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自分のメモアプリの遷移歴

MediumでApple Notesは終わりだ!というタイトルの記事を見かけたので、せっかくなので自分も書いてみます。

IT業界にいるのでほとんどの仕事は紙でなく、パソコンの上で仕事に関係する情報はほとんどありますし。そして、なによりいろいろなデバイスが会社支給や自分のものやら乱立しているので、どこの端末でどこにいようともある程度の情報にはアクセスできるようになってほしい、特にちょっと取ったメモや気になったURLをあとで他のところで使いたいということは多々あります。

となると、自動的に複数の端末にある情報を同期してくれるサービスが必然的に必要になり、ローカルに残すファイルベースのテキストだともう全然その用途を満たしてくれません。また、メモアプリと言っても、いろいろ情報を書き足したりしていると、どうしても表で情報をまとめたくなったり、写真画像等を入れ込んだりしたくなる時があります。メモアプリなんだから割り切れよと言われたら、反論はできないのですが自分の用途としては、少しリッチなコンテンツ管理をしたいというニーズは切り外せないのでそれも要件となりました。

  • あまり自分が意識することなく、スムーズにデータの同期が端末間を跨いで行われること

  • テキストベースの情報が多いけど、たまに必要となる表で情報をまとめられる、また画像やリンクなども合わせてまとめることができる

  • デザインが気に入れること(これは自分の偏見も大きい)

この辺の三つが、自分としてのメモアプリを選ぶための要件と言えます。

実はネットや端末環境が変わっていくなかで、いろいろなサービスを使ってきた結果として、上記の要件にたどり着いたでの、オンラインを通してデータを共有してくれる過去に自分が試したツール系をリストアップしてみます。

1. Gmail メモ(Google Keep)

昔、自分が使ってた頃はGmailのnoteみたいな機能だったのですが、あまりクラウドベースのサービスがない中で、Gmailにメモを残せることで、ガラケーやどのパソコンからでも情報が読み書きできたので、ちょこちょこ使ってた記憶があります。スマフォがで始める前だったでの、長文とかリッチなコンテンツを貯めることもなく、単にテキスト・リストベースのメモ書き程度だったイメージですけどね。そして、いまはGoogle Keepっていう名前の機能になってるみたいですね。ちょっとしたダッシュボード的な一覧でみれて、さらに中では手書きメモも残せる今どき風の機能になってました。Apple iOSのApple Notesからも連携できるようになっているので、Android ベースのスマホやタブレットをつかって、Google 系のサービスにどっぷり使っている人にはなかなか使い勝手が良さそうに見えます。ただ、画像や表をつかってまとめるという感じではないので、昔のメモができるツール(付箋的な)レベルの域をでないものだと思うので、メモアプリにどこまで何を期待しているのか?は使う時の判断ポイントな気がします。自分はGmail・検索以外はGoogleのサービスほとんど使ってないので、多分今後も使うことはない気がします。

2.OneNote

MS Office のシリーズに2007年ごろから入ってきたメモアプリ。オフィス系の連携も相性がいいのかなと思って、使い始めたのがきっかけでした。当初はデフォルトでは入ってのですが、会社で買ってくれているライセンスでセットアップする時に選べば入ってきたので、結構早い段階から使ってました。でも当時はあまりクラウド的な言い方はしてなかったのですが、SkyDriveというオンラインのストレージにデータを入れて、マシン間を同期してくれる機能があって、オフライン時にもローカルにデータの編集できるし、繋がれば同期される(意図的に同期ボタンを押すのが面倒だったけど)という意味で、複数のデバイス間を自動で繋いでくれるのが画期的なイメージがありました。2010年の前半でまだモバイル接続もスピードが早くなかったり、金額も高かったり、テザリングも許されてない時代で、いつでもオンラインになっていた世界ではなかったと思うので、不自由ながらも徐々にオンラインベースのメモツールが始まっていった先駆け的なOneNoteでした。

最近ではOneDriveにオンラインストレージが変わり、Office 365でオンラインアプリが充実してきたことから、アプリを入れていなくてもブラウザ上でSharepoint連携して自在に動くし、他の人とのメモなどの共有がしやすい形になってきたので、会社の環境等によっては使われているツールになってきている気がします。自分は同期が遅いという点のとコンテンツの編集方法(テーブルやリスト系のデータを扱いたい)が不十分で今一歩使わないことが多いですが。

