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知ってると人生の難易度が下がる!捕まらない詐欺師が使うテクニック

読者のみなさんは、信じ込みやすい性格の人だろうか?
こんな記事を書いていて自分で言うのも何だが、もともと私は、けっこう騙されやすい。

真面目で大人しい性格なうえに、カルト宗教の中で育ったという特殊な環境の影響もあってか、人を疑うことに抵抗を持っていた。

今思えば、コントロールしやすい都合の良い人間として育てられたんじゃないかと感じるほどだ。
搾取の餌食になるたびごとに「自分の優しさを呪ってしまいたい」と思ったことも、一度や二度じゃない。

だが、詐欺師がどんなテクニックを使うのかということを知ってからというもの、人生の難易度は大きく下がり、それだけ生きづらさは減った。

ズルい人たちは、実は身の回りにたくさんいて、気づかないうちに優しい人たちから搾取してくる。

「真面目がどうして、みじめにならなきゃいけないんだよ!?」
その答えが、ここにある。

悪いことをすれば必ず捕まるという思い込み

「悪いことをした人は、捕まって刑務所に入れられるからね」
誰だって子供の頃は、親や学校の先生からそう教えられてきただろう。

私は特にカルト宗教の中にいたから、教えに背くことをした人は、それ相応の罰を受けることになると教え込まれていた。

神様や仏様といった存在は、ちゃんと良いことも悪いことも全部見てくれていて、善人を助けてくれる。悪人は、裁きを受けて地獄に落ちる。
特に大人になるまでは、そう信じていた。
だがその考えは、社会に出てから揺らぐことになってくる。

どんなことがあったのかという細かいことは、あとで書いていこう。
ハッキリと詐欺師とまでは言えないまでも、詐欺的なことをする人は、意外と身近にたくさんいるのだ。
一部の企業なんかでも、さりげなく問題のある売り方をしてくることだってある。

「詐欺の手口を学校で教えれば、騙されないようになるのでは?」

そう思う人もいるかもしれないが、現実はそうもいかない。
将来どの子が詐欺師になってしまうのかなんて、誰にも分からない。
いくら手口を教えても、詐欺師側に知られてしまって対策を取られたのでは意味が無い。

それに、詐欺師が使っているテクニックは、実は一部の企業が商品やサービスを売るのに使っているテクニックと共通するものが多い。
詐欺師は、企業がどうやって商品やサービスを売っているのかを分析して、それを悪用してくるからだ。

そのため、詐欺師のテクニックを暴露して無力化してしまうと、同時に一部の企業も商品やサービスが売れなくなって困るということになりかねない。

「問題のある誘導行為」なのか、それとも
「プロモーションとして認められるもの」なのか、
その線引きは結構あいまいだ。

真面目な人ほど、白黒思考にとらわれてしまい、
相手を善人か悪人かに分けてしまう。

だが世の中、白か黒か、はっきりしないことも多い。
だから、グレーゾーンの中にいれば、簡単に裁かれずに済む。

簡単に違いをまとめるなら、
捕まってしまう悪人は「ぐれる」
捕まらない詐欺師は「グレーになる」
といったところだろう。

ぐれてブラックな方へ行ってしまえば、法律に引っかかって捕まる。
明らかに違法だという状態にならない限り、簡単には捕まらないのだ。

偽善者とは、ブラックな悪人がホワイトな善人の仮面をかぶっているというよりも、何も仮面をかぶっていないグレーな存在だ。
だから、「仮面を引きはがして、正体をあばいてやる!」なんて通用しない。

他人を善人か悪人かに分けてしまう白黒思考なんてしていると、
グレーな詐欺師を白だと受け止めてしまったときに、
簡単に騙されてしまうのだ。

中には、捕まるようなレベルのようなことをしても、
日本の法の支配が及ばない海外に逃亡するなんてケースもある。

ためしに「ドバイ 詐欺師」というワードでググってみるといい。
ドバイがなぜ詐欺師に人気があるのかが、わかるはずだ。

怪しいインフルエンサーでドバイに行ってる人を何人も見かけて
「なにゆえドバイ?」
と思っていたが・・・つまり、そういうことだ。

気づかれないように誘導する

ターゲットとなる相手からお金を吐き出させるのに悪用されるのが、
脳科学と心理学だ。
脳や心の仕組みを知って、そのバグを上手に利用できるようにすれば、
相手を思うように動かしやすくなる。

だからこそ、コントロールされるのをブロックするためには、
こちらも脳科学や心理学を知っておく必要があるわけだ。

特に消費者を不利な方向へ誘導するものは、
「ダークパターン」と呼ばれている。

ダークパターンの一例を挙げると・・・
・入会は簡単なのに、退会手続きは非常に手間がかかる
・「在庫わずか」と表示して焦らせてくる
・お試しのはずが、勝手に定期購入にさせられてる
・・・といったものだ。

欧米ではすでに規制の動きがあるというのに、日本ではかなり遅れている。

その理由として私が薄々感じているのが、
カルト宗教が政治の裏で動いているということだ。
信者の勧誘にも、脳科学や心理学のテクニックが使われることがある。
だから、規制されたくないと思うのは当然だろう。

