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約10年振りのMetalex展示会訪問

約10年振り位に東南アジア最大級のThai Metalexという展示会に行ってきました。


年に1度、世界各国の工作機械や金属加工関係のメーカー、商社が一同に集まるタイの製造業関係者にとっての祭典とも言える展示会です。



10数年前までは、切削工具関係の商社にお世話になっていたこともあり、毎年この時期になると展示会で各メーカーさんを廻ったり、お客様とお話をする恒例の行事だったのですが、退職してからはすっかりとご無沙汰でした。


今回来ることになったのは、先日突然連絡を入れてきた元同僚のタイ人が、「会ってほしい人がいる。」と言うので、ちょうど午前中にバンコクで別の用事があったため、帰りに寄ってみることにしたわけです。


これまでの僕であれば、関係ないと断るパターンなのですが、ここの所、全く予想もしなかったルートから様々なご縁が繋がっているのを実感しているため、こういうランダム性を伴った事象には極力「乗っかってみる」ことにしています。


行ってみるととある外資系メーカーの代理店のオーナーから、営業周りのサポートをしてもらえないか?と依頼を受け、まあ、展示会中のバタバタした中でしたので、ざっくりとだけお話をして、また次回落ち着いて詳細を相談させて欲しいと言う事でした。


製造業に関わらずですが、24時間動いている現場直結のビジネスのサポートは、片手間や小手先のテクニックではそうそう上手く行かないことは経験からも分かっているので、どういう協力ができるかはまだはっきりと分からないのですが、


業界から10年以上離れていても、ひょんなところからこうして声をかけて頂けるのはやはり有り難いものです。


タイに居続けるということだけでも多少は価値が生まれているのかもしれません。


「なぜこの人は僕に声をかけてくれたのか?」


改めて自分の価値というものについて考えさせられるきっかけとなりました。


展示会の方はというと、金曜日の午後ということもあり、かなりの盛り上がりを見せておりました。


個人的にはかつて大変お世話になっていた日系の工具メーカー各社のブースがかなり縮小しており、その代わりに中国、韓国、台湾、そしてヨーロッパの大きなブースが目立っており、時代の流れを感じざるを得ませんでした。


実際にタイの日系工場においても、かつては日系メーカーの工具をほぼ100%使用していていましたが、コストダウン要求もあり、また、アジアメーカーの品質もサービスも飛躍的に良くなっていることもあり、現在は、採用率もかなり上がっているとのこと。


ロボティクス関係、工作機メーカーさん等は相変わらず目立っていましたが、日本企業の十八番と言われた製造業においても、アジア勢の追い上げは凄まじく、勢いを感じました。


日本人として、ここはなんとか日本企業には踏ん張ってもらいたいと思いながら、自分でも何かできることはないか? などど、考えるのでした。


なんだか日本人、日本企業とは? そういうものを問われているそんな気がしました。


これを自分事として考えたならばこれからどうしていけばよいのか?


ここではっきりと答えは出ないけれども、とにかく成長を止めてはいけない、そういう気持ちだけは強く湧き上がってきた、今回のMetalex訪問でした。

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