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99%の人が知らない国家公務員総合職人間科学区分

「官僚になるには法律の勉強をしないといけないのでは?」と思っている人はいませんか? 実は、教育学部からも目指せます。さらに、教育学系で受験することができます。


はじめに

国家公務員総合職(旧Ⅰ種・いわゆる官僚)になるためには、公務員試験に合格して、官庁訪問(省庁ごとの面接)で内定をもらう必要があります。
試験は、1次試験がマークシート、2次試験が論述問題と面接です。
試験区分が法律、工学…のように分かれており、11種類もあります。

人間科学区分とは?

試験区分のひとつで、心理学教育学を専攻している人向けの区分です。
1次試験の専門科目は40問解答するのですが、
共通問題が5問
心理系or教育・福祉・社会系が15問
14科目(各5題)から4科目選択して20問
計40問という内訳です。
自分は、教育・福祉・社会系を選択し、20問の内訳は教育環境学、教育経営学、社会学(理論)、社会学(各論)、現代社会学から出来のよさそうな4科目を選びました。
体感としては、心理系の受験者の方が多い気がします(予備校でも講座開講されてるし)。14科目からの選択は試験本番にできるので、様々な組み合わせを最後まで選べます。

専門科目の詳細(左が1次試験、右が2次試験)

試験対策

心理系は予備校で対策講座があることが多いですが、教育・福祉・社会系は講座の開講がありません。なので、基本独学だと思います。
過去問が人事院から入手できるので、過去問をベースに勉強していきます。40問中(多分)24~26問ぐらい正解できればいいので、そこまで頑張ります。(詳しくは別の記事で書こうと思います!)

人間科学区分のいいところ(個人的)

①法学を勉強しなくていいところ
自分は法学にあまり関心がなく、試験のために勉強できる気がしなかったので、なんとか法律でない受験方法がないか考え、調べました。

②教育学や社会学(=関心ある分野)で受験できること
好きこそものの上手なれ」です。関心のある分野の勉強の方が楽しいし、身につくのも早いと思います。試験勉強は大変でしたが、勉強したりするのはそんなに苦にならなかったのは、興味のある分野だったからだと思います。

注意点①:併願

人間科学(教育・福祉・社会系)で受験しようとすると、他の試験との併願がしにくくなります。
例えば、国家公務員一般職(行政)の場合は、8科目選択するのですが、人間科学区分の重なるのは、教育学と社会学、心理学しかないので、英語(基礎)と英語(一般)を足しても5科目にしかならず、後の3科目は法学系か経済学系から選ぶ必要があります。
専門職の法務省専門職員(人間科学)は併願しやすいです。

注意点②:官庁訪問

官庁訪問では、試験区分によって扱いが異なります。
基本的には、事務系として扱われるのですが、一部の省庁では、採用がなかったり、特殊な扱いを受けます。
詳しくは府省別採用予定数を見る必要がありますが、例えば、法務省の民事局では採用がなく、矯正局と保護局で大幅な採用数があったり、厚生労働省では人間科学系という扱いになり、労働分野がキャリアの中心になったり、農林水産省では農業技術系という扱いになったりします。

おわりに

人間科学区分の存在を知ることで、教育学専攻の学生の進路の選択肢が広がればいいなと思います。
高校時代「官僚になりたいなら法学部に行かないと」と面談の時に担任から言われたことをよく覚えています。それでも教育学が学びたかったので、教育学部にしました。興味のあることを勉強して、それが試験にも生かせるなら、それが一番いいですよね。私は人間科学区分のおかげで教育学を専攻しながら、公務員試験を受けられました。

試験情報の詳細↓
https://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/top_siken.html

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