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”誰も教えてくれない”就活を始めてやっと気づく独特のルール

「学校総選挙プロジェクト」は、Z世代を中心とした10代・20代の声を社会に届けることを目的とした、「Tポイント」のソーシャルプロジェクトです。2020年10月にスタートし、年間10万人を超える若者が参加しています。

■学校総選挙プロジェクト
https://youthvote.tsite.jp/

就職活動で約7割の学生が困った経験がある

今年、学校総選挙プロジェクトでは、

「就職活動において
 困っている人がどれくらい
 いるのか可視化する」

ために調査を行いました。

調査期間:2022年2月8日~2022年2月11日
調査方法:オンラインによる調査
集計対象:全国の21歳~26歳 2,005人

調査の結果、
・7割近くが就活で困った経験がある
・男性よりも女性の方が困った経験の割合が高い傾向

を把握することができました。

また、こちらが事前に用意した
7つの選択肢から就活生が
特に困っている悩みを集計しました。

・就活における暗黙のルール、マナー
・就活の制度について
・就活にかかる期間について
・就活にかかる費用について
・就活のオンライン化
・自身の心理的な悩み、不安

その中でも
「就活における暗黙のルール、マナー」
に対する悩みが65%も占めています。

次に「自身の心理的な悩みや不安」
が約60%となっていました。

なぜ、65%もの就活生が
「就活における暗黙のルール、マナー」
で困っているのでしょうか?

就活生が「就活のマナーや暗黙のルール」
について困ったことをすべて選んでもらいました。

・スーツはリクルートスーツ(黒)を購入、着用すること
・エントリーシートや履歴書が手書き
・髪型、持ち物、化粧、服装に暗黙の了解があること
・ノックの回数、椅子の座り方、部屋からの退出の仕方に規定があること
・内定辞退は電話で連絡すること
・就活用のメールアドレスを用意すること
・「服装自由」と案内されても会社によって基準が異なること
・面接やOB訪問は10分前に行動が必要なこと

まとめると、

・「服装自由」の基準が会社によって異なること:48.5%

・「ノックの回数など入退出のマナー」「髪型や持ち物など」「手書きエントリーシート」などに困っており、

・男性よりも女性の方が「髪型、持ち物、化粧、服装に暗黙のルールがあること」もついて約20ポイントも高く、困っている傾向

にあることがわかりました。

また、就活生たちから
以下のようなコメントも頂いています。

「暗黙のルール」が多い

・暗黙のルールは常識のようなものであるにもかかわらず、誰も教えてくれないからわからない(女性/2023卒)

・自身が暗黙のルールを守れているのかわからない(男性/2021卒)

「服装自由」の判断が難しい

会社の説明会やインターンシップでたとえ服装自由や私服可と書かれていても、オフィスカジュアルの格好やスーツで参加しなければならないという暗黙のルールがあり、毎回非常に困りました。オフィスカジュアルの格好がどこまで OK なのかも判断しづらかったです。(女性/2022卒)

「髪型」がややこしい

ポニーテールに、前髪は流すという髪型の決まり。茶髪はダメなど、そこまで気にする必要はないのかもしれないけど、黒染めしたり、髪を結べるように髪を伸ばしたりした。(女性/2021卒)

履歴書が手書き

・履歴書やエントリーシートが手書きのものが多々あり、書き損じも許されなったためとても時間がとられた(男性/2018卒)

・履歴書の手書きで、よく間違えるので時間がすごくかかること。 締切が近い場合に時間が無く、着日での判断のため、速達にすると印象が悪くなるという噂があった。(女性/2019卒)

暗黙のルールで最も困ったことが「服装」

ワードクラウドで頻出単語をみると
最も多かったのは「服装」です。

ワードクラウドは、
出現頻度が高い単語を
複数選び出し、

その頻度に応じた大きさで
図示する手法です。

服装に困る就活生の声

・服装自由で個性を見たいのか常識を判断したいのかよく分からない
 (男性/2021卒)

・服装自由と言われていても殆どの人がスーツで参加していたことがあった。 行ってみないと分からず、業界によっては服装自由にスーツで行くとかえって浮くこともあるため、明確にルール化すべきだと思う。(男性/2022卒)

・リクルートスーツとかいらないまじ(男性/2022卒)

・服装のことはよくわからず、一人で不安に思うことが多かった。 入社したらリクルートスーツは着てはいけないと言われるし、それなら初めから、入社後許容される範疇の服装までは就活で着用しても問題ない空気になれば良いのにと思う。(女性/2017卒)

・個性がなくなるのでみんな同じようなスーツで無くていいと思う。(女性/2016卒以前)

・就活生はリクルートスーツを着用しなければいけないという暗黙のルールに不満です。世間的に個性や多様性の風潮が高まっている中、就活生全員リクルートスーツ着用では個性も何もないように感じます。(女性/2021卒)

学校総選挙プロジェクトの思い


就職活動とは、一人の社会人として
社会に加わるための重要なイベントになります。

これまで以上に社会に深く入り込み
自分の「なりたい未来」に向かって
突き進んでいく時期です。

そのためにも、自己分析や
企業研究、志望動機の明確化など
自分と向き合う時間が必要になります。

しかし、就職したい企業の
内定を取るために

「暗黙のルール・マナー」

の理解を深めることも
求められています。

これによりますます就活生の
負担も増えていきました。

多くのルールやマナーが存在しますが
就活生が本質的に困っているのは、

「企業や人事担当者に
 よって基準が異なる」

ために、ルールやマナーに
正解がないことです。

そのために就活生が
1つでも悩みを減らせるように

学校総選挙プロジェクトでは
「就活」をテーマアップします。

その第一歩として
「暗黙のルール・マナー」の中でも

就活生が最も困っている
「服装」について取り組みます。

就活生が抱える悩みを解消させるために、、、

学校総選挙プロジェクトでは
不安や悩みを抱える就活生から
1つでも悩みを減らしたいと考えています。

私たちは、
対話するきっかけや機会を作り、
その声を社会に届けています。

この強みを活かして
今後も「就活」をテーマに
取り組んでいきます。

その中でも「暗黙のルール」として就活生が
最も困っていた「服装」について、
シン・シゴト服ラボ(洋服の青山×NewsPicks)と一緒に
#きがえよう就活 プロジェクト
を始めます!