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おとな女子はここにステイ!Singapore編

シンガポールが嫌いだと言う人を聞いたことがないかもしれません。仕事でまたはプライベートで1度は行ったことがあるという方、結構な数いらっしゃるのではないでしょうか?

観光産業が国の最大収入のひとつというシンガポールには、格安で泊まれるビジネスホテルタイプから、ゴージャス極まりない5ッ星ホテルまで、泊まることを目的として作られたホテルが沢山あります。おとな女子旅の場合、どこを選ぶと良い?TravellinGorgeous®的おススメをご紹介します。

Marina Bay Sands(マリーナ・ベイ・サンズ)

3棟のホテルの頭上にあるインフィニティ・プールが‟天上のプール”として話題となり、シンガポール人気を不動のものにしたと言っても過言ではないですね。オープンから数年は、ちょうど中国人観光客に対するビザが緩和された時期と重なったこともあって、中国本土からの団体客が非常に多かったですが、最近では国籍の偏りがだいぶ無くなってきました(当時は、お金はあるけど海外慣れしていない中国の人々が、バスローブ&スリッパでロビーをうろうろしていて驚いたことがあります)。

こちらに泊まるメリットとしては、コンベンションセンター、カジノ、ショッピングモール、美術館、シアターなどからなる統合型リゾートにつき、ここだけでホリデーが完結すること。また、映えるインフィニティ・プールで泳げること(宿泊者のみ使用可)。朝ごはんビュッフェの質が高いこと(アジア圏では珍しくミューズリーがある*笑)。1度は見るべきGardens by the Bayに隣接していること(ここは1日掛けて隅から隅まで見たい)。

マイナス面は、インフィニティ・プールが地上57階の屋上にあるため、高層階&ビル風で日中でも意外と寒いこと(夜間は本当に寒い)。3つの棟から構成されているため、レストランやジムなど目的地がホテルの部屋と別の棟だと移動が結構面倒なこと。ショッピングモール地下フロアにあるフードコートの値段が高い割にはどのお店も味がイマイチなこと。MTR(地下鉄)駅があるものの、シンガポール中心部からは離れた独立したエリアなので、ちょっと街歩き、が出来ないこと。ベイビューの部屋になるとつまらない(泊まるのであればガーデンビューを強くリクエストすべき)。

シンガポールは街に出てなんぼだと思うので、ここに泊まるのであれば1泊で良いかな?と個人的には思います。1回泊まれば、次回からはそんなにそそられなくなるホテルです。

Mandarin Orchard Singapore(マンダリン・オーチャード)

シンガポール最大の繁華街:オーチャード通り沿いに建つ5ッ星ホテル。オーチャードエリアには名だたる5ッ星ホテルが顔を揃えています。他のラグジュアリー・ホテルは、大通りからちょっと入ったところ、1本裏通りなどにありますが、こちらは通り沿い、しかも長いオーチャード通りのほぼど真ん中に位置しています。その割に騒音などは全く感じません。オーチャードエリアに泊まったら、まずホテルでお籠りはしなくなるので(魅力的なお店ばかりなので出掛けたくなる)、ホテルに過度のラグジュアリーは不要でしょう。

利点としては、とにかくアクセスが良いところ。お隣が高島屋(高級ブランドショッピングのみならず、地元の人々ご用達の品々も売っているし、地階にはスーパーマーケットと広大なフードコートも→高級施設のフードコードとしては廉価で美味)。2つのMRT駅が使えるので、他の地域へ出るのも便利。併設のマンダリン・ギャラリーはショッピング&グルメ&スパが楽しめる(各店宿泊者割引あり)。お手頃なスーペリア・デラックス・ルームでも、窓際建付けのカウチソファが嬉しい。プールが屋外(ガーデンプール)。シンガポールで一番美味しいチキン・ライスを提供するChatterboxがある(ここでシンガポール最後の晩餐をし空港へ向かう旅程をおススメ)。何より、5ッ星なのに料金が意外と手頃!

マイナス点はあまり思いつかないのですが、ずっと朝食を提供してきたロビー階のレストラン・カフェが閉店したくらいでしょうか。こちらの朝食も美味しいと評判だったので残念です。でも、1歩ホテルを出れば直ぐに美味しい朝食はいくらでも見つかりますから。

初シンガポールの人にも、また街歩き重視派のリピーターにも、こちらをまずおススメしたいところです。

街歩きよりも滞在重視(ホテルに籠る)というならば…

Goodwood Park Singapore(グッドウッド・パーク)
オーチャード通りを少し入ったところにある、1900年に開業した5ッ星のヘリテージ・ホテル。植民地時代を感じさせるクラシックな外観や低層階スタイルがおとな女子向け。宿泊者のみが利用できるプールは中庭にあって、クラシカルな建物に囲まれた雰囲気がスノッブで良いです。ロビーラウンジでアフタヌーン・ティーやカクテルを楽しめますが、こちらのシンガポール・スリングは、本家(ラッフルズ)のものよりアルコール度が高く、回りが早いので気をつけましょう。意外と、現地在住の欧米外交官の奥様方のたまり場だったりします。ハイソな世界を覗き見ウォッチングも楽しいかも。

