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常識を疑ってみよう

名刺を持たない事のメリットについて


過去 

紙や印刷が普及して名刺の慣習が生まれ、挨拶代わりに名刺を交換して名前を覚えてもらう。

未来 

インターネットが普及してSNSの慣習が生まれ、もはや会う前から知名度を高めて信頼関係を築く事が重要になった。


つまりこれは、自身の売り込みがアウトバウンドからインバウンドへ移行することを示唆している。例えば名刺をもらって人柄まで覚えている人は少ないが、一方でSNSならばよく知っている人は多いと思う。

名刺の本質とは

経済学者のセオドア・レビットによれば、マーケティング・マイオピアの例として、米国における鉄道会社の衰退が挙げられる。 鉄道会社が衰退した要因は、自社事業を「鉄道事業」とし、「輸送事業」と捉えなかった為だとしている。 顧客が求めているものが「輸送手段」であることに気が付かなかった為、「輸送事業」の代替手段としてトラックやトレーラー輸送が出現し、鉄道輸送のニーズは侵食され、事業衰退を招いてしまうことになる。

つまり、「名刺」を「信頼関係構築の道具」として捉えれば、顧客が求めているものが紙媒体としての「名刺」ではなくインターネットが媒体の「SNS」であっても良いはずだ。

これから始まるSociety 5.0の時代では、常識にとらわれていたら新たな事業機会を失ってしまうことになるかも。


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