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のめり込みやすい性格と計画性

やるべきことをそっちのけにして、
自分がやりたいことにのめり込んでいく。
そして気がつけば、「しまった!」と後悔してしまう・・・。

発達障害の人には、よくあることなのではないだろうか。

「過集中」と呼ばれる、発達障害の人によくある異常な集中状態は、
人並み外れた能力を発揮できるようになる。
その反面、うまく使いこなせないと痛い目に遭ってしまう。

「このスキル、うまく使いこなせたら、だいぶ生きやすくなるのでは?」

そういうわけで今回は、
この過集中をいかにうまく使いこなしていけばいいのか
というテーマでまとめてみることにした。


家周りの整理で過集中状態に

ちょうどこの記事を書く前に、
まさに私自身が過集中になっていた。

きっかけは、家の周りの整理。

雑草を抜いたり、コンクリートで補修をしたり、
ちょっとDIY的なこともやりながら、
家の周りをきれいにしていた。

こういった整理は、やる前には
「うわぁ~、面倒くさいなぁ・・・」
となりがちだ。
それでも、やってるうちにやる気のスイッチが入ってきて、
次第に途中でやめられなくなる。

そして案の定、ある程度区切りがついたところで、
「あっ、やばい!note書いてない!!」
「年明けに客先に提出する記事があったのを忘れてた・・・」
と、久しぶりにバタバタしながら、
このnoteの記事を書いている。

「この過集中、なんとかコントロールできないかなぁ」

過集中を使いたい時に使って、
終わらせるタイミングもうまくコントロールできれば、
相当役立つスキルになるに違いない。

そこで、過集中をうまくコントロールできるように、
発動条件や、どうやったら止めることができるのかについて
まとめていく。

過集中についての細かい条件

過集中になりやすいものとして真っ先に思い浮かぶもの、
それが「ゲーム」だ。

じゃあゲームって、どんな特徴があるの?
というのを見ていけば、
高い集中力を発揮するためのヒントも見えてくる。

まず目標がはっきりしていて、
ドキドキ感やワクワク感があり、
好奇心をくすぐられるという点がある。

「面白そう!やってみたい!!」というポジティブな感情が働かないと、
なかなかやる気のスイッチというのは入らない。

だが逆に、人によっては極端に追い詰められた状態にならないと
やる気が出ないというケースもある。
そういう場合には、「焦り」というネガティブな感情が、
やる気のスイッチになっている。

いずれにせよ、
まず感情が動くというのが大前提だ。

私が家の周りの整理をやり始めたのも、
「さすがに荒れ放題では、ご近所さんからの印象が悪い」
「自分の手で、オシャレな感じにDIYしてみたい!」
という気持ちがあったからだった。

さらに、やり続ける上でも、
説明書が不要なくらいの分かりやすさや、
即時フィードバックがあるという条件もある。

あまり頭を使わないといけないような難しいことだと、
やっている途中で嫌になってきてしまう。

それに、ひたすらベルトコンベヤーで運ばれてくるものを
機械的に処理するだけのような単調で退屈なものだと、
すぐに飽きてしまう。

その点、家の周りの整理は、
小学生でもできるくらいの簡単さで、頭はほとんど使わない。
草を抜いたり、セメント補修すれば、
それだけ綺麗になっていくというのが目に見えるから、
努力の成果はすぐにわかる。

そして、ゲームを最後までやり切るには、
ところどころで報酬が得られ、
ゴールできれば達成感があるというのも重要なポイントになる。

家の周りの整理では、
やればやるほど見た目が美しくなっていくというのが快感だったし、
ご近所さんから「きれいになったね!」と言ってもらえるのも
うれしかった。

こうして私は過集中に陥っていき、
今日になってやっと脱出できたわけだ。

泥沼にハマってしまうのを防ぐ仕掛け

「止まるタイミング、なんとかコントロールできないかなぁ」

過集中の困ったところが、
一度やりだすと止まらなくなってしまうという点だ。
他のやるべきことをやり忘れてしまったり、
やり切った後で燃え尽き状態になってしまい、
しばらく動けなくなってしまうという問題点がある。

これを防ぐポイントは、二つある。

一つ目が、どこまでいったら止まるという区切りを
事前に適切に設定しておくこと。

自分の時間や体力の限界を考慮して、
「この日は、ここまで」というラインを決めておけば、
限界が来てしまう前に止まることができる。

逆にこれをやってないと、
処理するものが無くなるまで徹底的にやりまくってしまう
ということになりかねない。

ちなみに私の家の周りの整理だが、
昼過ぎに着手して、夕方になって日が暮れて手元が暗くなり、
これ以上作業できないという状態になって
やっと停止するということを繰り返していた。

そしてポイントのもう一つが、
自分のキャパを正確に把握しておくこと。

自分の処理能力だと、
どらくらい時間がかかりそうなのかが事前にある程度把握できていないと、
計画もうまく立てることができない。

よく発達障害であるのが、
着手する時にはADHDのせいで楽観的になり、
「なんとかなるだろう」
とやり始め、
次にASDの完璧主義が発動して細かい部分を気にするようになり、
全然計画通りに進めなくなり、
「こんなはずでは・・・」
となるパターンだ。
もうこれで何度痛い目にあったかわからない。

私自身も、完璧にコントロールできているとは言い切れず、
まだまだ手探りの部分も多い。

とりあえず分かっている部分だけでもまとめてみたが、
誰かの参考にでもなれば幸いだ。

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