俺はロリコンじゃない

ロリコンってなんなんだろうか。身体的年齢が若い人を性的対象とする嗜好のことだろうか。もしくはまだ一度も性的経験がない、すなわち「処女」に性的興奮を覚える人のことだろうか。だとしたら俺は、絶対にロリコンではない。

とはいえ、俺はロリコンだとよく周りから言われるし自称してきた。
確かに童顔が好きで、丸顔が好きで、目鼻立ちがはっきりし過ぎていない人が好きなのだが、それはそれとして別に身体的年齢にも処女にも興味はない。

「精神的処女性」という言葉をご存知だろうか。おそらく誰も知らないと思う。だって俺が今作った言葉だもん、知ってるわけ無いじゃん(笑)
俺はおそらく、その「精神的処女性」を持つ人に惹かれるのだと思う。「精神的処女性」とは、もちろん「身体的処女性」と区別するために作った言葉で、意味合いとしては「感性が豊か」とか「新鮮な感動ができる精神性」とかそういうものになると思う。

人の感性は誰だって鈍る。すべての五感の刺激には「慣れ」というものがあって、そのおかげで便利なことも多い。例えば服を着ていても皮膚に何かが触れている違和感がなかったり、ライブハウスの爆音に慣れたり。
ただし、そのせいで良くないことも多いと思う。
30年以上生きていると、打ち上げ花火は何度だって経験するし流れ星も何回か見たことがある。歳を取ってちょっと良い店の高い料理の味も知った。
今俺が花火を見ても、その感動は初めて見た時のそれとは比べ物にならないほど簡素なものになるはずである。

だからこそ、俺は「精神的処女性」が好きだ。何かを一緒に経験した時、誰よりも強く感動できたり、新鮮な反応を示したり、そういった感性に強く惹かれるし、自身も終身栄誉処女でありたい。


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