活や社会インフラに必要な土地、(6)排出した二酸化炭素を吸収に必要な土地の6つの領域で面積を算出する。もし世界中が日本と同じ生活をすると地球数個分の面積が必要とされる。
持続可能な世界を実現するためには、人間の必要とする自然資本(エコロジカル・アセット)が、生態系によって再生産できるバイオキャパシティの越えない世界を実現する事が必要である。
ブリティッシュコロンビア大学のマティース・ワケナゲル(Mathis Wackernagel)とウィリアム・リース(William Rees)によって1990年に考案された。現在、グローバル・フットプリント・ネットワークが200を越える国と地域のエコロジカル・フットプリントとバイオ・キャパシティを算出し、多くの国の政策に影響を与えている。
参考図書:『エコロジカル・フットプリント』マーティス・ワケナゲル(著)、ウィリアム・リース(著)

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