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山田悠 / Haruka Yamada "Nocturne"

POETIC SCAPEでは2022年5月25日(水)より7月9日(土)まで、当ギャラリーでは初めてとなる山田悠の個展 「Nocturne」(ノクターン) を開催いたします。

これまで山田は国内外のアーティスト・イン・レジデンスに積極的に参加、その土地の環境、歴史、文脈などを丹念にリサーチし、サイトスペシフィックな作品を数多く制作してきました。
日本で絵画、フランスでアートと空間デザインを学んだ山田の表現手段は、写真、映像、ペインティング、インスタレーションなど多岐にわたります。

「Nocturne」は満月の夜、街の建造物のシルエットに沿って月が移動して見えるよう、山田が一歩進むごとに一枚影した、約800枚の写真からなる映像作品です。月の動き、街の建造物、アーティストの視線がカメラというメカニカルな機構を通して像を結ぶとき、いわば現代の天動説のようなパーソナルでロマンティックな体験と、天体運動や都市空間というそれぞれの「系-system」と人間との相関性を俯瞰するスケールの大きな視座を同時に得ることが可能となります。

本展では横浜にて撮影、黄金町バザール2020にて発表された作品を再編集し、新たにサウンドを加えブラッシュアップした作品を上映します。また山田の一歩一歩の足取りを物質化したようなフォト・コラージュ作品も展示いたします。


山田悠 / Haruka Yamada
1986年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学油絵学科卒業後、フランスのエコール・デ・ボザール・ド・ディジョン ディジョン国立高等美術学校 に留学し、空間デザインとアートの過程を修了。 2つの領域での学びを通じて都 市空間におけるアートの実践に興味を持つ。変動する都市環境の中で自らの行為をどのように作品として成立させ ることが出来るかについて関心を持ちながら、都市、自然、人間という要素を相対的に捉え、ものごとの関係を測り直す。
参加した展覧会・プロジェクトは「喩でもなく訴でもなく vol.2 山田 「ノクターン Nocturne」 2021年、soco1010、東京 、「黄金町バザール 2020 アーティストとコミュニティ」 2020年、神奈川 、「 Widget Factory Annual Art Show」展 2019年、Aparaaditehas、タルトゥ、エストニア など多数。また 「ゲンビどこでも企画公募」入選 2016年、広島市現代美術館、広島 、「Prix Dauphine pour l art contemporain」 グランプリ(2015年、パリ、フランス)を受賞している。

<基本情報>
会場:POETIC SCAPE|東京都目黒区中目黒4-4-10 1F
会期:2022年5月25日− 7月9日
時間:水曜〜土曜 13:00-19:00
休廊:日曜〜火曜
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