ラオス、ミャンマー、タイ3国の国境が交わるゴールデントライアングルで今起こっていること
一泊二日の弾丸チェンライ出張を終え、9日になったばかりの深夜にチョンブリの自宅に戻ってきました。
約20数年振りのチェンライ訪問だったことから、変わったところ、変わらないところ含め、色々な発見がありました。
だけれどもチェンライ市内の活気(ナイトバザール周辺)がなかったことに、殊の外、寂しさを覚え、コロナ以降の観光産業の復興はまだまだ途上だということを感じずにはいられませんでした。
20数年前のチェンライの夜は、あくまでも当時の印象ですが、アカ族などの少数民族が銀細工や、民族衣装などを売りに多数おりてきていて、西洋人をはじめ、外国人旅行者で賑わっていました。
学生だった当時、そこでいろんな珍しいもの(シカの角のキーホルダーとか、)を沢山買って、知人へのお土産としてましたし、
マーケットの中心にある屋外レストランも座れないほど賑わっていて、バンドの演奏を聞きながら、ビールと美味しい北部料理を楽しんでいたことを思い出します。
ただ今回、山岳民族の姿はありませんでしたし、旅行者もまばら、出店も4分の1,いやもっとかもは空き店舗になっており、コロナの傷跡は殊の外深い事を実感しました。
そんな感じのチェンライの夜ではありましたが、翌日は国境地帯にも足を伸ばしてみました。
そこで見た光景に度肝を抜かれました!
昨晩のチェンライ市内の元気のなさとは対照的でそこには異様な光景が広がっていたのです。
訪れたのは、タイ、ミャンマー、ラオスの国境線が交わる「ゴールデントライアングル」と呼ばれる場所です。
ここも20数年前に訪れていましたが、当時とは状況が一変していました。
ラオス側の風景が凄いことになっているのです。
高層ビルが立ち並び、建設ラッシュの様相で、タワークレーンが何台も立っていました。
何も下情報もなく訪れたため、なぜここに、しかもラオス側でこのような大規模な開発が行われているのか疑問だったのですが、建物の雰囲気から、まもなくピンとくるのでした。
国境地帯と言うこともあり、おそらく中国が開発しているカジノやコンドミニアムなどではないか? そんな風に思って、ちょっとググってみると、やはりそうで、色々な情報が出てきました。
ここはラオスの経済特区になっていて、香港マカオのKngs Romans Groupが2007年にラオス政府との間で99年の租借権を含む総合的観光開発の契約を締結して、それに沿って大規模開発が行われているという背景だったのです。
なんと空港も建設されているとのことでした。
経済特区に関してのWikipedia
タイ側からはボートが出ていて、それで出国し、対岸のラオスに入国して、このカジノを訪れることができるようです。
プロジェクト自体が順調に進んでいるのかどうかは分かりませんが、とにかく規模感や、「なんでこんなところに?」的な驚きで、久しぶりにちょっとした鼓動の高鳴りを経験しました。
とまあ、プロジェクトについてはそのくらいにして、
とにかく変化と言うのは、知らないところで一気に進んでいるということを実感したのです。
今回20数年振りにチェンライとチェンライ周辺の国境地域を訪問したわけですが、タイ国内だけでも、長らく訪れていない地域がたくさんあります。
今後は是非そういったところにも足を伸ばして、変化を感じてみたいと思いますし、そこで何かビジネスチャンスや、僕自身がお役に立てることなどないか、そんな視点でタイという国を見ていければと考えるきっかけとなりました。
やっぱり現地を訪れるのは楽しいです!
昔に負けずどんどん動いていくエネルギーをもらった今回のチェンライ出張でした。