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FRBは利下げするのか。

先週のFOMCでは、50bpの利下げが決定。声明文では、インフレ率については2%の目標に対して進展が見られた一方、雇用は鈍化しているとされており、今後の利下げについてはインフレ以上に雇用が重要となってくる。

しかしながら、雇用は一般的には遅行指標とされており、トレンドを把握するには数ヶ月の数値が必要となる。雇用や景気の先行きを見るにはISM製造業の有効だと考える。

実際、1990年代後半においては、二度の利下げ停止が行われる中で、同じタイミングでISM製造業指数が上昇しており、利下げを占う上では参考になる可能性がある。

直近の2024 年 8 月の ISM 製造業 PMI は 47.2 と前月の 46.8 から小幅に上昇したが、中身を見ると、新規受注や生産は低下が止まっておらず、ヘッドラインの上昇は在庫の積み上がりが寄与しているものと考えられ本格的な底入れには至っていない。

新規受注については、大統領選にかかる不透明感等も影響があったとされており、今後の大統領選の動向次第では持ち直す可能性もあるため、注目してきたい。

ISM製造業PMI


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