私が信仰していたカルト宗教も、退会届などというものは無かった。
「やめたい」などと言いだそうものなら、
幹部からの指導で引き止められてしまう。

だから脱会する時には、何も言わずに音信不通になって、
そのままそっと姿を消すという人が多かった。

誘導に使われる心理学については、
私は、とあるビジネス心理学のセミナーで学んだ。
実はこのセミナーで学ぶ前にも、独学で結構勉強していた。

参加する際に「心理カウンセラーです」と名乗ってしまうと
専門家が来たと警戒されてしまう。
そうなると面倒なので、その時の肩書は「ブロガー」だった。

あまり具体的な内容は書けないが、人を動かすというテクニックを学んで、
「知らない間に自分は、こんな手法で搾取されてきたのか!」
とセミナーを受けながら、心の中ではイライラしていた。

そして、事前に独学で勉強していたおかげで、
講師がさりげなく受講生を誘導しているということにも
気づくことができた。

脳科学や心理学を使った誘導は、テクニックを事前に知っていれば、
回避することは難しくない。

ただ注意点は、直接相手の誘導のことを指摘すると面倒なことになるので、何も気づいてないふりをするということだ。
「なんだか反応の悪い人」を演じながら、そっと距離を取るようにする。
そうすることで、トラブルにならずに対処することができる。
カルト宗教からの脱会のようにね。

決定者が責任を負うということを悪用する

話は詐欺師から少しズレるが、
みなさんは、ガチのヤクザを見たことがあるだろうか?
私は、数回ほど見たことがある。
それも、カルト宗教の中で活動していてだ。

とは言っても、現役バリバリのヤクザというわけではない。
信仰をするようになって、悔い改めたという人たちだ。
まさか元ヤクザという人が、こんなにも身近にいるとは思わなかった。

かつて私は繊細さんということもあって、押しにはメチャクチャ弱かった。
逆にこちらからお願いする時も、交渉力なんてものは全く無い。
だから、営業の仕事なんて絶対無理だと思っていた。

「もっと強くなりたい」

そう思って詐欺師のテクニック以外にも参考にしたのが、
圧倒的な交渉力を持つヤクザのテクニックだった。

さすがに全部を書くと長くなるので、一つにしぼって解説しておこう。
よく使われることが多いのが、「責任回避のテクニック」だ。

一般的に責任は、決定を下した人が負うということになっている。
つまり、さりげなく誘導して相手に決定させててしまえば、
こちらは相手をコントロールしつつ、自分は責任を負わなくてもよくなるわけだ。

もし、相手にアドバイスをして無理に決めさせるようなことをすると、
「あなたが言ったから決めたんだぞ!何とかしろよ!!」
というクレームになりかねない。

だから、見かけのうえで相手が自分の意思で決めたようにする。
そうすれば、いくら追及を受けたとしても、
「あんさんが決めはったことでっしゃろ?
そんなもん、わて知りまへんがな!」
みたいな感じで責任を回避することができるのだ。

こういうケースは、身に覚えのある読者の方も多いのではないだろうか?

ヤクザどころか、それこそいろんな人が使っているテクニックだ。
たいていの人は、責任なんて取らされたくない。

だからこうやって、真面目で責任感のある人に、
さりげなく責任をなすりつけてくるわけだ。

どんなことがあっても善人を装い続ける

「悪事はいつかバレて、裁きを受けることになるんだ!」
これも多くの人が、子供の頃に親や先生から教えてもらったことだろう。

もちろん、カルト信者であった私も、そう信じていた。

だが実際には、バレても痛い目に遭ってない人もいれば、
そもそもバレる心配が無いというケースだってある。

まず、隠れてズルをしていたのがバレてしまったとしよう。

この時に詐欺師がやるのが「指摘を受けても逆ギレしない」ということだ。

時代劇に出てくる悪代官のように、追い詰められて「くっ、ばれてしまっては仕方がない!」と逆上して斬りかかってくるみたいなことをやっていたのでは、自分が悪だと認めたことになってしまう。

なので、可能な限り丁寧に対応して、単なる過失によるもので悪意はないということを演出する。
たとえピンチに陥っても、自分は善良な一般市民であるということを強調するのだ。

悪意があってやったことかどうかなんて、簡単に証明できるものではない。
だからこれで、たいした罰を受けずに逃げられるのだ。

一方、具体的な期限を設定しないことによって、悪事がバレずに済むということもある。

これは、カルト宗教や詐欺インフルエンサーのサロンなんかでも、よく使われる手法だ。

実際、私もカルト宗教の信仰をしていて、幹部とこんなやり取りがあった。

「これだけがんばってるのに、どうして結果が出ないんですか?」
「この信仰は絶対だ!とにかく結果が出るまでやり切るんだ!!」

あまりに意外な答えに、一瞬「は?」となってしまった。
こんなことを言うんだったら、もはや信仰している意味なんて無いんじゃないかとさえ思ってしまうような言葉だった。

具体的な期限を設定していて、その期限内に結果が出なければ、
ダメだったということが確定する。
だが、期限が無ければ、結果が出るまで何度もチャレンジすることになる。

それに、結果が出れば、カルト宗教(もしくはサロン)での教えのおかげ。
逆に、結果が出なければ、努力が足りないとか言われて、こちらのせいだ。
立場的に、かなり不公平だというのがわかるだろう。

「真面目」がどうして「みじめ」になっていってしまうのかという理由が、
これで理解していただけたのではないだろうか。

興味があったら、私の他の記事も読んでみて欲しい。
詐欺や洗脳に対して、かなり免疫がつくはずだ。

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