足関節外傷後の背屈可動域に対するチェックリスト
この記事は、足関節外傷後の可動域チェックの項目と、動作開始の判断基準"Criteria"についてまとめた記事なります。
一般的な測定方法
一般的に足関節の背屈可動域を測定する際、以下の様な形式で測定を行うと思います。*1
一方で、運動を遂行する際、立位(荷重下)で行うことが多く、非荷重下での測定のみで判断することが果たして適切なのか。その様に考えることが普段の仕事の中で多くあります。
スポーツ現場で考慮すべき可動域について
先に述べた様に、スポーツ動作の多くが荷重下で実施されているます。
この現状を踏まえ、外傷(障害)後のリコンディショニングの中から、荷重下での背屈可動域を測定し、その結果に応じてメニューを段階的にスポーツ動作に似せていく必要性があると考えます。*
*疾患により荷重背屈の動作が禁忌(または注意が必要)となるものもある。診断結果に応じて対応が必要である。(脛腓骨関節のトラブル、骨挫傷はその代表的なものと言える。)
代表的な荷重下での測定方法
荷重下での背屈可動域測定として認知されている手法として以下の様なものが挙げられます。*2
・Knee To wall Test(KTW)
・Weight Bearing Lunge Test(WBLT)
・Dorsiflexion Lunge Test(DFT)
重要な点は、実施の容易さとその信頼性にあると思います。
実施の容易さからすると上記記載のテスト間で特に差はないかと思います。
実施の容易さと信頼性について
実施の容易さからすると上記記載のテスト間で特に差はないかと思います。
信頼性については、KTWに代表される様な2点間の距離を測定し可動域を把握するもの。その他に、ゴニオメーターで角度を測定するもの。デジタル角度(傾斜)計を用いて脛骨の傾斜角を測定する方法があります。
両者間での信頼性については以下の様な報告があります。*3
ポイントを掻い摘むと以下の通りとなります。*4
テープメジャーで、爪先ー床の距離を測る方法が最も信頼性の高いと言える結果になっています。
一方で、デジタル角度計については、ハード面で問題が(携帯のアプリで代用できそうだけれど・・・)。ゴニオメーターにおいてはソフト面に問題があると考えることができます。(確かに、記録に残っている角度を参考にゴニオメーターで計測したとき”?”となることがある・・・・。)
ここまでのまとめ
上記の内容を踏まえ、荷重下での背屈可動域について以下の内容で確認を進めるkとで状態を把握しやすいと考えられます。*5
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