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Side hop testについて

今回は、スポーツ現場で遭遇しやすい足関節捻挫について、評価の側面から考えをまとめてみました。

そんな選手に対して、どの様なチェックを踏まえ、スポーツ現場に戻すのか。

よく、選手対応の中で、「機能的な側面」をどの様に捉えるのか(または、評価できているか。)考える時がある。

今回はその一助となる(可能性がある)Side hop testについて書いてみました。



実施方法

#1 Side hop testの実施方法

平地があればどこでも実施可能なことも利点として挙げられます。

ポイントは、目標達成に要した時間を測定すること。
CAI*に陥っている場合、敏捷性の低下を認めるケースがあるとされています。
遅延がある。=機能的ではない。とこのテストから解釈ができます。

勿論、数値(課題達成に要した時間)により、客観的評価となりますが、もう少し一つの評価で多くを把握できないか。と現場でチェックをする際に考えます。(チェックされる選手側からすると、あれもこれもチェックをされるのはあまり良い印象ではないと思うので。)

CAI Chronic Ankle Instability 慢性的に疼痛や不安定感などの症状が残存し,反復性の足関節捻挫を呈する状態を指します。

このテストの解釈

#2 Single hop testの要点

このテストの本来の活用方法は、課題達成までに要した時間を数値化し、健側比(または、受傷前にベースタイムの測定をしていたのであればベース比)で比較することにある。

一方で、前述した様に、「タイム」だけしか拾えないのか。

と考えた時に、ある文献に、CAIではスライド#2の様なエラーが生じやすいと報告されているのもがありました。

となれば、「タイム」に「機能面」を合わせてチェックすることも可能ではないか。感じました。

参考文献
*1中島 千佳ら.疲労課題が慢性足関節不安定症に対する Side hop test 中の 足関節バイオメカニクスに及ぼす影響.日本アスレティックトレーニング学会誌 第 6 巻 第 1 号 33-41(2020)
*2峯田晋史郎ら.足関節内反捻挫好発者の動的及び静的バランスの質的評価と要因の検討.第4回日本トレーニング指導学会大会

#3 Side hop testの有用性について

私の考える活用方法

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