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円高・米ドル安見通しが継続(2019年8月調査)

外為どっとコム総研では毎月お客様に対してアンケート調査を行い、外為短観というかたちでまとめています。全編はこちらでご覧いただけます。以下、印象的な調査結果を掲載します。

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今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについて

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が26.2%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は52.3%であった。

この結果「米ドル/ 円予想DI」は▼26.1%ポイントと、前回(▼26.4%ポイント)からほぼ横ばいとなり、DIは3カ月連続で▼20台を維持した。調査期間直前の12日に米ドル/円相場は105.05円前後まで下落する場面があった。米中の貿易摩擦を起点に世界的な景気減速への懸念が広がり、リスク回避の円買いが強まった。こうした動きや、米連邦準備制度理事会(FRB)の9月利下げ観測によるドル安圧力で、米ドル/円の続落を見通すFX投資家が多いようだ。

英国の欧州連合(EU)離脱=が2019年10月31日に迫っています。期限を迎えた時点の状況をどう予想していますか。

「英国の欧州連合(EU)離脱=が2019年10月31日に迫っています。期限を迎えた時点の状況をどう予想していますか」と尋ねたところ、「合意のないまま離脱」が54.2%と過半数を占めた。次いで「離脱時期を再延長して協議を継続(25.9%)」、「合意のうえで離脱(12.2%)」、「2度目の国民投票(5.7%)」と続き、「Brexitを中止する」は0.9%に留まった。

その理由について自由記述形式で尋ねたところ、「合意のないまま離脱」とした向きからは「ボリス・ジョンソンが英首相になった以上、合意がなくても離脱する」との趣旨の回答が多数寄せられた。また、「ポンドの下落はもちろん、ユーロも連れ安する」との記述があった一方、「Brexit後は英経済にあまり影響なしとなり、ポンドがじわじわ買われる」との意見もあった。その他、「2度目の国民投票」を予想した向きからは「混迷を打開するために、もう一度民意を問うべき」との声が挙がっていた。

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この他にも「ユーロ/円相場の見通し」「豪ドル/円相場の見通し」「個人の景況感」など調査しております。詳しい内容に関しましては、こちらでご覧いただけます。