見出し画像

ヨウカン×トウキョウ=最先端カフェ「トラヤ トウキョウ」

東京ステーションホテルの雰囲気の良さは不思議だ。ホテルの入り口など、なんだかわかりにくいのだが、意外にも内部に入ると静かな空間が広がっている。一階にあるサロン風のカフェなど、お値段は目が飛び出るほどお高いが、いつも満員御礼。新幹線に5分以内で乗車できるわけだから、考えようによってはコスパがいいのかもしれない。

トラヤトウキョウはステーションホテル内。上階にあるレストランの一つだが、本当におしゃれな空間が広がっている。東京駅の赤レンガの外壁を生かしたレトロモダンのカフェ。広々とした窓からは丸ビル側の開けた空間が広がっていてほっと一息つくのに最適である。

こちらではチョコレートと羊羹の組み合わせという新しい切り口で提供されるスイーツが売り。ただし、そんな「最先端」だけでなく、季節の羊羹、あんみつ、葛切りももちろん楽しめる。私が普段注文するのはあんみつだ。お茶のセットと合わせてほっこりタイム。お味の方は盤石の安定感でおいしい、その一言に尽きる。

以前に三年ほど、地下にある東京ステーションホテル併設のジムに通っていた。通勤途中に東京駅でエクササイズ、という試みをひそかに実行してみたわけ。

結果として、エクササイズよりは東京ステーションホテルのさまざまなレストランをお試しする運びとなった。ダイエットにはつながらなかったが、東京駅のリッチな楽しみ方を期せずして体験。東京駅の奥深さには感動させられる。

トラヤトウキョウを訪れるたびに、日本の伝統ある和菓子専門店、とりわけご贈答品の羊羹などで、百貨店に店舗展開してきた虎屋が、老舗の気品を失わず、むしろ新しいコンセプトショップをこの東京駅で実現したことに驚かされる。そして、今度はどんなあたらしい商品を愉しむことができるのだろうかとわくわくする。

TOKYOプレートと名付けられた三種の羊羹のプレートでは、おなじみの「夜の梅」のほか、「あずきとカカオのフォンダン」、「ポワールキャラメル羊羹」を頂くことができる。カカオと小豆はベストマッチ。キャラメル羊羹など、友人と頂くと思わず笑みがこぼれる楽しい「作品」となっている。

ちなみに、我が家の震災用非常食は、虎屋のミニ羊羹の詰め合わせです。数種類の羊羹が袋に入っていますが食べてみるといつものあの味。消費期限前にもおいしくおやつにいただける、なかなか考えられた逸品となっています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?