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銅価格について

概要

銅価格は、マクロ経済指標と関連性が高いことから「ドクター・カッパー(Doctor Copper)」とも呼ばれ、世界経済の健康状態を示す指標としても広く知られている。

OECD景気先行指数との相関も高いとされ、特にアメリカ、ドイツと連動する傾向にある。

銅価格とOECD景気先行指数

見通し

以下の記事によると、

  • 2024年の銅価格は、中国の堅調な需要が支える一方、不動産市場の低迷が懸念され、追加の景気刺激策が鍵となる。

  • 需給の面では、2025年まで供給が増加し、供給過剰が予想されるものの、南アフリカの規制や政治環境が中期的な下支えになる可能性がある。

  • 目先では、銅価格は1トン当たり8000ドルを切り、7400ドルで限界コストが下支え要因。

  • 向こう20年間は、EVおよび再生可能エネルギー用の需要がけん引役となり、長期傾向並みor若干上回る消費が持続する見込み。

足元の動き

  • 9/24 中国が経済を支えるための金融緩和措置を発表したことで、銅価格は7/15以来の高値を付け、銅価格と連動性の高い亜鉛やアルミニウムも上昇。チャートの形状としてはきれいなダブルボトムを付けている状況。

  • 10月下旬までに中国当局が財政を伴う景気刺激策を打ち出すかに注目材料。

  • 大統領選において、トランプ前大統領が勝利すれば、関税引き上げが中国経済に悪影響を及ぼし、銅価格の下落リスクが高まる点は注意。

銅価格の推移


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