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米ドル/円弱気見通しがやや後退(2020年8月調査)

外為どっとコム総研では毎月お客様に対してアンケート調査を行い、外為短観というかたちでまとめています。全編はこちらでご覧いただけます。以下、印象的な調査結果を掲載します。

今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が 29.4%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は42.7%であった。この結果「米ドル/ 円予想DI」は▼13.3%ポイントとなり、前回(▼25.2%ポイント)からマイナス幅が縮小したが、マイ ナス(弱気)は5カ月連続となった。
調査期間前後の米ドル/円相場は、106.00円を挟んでもみ合う 展開であった。7月末に見られた105円台を割り込むほどの米ドル安・円高の動きが一服する中、 個人投資家の米ドル弱気・円強気の予想がやや後退したと考えられる。

11月の米大統領選の結果と為替相場の反応をどう予想しますか?

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「11月の米大統領選の結果と為替相場の反応をどう予想し ますか?」と尋ねたところ、「トランプ氏勝利でドル高・円安」の回答が34.8%と最も多かった。次い で「バイデン氏勝利でドル高・円安(22.9%)」、「バイデン氏勝利でドル安・円高(15.5%)」と続き、 「トランプ氏勝利でドル安・円高」と「どちらが勝利してもほぼ反応なし」が13.4%で並んだ。
世論調査の支持率ではバイデン氏がややリードしているが、個人投資家の見方は割れている模様だ。ま た、どちらが勝ってもドル高・円安に振れるとの回答が多いのが印象的だ。
回答理由を自由記述形式で尋ねたところ、「トランプ氏勝利でドル高・円安」とした向きからは「ヒラリーさん(前回の大統 領選)の時と同じようになる」との声が挙がった。一方、「バイデン氏勝利でドル高・円安」とした向き からは「大統領交代で信頼度が上がりそう」との声が出ていた。その他、「バイデン氏勝利でドル 安・円高」を予想した向きは「米国株が暴落して安全通貨の円が買われる」と指摘した。また「どちらが勝利してもほぼ反応なし」とした向きからは「大統領選よりコロナ関係(ワクチンなど)の方が大 きな動きに繋がる」との回答があった。

この他にも「ユーロ/円相場の見通し」や「豪ドル/円相場の見通し」、「個人の景況感」など調査しております。詳しい内容に関しましては、こちらでご覧いただけます。