Fullerton Hotel Singapore(フラトン)
1928年に建てられたかつて中央郵便局だった5ッ星ホテル。国定史跡として認定された建築は、コロニアル風で重厚感がありおとな女子向け。建物の形が既に良い風水であり、館内至る所に風水の仕掛けがあるのも楽しい(シンガポールのホテルはどこも風水師が付いていますがこちらは全てが品が良いのです)。シンガポール川を見下ろす形でインフィニティ・プールがあり、目の前に広がる近代的な高層建築と(MBSの対岸にあるので、プールからの眺めは格別です!)、クラシックなホテル建築とのコントラストが絶妙。おとな女子には天空のプールより、こちらの方がしっくりきますよ。館内は天井吹き抜けにつき、解放感のある明るいアトリウムも気分が上がります。ロビー階ラウンジでのアフタヌーン・ティーも絶品。スウィーツに定評があるので、帰国前にケーキブティックでテイクアウトするのも◎。個人的にはラピスがイチ推し(バターたっぷりの東南アジア版バームクーヘン)。はす向かいに建つフラトン・ベイ・ホテルは系列ですが別ホテルなので、予約時には間違えないよう要注意。オーチャード通りからは少し離れていますが、タクシーで10分弱で着くので不自由は感じません。ホテル周辺には博物館やギャラリーなどコロニアル風建築も多く、シンガポールのガーデンシティ感を満喫するには絶好の立地。徒歩圏内にチャイナタウンや中規模のショッピングモールも複数あるので、混雑が得意でないおとな女子にはもってこい。

Raffles Singapore(ラッフルズ・ホテル)
シンガポールの象徴のひとつ、世界でも数少ない19世紀の建築が現存という、1887年創業の老舗5ッ星ラグジュアリーホテル。白亜のコロニアル様式建築に、白いターバンを巻いたシーク教徒のフォトジェニックなドアマン、そして有名なカクテル:シンガポールスリング発祥の地としても有名ですね。Long Barではお通しで出される麻袋に入った落花生も有名。殻を床に投げ捨てるスタイルもこちらの慣習(ゴミぽい捨てが罰金となるシンガポールで唯一、ポイ捨てが許されている場所)。ブティックのオリジナル商品もデザインが素敵で、お土産にも自分用にもついつい買ってしまいます。スパもアフタヌーンティーも秀逸。オーチャード通りからは少し離れていますが、徒歩圏内にシティ・ホールやお洒落なお店が集うCHIJMESがあり、サンテック・シティ(ショッピングモール)もあるのでぶらりも可能。アラブ街にあるハイセンスなショッピング街:Haji Laneもタクシーで5分弱。『ラッフルズに泊まらずして、シンガポールの旅は終われない』と昔から言い継がれている通り、一度は泊まるべきホテルのひとつでしょう。

The Ritz-Carlton Millenia Singapore(リッツ・カールトン・ミレニア)
マリーナ・ベイ・エリアは、コンラッド、パン・パシフィック、マンダリンオリエンタル、パークロイヤルなど5ッ星ホテルやショッピングモールが徒歩圏内に集中している、公園も多く緑多い地域。マリーナ・ベイ・サンズへ渡る橋のふもとにあるのがリッツ・カールトン。実は、ホテルの部屋からの眺めが非常にフォトジェニックと人気が高いホテル。全室バスルームには八角形の窓があり、そこからは対岸のマリーナ・ベイ・サンズ全体が見えるのです。バスタブに浸かりながら眺めるマリーナ・ベイ・サンズの夜景はロマンティック!おとな女子向きじゃないですか?この窓の八角形は卦の要素を取り入れたものですが、こちらのホテルは他にもネームプレートと正面玄関に六角形のモチーフを使用し、客室の窓全体で陰の卦をデザインしていたりと、風水をダイナミックに使いこなしているのも特徴。グラウンド・フロアには緑に囲まれたガーデンプールがあり、ちょっとしたジャングル気分も味わえます。また、スパはなんとドゥ・ラ・メール!アンディ・ウォーホールなど芸術品があちらこちらにあり(4,200 点も!)ちょっとした美術館。そして、レストラン『Colony』のランチ・ビュッフェは、シンガポール1美味しいと評判で、特にシンガポール料理(ニョニャ)のコーナーの充実度は秀逸です。周囲に5ッ星ホテルが乱立しているので、ホテル・ホッピングは楽しめるけれど、やはりアクセスがやや不便な立地はマイナスポイント。

YWCA Fort Canning(フォートカニング・ロッジ)
オーチャード通りの外れにあるフォートカニング公園のふもとにあるホテル。私自身は泊まったことないのですが、友人のドイツ人マダムはここを常宿にしており絶賛しているのでご紹介。YWCAが運営するだけあり、清潔感たっぷりでミニマムだけれどガーデンプールもあり、ホテルに必要な設備は全て揃っています。何と言っても料金が魅力的!ちなみに、友人マダムはこちらではスイートルームがお気に入りで、下手な4ッ星に泊まるより、こちらのスイートの方が断然上だと言っています。ロッジだけあって、ファミリールームや大人数グループ用の部屋もあるし、コインランドリーもあるし、中~長期滞在にもバッチリ。

個人的に、アジア圏内での渡航回数が一番多いのがシンガポール。2つ星から5ッ星まで、様々なエリアのホテルに泊まってきましたが、最終的にまとまったのはこんな感じです。どうしてもチェーンホテル系は避けてしまうので、それ以外からのチョイスになりますが、ご参考になれば幸いです。

おとな女子が本気で楽しめる旅:TravellinGorgeousのため、リサーチ&実体験を元にYouTube連動で活きた情報をお届けしていきます。2022年からはツアー催行します。ご支援頂けましたら嬉しいです。また、取材にご協力頂けるホテル/宿、観光業の皆様、ぜひご連絡ください!