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ここ数年、日本の夏が明らかに昔とは違ってきていませんか?私たちaround 50+++のTravellinGorgeous®世代の若かりし頃(というか子供の頃)は、28℃を超えたら『この夏一番の暑さです!』とニュースで騒いでいたと思うのですが。その頃よりも、+10℃以上を記録しているこの頃の夏。温暖化とは他人事ではないし、実に恐ろしいことです…。

加えて、更年期でホットフラッシュに見舞われている我々のお仲間にとっては(というか私です)、Wパンチの汗ダラダラ要因。体温調整が更に難しくなりますよね。夜はぐっすり眠れないし、メイクは溶けるし、汗で自分自身がしょっぱいし(去年よりも今年の自分の方がしょっぱい)。‟大変”とは正にこのことを表すのかと思うほど。

去年の夏の途中までは、リゾート旅用の服を普段着にして何とかやり過ごしました。近頃流行りの涼感素材の服を多用していたのですが(接触冷感というのもありますね)、実体験から思うのは、この類、触った瞬間はヒンヤリして気持ち良く感じるけれど、時間が経つと熱がこもって意外に蒸れてくる。また、使い続けるうちに洗濯しても臭いが残るようになる上、見た目から風合いが劣化してくることが多いということ。

その中で、やっぱり夏は麻よね!と今更ながら麻の優秀さに開眼した訳なのです。超が付く高温多湿のザ・ニッポンの夏には、麻よ、リネンよ、これがベスト。

実を言うと、麻の服はゴワゴワするし、皺が気になるし、得意では無かったのです。それこそ常夏の島か砂漠地帯へ行く時用の服として、別個に保管していたほど。ところが何気なく、以前エジプトの旅で大活躍した麻100%のパンツを着てみたら、実に気持ちの良いこと!着た時はゴワゴワが気になったけれど、汗をかいても常にサラっとしている!生地に熱がこもらない!

ドレスコードの本で調べてみたら、『麻は、綿やウールなどより熱伝導率が高く、一番涼しい天然素材』 って書いてあるじゃないですか!麻の繊維は中が空洞になっているため、吸湿性と速乾性に優れており、熱を逃がすスピードが速いのだそうです。

調子に乗って、洗濯しては着て、を繰り返していたら、なんと生地の風合いが柔らかく変化してきた?!これまたドレスコードの本には、『麻は‟育てることが出来る”素材で、高品質な麻は良く使い込むと、独特の艶が出て、絹にも勝る手触りとなる』 とも書いてある!丈夫だからガンガン洗える上に、何年も使い続けることができて、しかも経年‟優化”していく素材って、他に無いのでは?

ということで、昨年の夏服セールでは麻素材の服ばかり狙い撃ちしたのでした。そして今年は春先から既に暑かったため、シーズン始めに数着、そして只今真っ最中のセールでも数着。中でもZARA KIDSのパンツ(Girlsの一番大きいサイズが丁度良かった!)はコスパ最高の1着!非常に安かったので、例えこの夏でボロボロになっても満足な感じ。こんな感じで、My麻服コレクションはじわじわ増え続けて行っております。猛暑日にも酷暑日にも負けず、ホットフラッシュの汗もすぐ乾いてサラサラ心地。洗濯機でガンガン洗って、どんどん育てておりますよ。

ちなみに、リネンと言うと真っ先にテーブルリネンや、ホテルのリネンなどベッドリネン系が頭に浮かぶ方も多いのでは?現在、ベッド周り&テーブル周りの布製品を総称して『リネン類』と呼びますし。実際のところ、ホテルのタオル等はコットン製品が多かったりするのに、何故リネン?と思いますよね。

リネン=麻は非常に歴史のある素材で、特にヨーロッパでは昔からタオルやシーツなどは麻製が一般的なんですよ。特にキッチンで使う布類は、麻がほとんどではないでしょうか?ホテルリネンもしかり、私はイタリアの田舎の方のホテルに泊った時、バスタオルを始め全てが麻製品だった経験があります。フワフワのパイル製品に慣れてしまった身には、『分厚い麻の一枚布がタオルって、何なのよ?』 と思いましたが、翌朝にはパリッと乾いていて、顔を洗った時に爽快だったという思い出。ランジェリー:Lingerieという言葉も語源はリネンですから、昔は下着類も麻だったのでしょうね。

ヨーロッパのブランドでは、ファストブランドでさえも麻のアイテムを毎年沢山出してきます。日本に比べて湿度が低い夏でさえ、夏になれば人々は麻を着ます。もっと厳しい気候条件の日本の夏。そして更年期の夏にも麻ですよ、おとな女子の皆さん。

ということで、本日も麻服で、爽快に過ごしております。この夏、麻服を育ててみませんか?肌ざわり最高ですよ!

おとな女子が本気で楽しめる旅:TravellinGorgeousのため、リサーチ&実体験を元にYouTube連動で活きた情報をお届けしていきます。2022年からはツアー催行します。ご支援頂けましたら嬉しいです。また、取材にご協力頂けるホテル/宿、観光業の皆様、ぜひご連絡ください!