理想的なカフレイズ(かかと上げ)とは何か。
カフレイズについて考える。
特に足関節の怪我に対して管理をする際に使用頻度が高いカフレイズについて深掘りしていきたいと思います。
この記事のキーメッセージはつまり、つま先立ちができれば(かかとが浮けば)良いのか?という点にあります。
よく、踵と床の距離を健側比で評価する場面を目にしますが、ただ単に浮かすことができれば良いのか。
筋力=パフォーマンスと直結しない所を考えると、評価におけるカフレイズであろうと、リコンディショニングのおけるカフレイズであろうと、単にかかとが浮けばよし。とならない事に気付かされます。
カフレイズの良し悪しについて考える。
では、理想的な形はどの様なものか。
①母趾と小趾に均一に荷重ができているか。
②足部全体の持ち上がり方が左右で違いがないか。
③左右の足に均等に荷重ができているか。
さらに
④『③』の項目を踏まえ、上半身質量が支持基底面の中央に位置しているか。
⑤同じ動きを再現性高く反復できるか。
これらをチェック項目(クライテリア)とし、また、リコンディショニング時の指導項目(キューイングポイント)として据える事で、理想的な形(動作)に近づけるのではないかと考えます。
母趾球と小趾球への荷重の割合
Slide2を見ていただいた際に、左右で荷重位置の違いがあることがわかります。
左足の様な荷重様式であれば、小趾球優位となり前額面での動きを展開する際に足部のトラブルを招きやすいと予想されます。
COPの偏位と外傷障害発生の関連性については以下の通りです。
足底の持ち上がり方について
Slide3の様に、カフレイズの動作を背面から観察した時、小趾>母趾で荷重が多くかかっている場合、足底が内側を向くことが多いと考えます。
思想な動作としては、踵が真下を向いた状況で持ち上がっているか動作をチェックすることが望ましいと考えます。
多用しやすい評価項目について。
評価の際に注意したいこととして、一つの結果から結論を導かないことが挙げれます。
その可能性を考えた際に、複数の評価(チェック)を通した上で結論づける作業が必須となります。
そこで、以下に普段行うカフレイズの評価項目に合わせ、補助的に据えておきたい評価項目について記します。
ver1.0 2022/10/6 Tsubasa.k
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