3.Apple Note

https://www.icloud.com/notes
会社のパソコンがまだWinが主流だった(Macのオフィスが2010年台前半までは使い物にならなかった)ので、Appleだけに閉じたサービスっていうのは非常に使い勝手が悪かったのですが、Intel Macに変わり、Officeや会社のシステムがMacを基本的にサポートし始めてきたこともあり、Macbook Air/iPhone/iPadと仕事も、私生活の環境もすべてがMacになったタイミングで、Apple Noteに個人的なメモやら、仕事のアイデアやMTGメモなどをOneNoteから移動し始めるようになりました。この段階で何が良かったのかはOneNoteだと会社アカウントを利用しているマシンに閉じていたのですが、Apple NoteはiCloudのアカウントセットしてしまえば、会社のマシンでも使えたんですよね。
OneNoteのほうが編集・Officeソフトとの連携等では圧倒的に優れているのですが、同期する時の仕組みがあまり上手くないのか、ものすごく時間がかかる、あと明示的に同期しないと上手くデータが連携されないなどもどかしさを感じることが多かったのですが、Apple Noteは書いたものが随時サーバーに連携されているようで、そのシームレスさから脱OneNoteをしていった記憶があります。ただ、リッチさや編集がApple Noteだと複雑なことはできないので、結局データを整理する時はオンラインのGoogle Spreadsheet とかを使うケースが多かったですね。
iPhoneやiPadなどが手元になく、Winだけの環境でも最悪iCloudでログインすれば、ブラウザから使えるので、緊急時とかもなんとかなった感じで、いまだに一部の個人メモは残ってますね。

4.Evernote

https://evernote.com

ネット系で仕事している人でこのメモツールを使っている人が一番多いですかね?オンラインメモツールの老舗、Evernote。自分は比較的OneNote派であったこと、iPadで使う時は手書きはGoodNoteにすべてため、テキストはApple Noteとうまい感じで使い分けてしまっていたので、残念ながらEvernoteはアカウント作ったあとに、やっぱりこれは自分はいいやと使わなくなってしまったので、あまり感想や体感ありません。ただ、評判自体はいいサービスなのでググって使い勝手等を調べてみてもいいかと思います。

5.Notion

https://www.notion.so

出会ったのはいまから3年前ぐらいですかね、同僚が使っているのを見かけて、何のツール?って聞き始めたことがきっかけで、いつの間にか、ほぼ全ての個人が管理する情報はここに置く形になってしまいました。

Apple Noteを主体として困っていたことは、TodoリストがReminderと別れてしまう、テーブルなどのデータ整形が難しく、表にまとめるものは別な管理が必要。一応、Noteを束ねることはできるけど、階層化とかはやりにくい。などでした。

Notionのすごいのは、単なるメモではなくて、場合によってはカード形式のデータベース・帳票みたいに管理できたり、todo listを多次元で表現することができるなど、メモ+簡易データベースで、自分が複数のアプリを行き来していたものがすべて一つに入ってしまったということですね。自分の使っている状態をキャプチャしてみました。

Todoリストです。毎朝、今日は何をしないといけないかな?というのを確認して、定期的にステータスを移動すると、仕事が進んでいる感じもあっていいですね。上記の画面では使ってませんが、各タスクにタグみたいなのをつけて、ステータスとは別の縦軸にグループ化することもできるので、雑多なタスクも一つ画面で管理できます。タスクの入れ子構造(親タスク・子タスク)までできたらもっと最高なのですが。
過去に作ったオンラインレシピを貯めてますw
毎月どのぐらいサブスクリプションを使っているかをまとめてます。表の最後で合計値とか集計もできるのですごいのです。

憎い機能がメモに対して、アイコンやカバー画像を入れられることで、味気のないメモが非常にわかりやすいものに早変わりするのがいいですね。Appe NoteとかOneNoteとかでも扉に画像入れたらそれっぽくなるのですが、デザインまでうまく考えてあるNotionには程遠く、あれよあれよといういまに全ての情報がNotionに集まっていってしまいました。

あと、他のメモと違うのが、ページの中から他のページにリンクが貼れたりすることですね。Web PageのLinkと同じような感じで、クリックすれば、どこに保存してあるのか関係なく、そのページを表示することができます。

最後に無料バージョンでもページ自体の上限値はなく、無制限にコンテンツを拡張できます。アップロードでできるファイルサイズも5M/file以下なのですがぶっちゃけそれ以上大きなファイルはOneDriveやBox/DropBoxなどにおいた方がいいと思うので、ほぼPersonal Plan(無料)で事足りてます。バージョン管理や他の人とコンテンツを一緒にいじりたいとか出てくると有料に行った方がいいようですが。

すごい便利な反面、他の方の感想でもあるのですが、データベース形式になるメモという意味で慣れるまでに時間がかかるという感じはします。どこまでデータベースとして項目つくってしまうか?とか、新しく作ったページはどこの階層にいるコンテンツなのか?などが最初は戸惑います。ただ、徐々に使い方を高度にしていくにつれて、覚えていけばよいですし、データベースっぽく使えてしまうことで用途が無限に広がってしまうので楽しさも感じられると思います。

まとめ

いろいろなツールを経て、Notion一択みたいな結論に落ち着いた自分ではありますが、おそらく人によって全然評価ポイント(要件)が異なると思うので、他の人におすすめのメモアプリは?と聞かれても、背景や使い方聞かないと正直難しいですね。

おまけ

ちなみにちょっと前から話題になっていたCraftも一度つかってみたのですが、無料バージョンではページ数の上限があったり、Notionにはまだまだ程遠く、自分的にはこれ以上試さなくてもいいかなという感じで思ってたりします。ただ、ユーザビリティはどうも優れいているという評価している方が多いので、notionはまだ使ってないけど、iPadやiPhoneといったモバイルデバイスだけでメモ等が関係している人にはいいのかもしれません。

長くなってしまいましたが今日はこの辺で。

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