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息子の授業参観日で感じたこと

本日、息子の授業参観日に行ってきました。


タイの日本人学校が特別なのか、最近はこういうところが当たり前なのかは分かりませんが、


土曜日の午前中の3コマの授業を全てスルーで参観するかたちとなっています。


朝からずっと立ちっぱなしで、疲れました。(笑)


僕らの時代(40年弱前)は確か決められた授業一コマだったような気がするので、地域や学校によって色々と異なっているのかもしれません。


さて、我が家では、息子の送り迎えを自分たちでしていることもあり、送った足で、そのまま1時間目の授業から参観する流れになっています。


昨年、小学2年生の一番最初の授業参観日の時に、3時間全てに参加しなくても良いやと思い、息子に断りなく、2時間目から参加したことがあったのですが、その時は息子から、


「なんで来ないんだよ!」


とこっぴどく叱られたことを昨日のことの様に思い出します。


ですので、我が家は必ず、「3時間を通しで参観する」がマストなっています。


息子もそれを望んでいるので、彼からもう来るなと言われるまでは、しばらく続けることになるのだと思います。


僕たち親に来てほしい、自分を見てほしい、そういう風に思ってもらえているということは素直に嬉しいものです。


息子は今、小学3年生。

三年生のクラスは、わんぱくざかり、幼さもありながら、それでも少年少女のハニカムような照れを発表の時には見せる感じで、1,2年前と比べると雰囲気が変わってきています。


緊張感というものも感じますし、「やりたくないなぁ、めんどくさいなぁ」みたいな課題に対してのネガティブさみたいなものも見せながら、

「それでも、課題だから、やる。」みたいな物分りの良さみたいな処世術も身に着けつつある感じです。


周りの空気を読むと言うことについても意識が向き始めている感じもあります。

うちの息子に関してはあまりそういうことはなく、課題を言われても、それをそのまま実行することは、その時の興味や気分次第という感じで、廻ってきた先生に、やんわり注意をされていましたが、、、。


学校の方針、クラス運営上致し方ないところではありますが、自分の思いや、何か納得するものを見つけてからじっくり取り組んでいくというようなことが、この時期には大切だと思っているので、そこに関しては、


こっそりと、「よしよし、先生を困らせているな。」と心の中でほくそ笑んでいたりします。(笑_


今の時期、子供たちは大変大きな変化をしていると感じます。


一つ例を上げると、


2年生から一緒のクラスの子で、ものすごく知識が豊富で、良く喋る子がいました。


その子は先生がなにか質問すると、それについて答えるだけでなく、自分の経験や、周辺知識などを先生が止めるまで延々と喋り続けるような感じで、


僕は、「この子はすごい才能をもってるな」と感心していました。


ただ、あまりにもよく喋るし、人の話を聞かないため、クラスメートからは、


「また、〇〇さんが喋ってる、うるさいなぁ。」とか、


「〇〇さん静かにしてくださーい。」とか野次られたりしていました。


先生からも「今はお友達が発表しているところだから、静かにしてね。」とか、「それは、あまり関係ないね。先生の話を聞いてね。」とかと、柔らかく諭されていました。


この子のことがずっと気になっていて、僕は時折、息子にその子の学校での様子を尋ねていました。


すると、「〇〇さん、今は前みたいに喋らなくなったよ。友達にも、先生にもいっぱい注意されてたし、僕もちょっとうざいと思っていた。」


息子はそんな事を言っていたので、今日の参観日で実際の様子を見てみることにしました。


すると、息子の言うように、以前とは打って変わって、すっかり大人しくなっていたのです。


つい数ヶ月前は、手を上げることはもちろん、人が答えているところに被せる勢いで喋っていたのに、手もあまり挙げないし、必要最低限しか喋らないし、その時の見る影もありませんでした。


何があったのか、詳しくは分かりませんが、おそらく友達や先生、そしてご両親からも色々と指摘を受けたか何かで、彼自身発言を控えるようになったのではないかと思いました。


僕は彼の親でも、親しい間柄でもないので知る良しもありませんが、彼の尖った素晴らしい才能の一端が、丸く削られたような気がして、少し寂しい気持ちになりました。


周りの空気を読んで、クラス運営がスムーズに行くように、敷いては大人になってからも上からの指示をよく聞く、「ちゃんとした子供、大人」が日本社会では求められているのも分かりますし、そういう教育がまだまだ主流であることも理解しています。


先生の大変さもよく分かります。


とにかく、その子の才能が別の学校以外の別の場所で今も生かされている事を望みますし、その子自身もそこを自身持って伸ばしていってもらいたいなぁと思ったのでした。


そして、

「僕自身が子供の才能を見極め、学校や組織の中では煙たがれる事かもしれないけれども、それでも彼の味方であり、サポートしているか?」

と自問するのでした。

(注意)

あくまでも憶測であり、私見ですので、けっして学校のことや、特定の誰かをディスっているけではありませんので、そこはご理解下さい。





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