次回FOMC、FX個人投資家は約半数が0.25%利上げを予想。3割弱は0.50%の強気予想も (2022年2月調査)
外為どっとコム総研では毎月お客様に対してアンケート調査を行い、外為短観というかたちでまとめています。全編はこちらでご覧いただけます。以下、印象的な調査結果を掲載します。
今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください
「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が46.5%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は27.1%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△19.4%ポイントとなり、前月の△12.1%ポイントからプラス幅がやや拡大した。調査期間前後の米ドル/円相場は、ウクライナ情勢を巡る報道に一喜一憂しながらも115.30円前後か46.5%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は27.1%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△19.4%ポイントとなり、前月の△12.1%ポイントからプラス幅がやや拡大した。調査期間前後の米ドル/円相場は、ウクライナ情勢を巡る報道に一喜一憂しながらも15.30円前後から114.50円前後へと弱含みで推移した。にもかかわらず、個人投資家の見通しが強気化したのは、ウクライナ情勢の米ドル/円相場への影響は軽微なものにとどまると見ているためだろう。ウクライナ情勢は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げプロセスに影響しないとの見方も強そうだ。 また、今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が160.00円、最安値が95.00円となり、高値の平均値は116.49円、安値の平均値は113.44円であった。高値の中央値は116.35円、安値の中央値は114.00円となっており、見通しは全般的に前回調査より米ドル高・円安方向にシフトした。なお、前回1月調査の中央値は高値が115.50円、安値は112.80円であった。
3月15-16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)についてお聞きします。
政策金利であるFFレートの誘導目標はどうなると予想しますか
今回の特別質問として、3月FOMCについて、「政策金利であるFFレートの誘導目標はどうなると予想しますか」と尋ねたところ、「0.25-0.50%に引き上げ」が47.7%と最も多く、次いで「0.50-0.75%に引き上げ」が28.1%であった。「0.00-0.25%に据え置き」は21.2%、「0.75-1.00%以上に引き上げ」は3.0%であった。米金利市場では25bp利上げ(0.25-0.50%への引き上げ)が有力視されており、一部には50bp利上げ(0.50-0.75%への引き上げ)の見方もくすぶっている。個人投資家の見方も、ほぼこれに沿ったものと言えるだろう。
この他にも「ユーロ/円相場の見通し」や「豪ドル/円相場の見通し」など調査しております。詳しい内容に関しましては、こちらでご覧いただけます。