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教師はブラック?教師の『3”無い”』

最近よく聞きませんか?「教員の仕事は過酷でブラックである」と。
結果から言いましょう。”超”ブラックです!
そのブラック加減は学校ごとに異なりますので、これからの話はあくまでも私が勤務する学校の話です。

教員の”3無い”

これは私が勝手に作りました。学校がブラックと言われる所以です。
「タイムカードが無い」
「残業代が無い」
「休みが無い」

タイムカードが無い

私は新卒1年目は某中小企業に就職しました。そこもホワイトとは言い難い勤務状況でしたが、タイムカードなどで勤怠管理はしっかりされていました。
一般企業であるならばタイムカードやPCのログなどで勤怠の管理をするのは当然のことであるはずですが、教育現場ではそれがありません。

代わりにあるのが”出勤簿”と呼ばれるものでそこにハンコを押した日は出勤をしたということになります。
これで把握できるのは勤務した”日”のみであり、”時間”まではわからないです。

しかし、これも行政などへ提出する形式的なもので、毎日ハンコを押している人はほとんどいません。学期末などに数ヶ月分をまとめて押します。
非常勤の人は出勤日数が給料に直接影響しますのでしっかり押していますが、それ以外の教師は自分に何もプラスになることがないのでわざわざ毎日押す人は少ないです。

ちなみに、事務の方々はしっかりタイムカードで勤怠管理をされています。

もはや、教員のタイムカードが無いのは慣例のようなものなんでしょう…

残業代が無い

ほとんどの業種では”定時”があり、それを超過した分は残業代として支払われているはずです。
そうでないところでも「みなし残業」というものである一定の時間数分の残業代が基本給に上乗せされているはずです。

教員には残業代は一切ありません。まぁタイムカードで勤怠管理していないんだから残業時間の管理なんかできませんよね。

教員の規定の勤務開始時間は8時半であるところが多いのでは無いでしょうか?しかし、8時半ピッタリにくる人なんていません。なぜならそれより前に生徒は登校しているし、朝の立番や生徒への連絡事項の共有などやることがたくさんあるからです。

この「8時半」という時間は朝のHRが始まる時間です。なぜその時間には教壇に立って挨拶しなくてはならないのに、それと同時に勤務開始みたいな扱いになっているのでしょう…不思議ですね。

規定の退勤時間も16時半や17時といったところが多いと思いますが、生徒の完全下校時間が19時とかなのになぜその時間が定時になっているのでしょう?

ひどい場合だと、定時過ぎた時間から会議が入っていたりします。なぜかというと定時の時間より前にやろうとすると帰りのHRの直後でまだ生徒対応をしている教師が多くいたりするからです。

16時半や17時という定時の設定は業務上無理があるのです。そのため教員のほぼ全員が残業をしなくてはならない。
→残業代を払っていたらとんでも無い額になる。
 →勤怠を曖昧にしてしまえ〜
  →タイムカードなんか使えない

という流れでは無いでしょうか?

『大人の事情(笑)』って怖いですね〜

休日がない

私は今年度の二学期の間、丸一日の休日が2日しかありませんでした。
9月〜12月中旬までで2日です!

私立校の多くは月曜〜土曜まで授業があり、休日は日曜日だけなのですが、その日曜日が潰れてしまうと必然的に14連勤の出来上がりです。

私の日曜日が潰れた要因は以下の通りです。私立ならではのものもあります。
・部活動
・オープンスクール
・学校説明会
・研修

部活は、今ブラック部活などとも言われ教員の負担増大の代表格ですよね。コロナによって若干活動の頻度は落ちたものの、去年の夏頃から再び部活動が活発になってきました。そうなると日曜日に大会やイベントがあったりするため、その引率で一日が潰れます。

私立校の場合受験生集めは死活問題です。なので中学3年生が進路選択を始める夏終わりから、オープンスクールや学校説明会などで学校をアピールしていきます。これも中学生の授業のない日曜日や祝日に開催することが多いので簡単に私の休みは奪われていきました。

研修と一言で言っても学校長から行くように指示されたものと、自発的に行くものの2種類があります。自発的に参加する方は自分の興味ある研修に参加でき有意義なものが多いですが、学校長命令のものは…
しかし、私は研修に行くのはあまりあまり苦ではないので、そこまで負担に感じませんでしたが。

恐ろしいのは、上記の勤務には全て手当と呼べるものが一切付かないことです。いわばボランティアです。

ちょっとでいいから金をくれ…


どうですか?これから教員になろうとしている人の心を打ち砕きそうな内容かもしれませんが、これが全て「生徒の為」と言い切られてしまうのが一番悪いところであると思います。
教師も人間です。まずは「自分の為」に働けるような現場環境を望みます。

これから教員になろうという人は、高い志を持つことは結構ですが、あくまでも自分ファーストで勤務することを心がけてもらえるといいかもしれません。


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