9月FOMCについて
FOMCの流れ
FOMCとは連邦公開市場委員会の略称で、アメリカの政策金利や公開市場操作などの重要な金融政策を決定する会合のこと。
年8回開催され、FOMC後には声明文(政策金利や景気認識)が発表される。四半期ごとの会合では、定例の声明文の発表に加え、四半期経済予測(SEP)の公表と議長記者会見が行われるため特に注目される。
FOMCから3週間後には議事要旨(Minutes)が発表される。
24/9のFOMCの内容について
50bpの政策金利の引き下げを決定。
ドットチャートは、2024年末の中央値は4.25-4.50%とあと2回の利下げ、2025年末は3.25-3.50%と4回の利下げの内容。ロンガーランは2.875%と前回の2.75%から引き上げ。
失業率は前回から引き上げ、PCE物価は前回から引き下げ。
雇用は減速していると評価する一方で、インフレは2%に向けて前進したとしており、インフレの上振れリスクよりも、雇用悪化回避に軸足を移していることが窺える。
記者会見では、今回の決定が将来の利下げペースの加速を示すものではないことを強調。50bpポイントの利下げに踏み切った理由や、将来の0.50%ポイント利下げとなる場合の判断基準についての説明はなし。
今後の注目
米指標の中でも特に雇用関連や株式市場の安定が維持されるかどうか。10月初旬に予定される米雇用統計などを中心とした経済指標とその前後での米株の動向に注目。
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