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話しは飛ぶけど、創業の運転資金の話しをするよ!

youtubeとかを見ると、Tシャツの上にジャケット羽織った起業家さんや(←悪意はないですw)、コンサルタント、元金融機関の人の起業、創業に関しての体験やアドバイスをしてくれる動画は山ほどありますが、起業してからどうする?どうなる?何をする?を教えてくださる動画は、起業、創業おススメ動画に比べると極端に少なくなります。
私は決算3期を終えたばかりのスタートアップの零細企業の社長です。巷での起業アドバイスに比べて創業してからの具体的な話しが少ないのは何故か?と感じてなりません。
一概には言えないのですが、起業時に抱いた夢と現実があまりにも乖離(違い)があるからに他ならないと思います。特に起業コンサルさん達にとって起業後の地獄のようなw現実を詳らかにしてはお客さんが夢を諦めてしまうので、ナイショにしているのかもしれません。そんなコンサルや創業の先輩達が口にする創業資金関係の運転資金。3ヶ月用意しろ!という話しが多いと思います。金融機関でも通常、創業融資の運転資金借入は3ヶ月がメドだという事なので、3ヶ月が定説になっているのかも知れません。
 業態や立地に左右されますが、特に新規立ち上げの零細、個人事業は3ヶ月では全然足りないです。仮に3ヶ月は事業を始めた日をどこに置くのか?にもかかわるのですが、お店ならオープンの日から3ヶ月、準備に費やす期間は含めない。これが基本的な考え方です。店舗改装に2か月かかれば、その期間の生活費や雑費は自己資金で賄う事になります。新規開業、新規起業の創業予算は自己資金を目一杯含めた資金というのが殆どです、オープンまでの資金を計算に入れないと、仮に3ヶ月の運転資金を用意しても、オープンまでに2か月かかれば、残された運転資金は1ヶ月しかありません。
飲食業で言われている1年で3割の廃業率と言われるのは、運転資金の枯渇(足りなくなる)事が主な原因だと思います。
ビジネスモデルにはよますが、実際には3ヶ月の運転資金は全く足りないです。
では、6ヶ月なら足りますか?と聞かれたら私なら「足りません」と答えると思います。私の会社はどちらかと言えばBtoBのビジネスで、特定の技術を売る業態です。独立時にも応援してくれるお客様もいましたが、私の業態では契約の移行は年度変わりまで待たなくてはならない、独立したことの周知に半年。新規の商談まで1年くらいかかりました。どんな良いサービス知ってもらわなければ意味が無い。独立して商売をする事で、一番大事なのは「知ってもらう」ことに他ならないと、私は痛感してます。一番どん底の時には会社の現預金が38万円、翌月には完全にパンクする状況まで陥ってしまいましたが、運良くこの時点で「知ってもらえた」事で倒産の危機から脱出出来ましたが、それは創業から丸一年の出来事でした。
飲食業など現金商売でも運転資金は最低6ヶ月、出来れば経営者の生活費や報酬(給料)を除いて用意するのが良いと思います。この話しだとコンサルと変わらないので私の話しをします。実は弊社は自己資金100万円に満たない程度で見切りスタート。おや?今までの話しと違うぞ?と思われる方がいるかと思いますが、別の機会に詳しくお話ししたいのですが創業時の融資の裏技があります。これは知ってやった訳ではなく、たまたま知った制度を使っただけです。この制度融資は時間がかかるのですが、上手くいけば赤字であっても無担保無保証で創業融資のハードルより低く資金調達ができます。業態によっては参考にならないかもしれませんが、次の機会にお話しします。

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