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やんごとなき旅の品:高機能ウェアのススメ

キャンプブームから火が付き、パンデミックの影響諸々で一気に拡大したアウトドアブーム。ここ数年でアウトドア用品がいかに‟使える品”かということがメディアで大々的に紹介されていることもあり、おとな女子の方でも、ちょっと興味を持ったり、価格的に試しやすいメーカーの品などは、実際に購入してみたという方も多いのではないでしょうか?

アウトドアショップとは、50余年の人生ほぼほぼご縁が無かった‟非アウトドア人間”である私ですが、昨年、とうとうデビュー。今ではその‟高機能っぷり”に、結構惚れ込んでいるひとりなのです。とは言え、買ったけれどもNGだった品もそれなりにある中で、超個人的なおススメをご紹介!

高機能素材って?

従来の素材では不可能な性質や機能を備えたハイテク化学素材のことで、この2〜3年特にインナー以外のアイテムが目覚ましく出揃ってきてますね!いわゆる‟シャカシャカ音がする”感じの服、と言ったら解りやすいでしょうか?主な性能としては、UVカット、撥水、吸湿速乾、消臭、防シワ、縦横2方向ストレッチなどがあります。アウトドアでのアクティビティに耐えうるタフな素材も特徴的(破れにくい、燃えにくい、など)。

春夏用なら接触冷感という品も増えていますね。洗濯機利用もOKというイージーケアであることも長所です。

化学繊維を敬遠する方もいらっしゃいますが、最近ではコラーゲンや天然保湿オイルなどを含んだ、むしろ‟肌に良い”素材もあったり、サラっとした肌ざわりで通気性も抜群、一昔前からかなり進化していて、着心地は快適ですよ~。

アウトドア服の気になるところ

イマイチ、アウトドアブランドの洋服に食指が動かないという方は、そのデザインと色使いがいかにもアウトドア向けだからじゃないでしょうか?私もそうです。お洒落にはちょっと拘りのある小煩いおとな女子につき、あの独特の色使いや、細部の作りがどうも気に入らなかったんですよね。私が一番好きじゃないところは、ウェストのドローストリング(ギュッと絞ってサイズ調整する紐)に、靴ひもと同じ品(?)が使われていること。

同じ製品を使用することで、価格を抑えているのだとは思います。が、せっかくタウンウェア向けの製品なのに、ウェスト部分にだけアウトドア100%感があるのは、やっぱり浮いている。何よりお洒落じゃない。

色については、アウトドア仕様の場合、有事の際に‟見つけてもらいやすい色・目印となる色”というのは大事なこと。ですが、街中で街着として着るには、やっぱり浮く色なんですよね。

それから、結構気になるのが音。擦れる時のシャカシャカ音が、うるさい服がある。ブランドによっては、着ている本人も、周囲の人も、不快になるほど、かなり耳障りな品もあります。私が某ショップで購入したスカート(速乾・撥水・防シワ加工あり)はこれに該当する品で、お手頃価格だったから買ってみたものの、1度も使用していないのが事実。

ただし、特にこの1~2年、これまでアウトドアブランドのアパレルでしかあまりお目に掛らなかった‟高機能素材の服”に、大手アパレル等も続々参入してきています。嬉しいことに、ファッションブランドだけあって、よりタウンユースに重点を置いて作られている品々が多い。アウトドアブランドの服の良いところは最大限取り入れつつ、尚且つ、非アウトドアの人でも、手を出しやすい服、取り入れやすい服が増えたのは嬉しいこと。お洒落ブランドが、アウトドアブランドに別注品をオーダーしているケースも、かなり増えたように思います。

旅のワードローブに◎

こんなに優秀な素材で出来た服、アウトドアのアクティビティだけじゃ勿体ない。毎日の生活にはもちろんのこと、性質面から見たら、旅先の方が活躍するんじゃないの?ということで、私はまず手を出してみた訳です。

