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愛あるダメ出し頂いてます?

ダメ出しされる
ダメ出しもらう
ダメ出し頂く

ちょっと、ダメ出しについて語りたくなりました。
最近、ダメ出しされていますか?
私は、今現在も頂くように意識しています!

ダメ出しって、すごくスキルアップします。
ある程度できるようになっているならこそ、ダメ出しは頂いてみてください。気づかなかったとか、知らなかったとか、発見しかなくて、最初はイラっとすることもあるかもしれませんが、良い方向へ転換できます!
もちろん、愛があるか無いかが重要な部分なので、尊敬する方に頂きに行くことをお勧めします。(素直に聞けるので)

私は、何社か転職して独立したのですが、一番お勉強になったのはパースの老舗の会社に勤めていた時です。今の私があるのは、その会社での時間がとても大きかったです。その会社の社長さんは、1981年8月25日に「現代パースの基本と実際」という本を発行しています。今から、43年前です。

現代パースの基本と実際

当時は、大学で建築を学ぶ方がその本を教科書として勉強されていました。当時だけではなく、何回も増刷されているので、何十年もかもですね。インターネットもない時代に、先輩方が試行錯誤してあみ出してくださったから、パース屋という仕事があり、設計者さんをはじめ、プレゼンの資料や広告などでお役にてています。

今は、建築を学んでない方でも、CGで建築パースが描けちゃいますよね。1点透視図なんて言葉を知らなかったり、影の方向もソフト任せだったり。

この1つ前のページには、透視図の歴史が記載されています

昭和生まれの私が昔話をしたい訳ではなく、ここからはダメ出しを頂いた事でどうなったかお話します。

私は、20代、その本を執筆した社長さんの会社で正社員として働いていました。私はご縁があって就職できたのですが、他の方は就職試験(デッサン)もあったみたいです。その会社にはパース学院も運営していて、学院を卒業した人がそのまま社員という形も多かったです。よって、手描きパースが中心で、CG部は3人。そのうちの1人が私です。

その会社では、社長チェックというのがあります。
納品前に社長室をノックします。
コンコン
「すみません、チェックして頂けますか?」
社長チェックをしてもらうために、わざわざA3サイズでプリントして持っていきます。小さいとダメです。今だと、モニターとか画像を見せるだけですが、わざわざ値段の高い光沢か半光沢の写真用紙にです。なので、本当に最後の最後のチェック。もちろん、途中でも良いのですが、お客様からの修正があるので余裕がない・・・
よって、私はお客様からOK出ている段階だったりします。

すると、もう納品寸前なのに
「ここは、もっとこうして。なんで、こうしたの?」と
ダメ出しの連発
えええええ、お客さんはOK出してくれているのに、今から修正するの?
そして、言われた場所を修正すると、グッと絵が変わります!

そうですね~こうしてnoteに記事が書けるのも、社長からダメ出しされた事が、全て財産になっているから。例えば、外観にかかる雲の流れや、人物の配置場所、ハレーションなど。たった一本の白い線を入れるだけで、ハイライトになり、ぼけた絵がしまります!

ところが、社長チェックに行かない人も沢山いました。
ですよね、すでにお客さんにはOKもらってるから・・・

私は社長を怖いとは感じませんでした。ダメ出しを沢山いただくと、きっとココはチェックされるだろうなというポイントがつかめるので、段々褒められるようになります。すると、褒めてくれるので好きになります。というわけで、ダメ出しって、すごーーーーく良いのです!

その会社を退職してからは、私が尊敬する方達に、自分の作品を見て頂く機会を自分でつくりました。例えば、水墨画の先生の個展中にプリントしたのを持って行ったり、お客さんに日曜日に連絡しちゃったり。
仕事ではないパース展に出すオリジナルのCG作品を見てもらったりです。

あとちょっと、カメラ動かしてみて!白黒でコピーしてごらん。
あ、やっぱりさっきの方がいいね。とか。本当に有難いアドバイスです!

人に作品を見てもらうのは良いですよ!
ただし、お時間とらせる訳だし、そこは感謝とお礼も必要かと。
愛のある方は、誰にでもダメ出ししてくれる訳ではないので・・・
そして、ダメ出し頂いたら、絶対直してみてくださいね。
やってみないと違いがわからないです。

この建物の陰影(45度)は、私の授業で使わせてもらっています

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