速乾性の衣類は、長旅になるほど重宝する品。バスルームでじゃぶじゃぶ洗って干しておけば、翌朝にはほぼ乾いているので、道中のワードローブには理想的でしょう?(毎日ホテルのクリーニングサービスに頼むわよ、という方は別として)。

また、アウトドアアパレルの良い点は、ポケットがたっぷり付いていること!特にワンピースなど、お洒落ブランドの品ではシルエット重視だからか、ポケットがひとつもない品も多いじゃないですか。海外の街歩きに於いて、特に治安があまり良くない場所では、ポケットは大事な要素。出し入れの多いハンカチやティッシュなどをポケットに入れておくことで、貴重品が入ったバッグの開け閉め回数を少なくできる利点があります。そんな些細なこと?と思うかもしれませんが、スリや窃盗が多い地域では、意外と大事な事なんですよ、これ。

上下左右に伸びるストレッチ素材で、とにかく動きやすいのは◎。消臭機能もあれば、長時間フライトの機内服でも快適に過ごせますね(防シワ素材なら更に◎)。

アウトドアのアクティビティに耐えうる強さもある素材、尚且つ、化学繊維は軽くてコンパクトに畳めて◎。スーツケースを占めるジーンズ1枚の重量&容量で、高機能素材の服なら複数枚持って行けます。

また、海外の場合、雨が降ってもあまり傘を差さない国もあるので(イギリスとか)、撥水性のある服はこう時でも役立ちますね。

おとな女子旅のワードローブに選ぶとき

街着として妙に浮かないために、全体のデザインと色使い、そして自分が着た時のシルエットは、きちんと選別しチェックすることが大事。美術館や小洒落たショップなどへも、気後れせずに行けるモノを選ぶ方が何かと使えます。1枚でコーディネートが決まるワンピースやオールインワンは、重宝しますね。動きやすいのも◎。

先に触れた様に、ポケットの有無、数と容量と付いている場所もチェックしておくと良いかも。小柄な人だと、ポケットの位置が下過ぎて使いづらい場合もあるので。

ファッションブランドが別注品としてオーダーした品は、まずチェックしてみると良いと思います。アウトドアブランドが出している服を、色や細部のディテールを変えて展開しているので、より街着向け、よりお洒落なモノになっていますよ。

今のお気に入り『THOUSAND MILE』

Thousand Mileは、カルフォルニア:サンディエゴで設立されたブランド。プロのライフガード達が、自分たちが着たいと思える服が見つからない、それなら作っちゃえ、ということで始まったそう。ブランド名のThousand Mile(1000マイル≒1600キロ)の通り、『長旅に出かける時に持って行って欲しい』ということから付けられたとのこと。耐久性に優れた高機能素材を使ったカジュアルでシンプル、大人っぽいデザインの服に拘っているそうですよ。

個人的に◎と思った点はこんな感じでしょうか。

  • 高機能素材なのにシャカシャカうるさくない

  • いかにもアウトドアなデザインじゃない(十分普段使いできる)

  • シックな色使い(街着として浮かない)

  • 大容量のポケットが複数ついている

  • ドローストリングが服と同じ布で作られている

  • 洗濯が楽(すぐ乾く)

  • 畳みシワがつきにくい(ついた場合もぶら下げておけば直ぐ取れる)

  • 複数の大手ファッションブランドが別注品をオーダーしている(色違い・型違いに拘れる)

  • 夏冬のセールでは安く買える(ブランドによってはセール対象外の品も多い)

今夏もセールが始まっているので、気になった方は、ぜひネットで、あるいは取り扱いしている実店舗でチェックしてみてください。今年の新作はキャミソール型ワンピースですが、個人的には、おとな女子には袖付き(せめてノースリーブ)のワンピースの方が、使えるし良いのではないかな~?

おとな女子が本気で楽しめる旅:TravellinGorgeousのため、リサーチ&実体験を元にYouTube連動で活きた情報をお届けしていきます。2022年からはツアー催行します。ご支援頂けましたら嬉しいです。また、取材にご協力頂けるホテル/宿、観光業の皆様、ぜひご連絡ください!