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僕は将来、成人式に行かなかったことを自慢する虚しいぉぢさんになるらしい


正義を相手にずっと1人で闘ってきた

ずっと味方が欲しかった
悪の味方が欲しかった

反吐が出そうな綺麗事を語りかけてくるような敵ではなく、汚れた価値観をぶつけ合う、そんな味方が欲しかった

そんな味方が居れば、生きていける気がした


これ以上独りでいるのは我慢の限界だった

死のうとしたあの夜、不意に思った

“あと少し我慢して生きれば、全てを理解して自分の居場所を創り出してくれる人に逢えるのでは”


でもそんなものは所詮妄想に過ぎなかった



オトナとコドモの境を越し、年を越し、もう夢は見れなくなった



色の無い世界をこれからも独りで駆け抜けなければならないみたいだ



今更
“人生は悲劇だと思っていた、だが人生は喜劇だった”
なんて笑いながら汚れた価値観でお互いを慰め合うそんなジョーカーみたいな悪の味方が現れることなんて期待してない、期待するのは辞めた

今はもう、死神が迎えるに来るのを待つだけ


いよいよ周りの正義に耐えられなくなった時

あのロープに、すっぽり首を潜らすだけ




ゆりかごの中から見えた世界は、こんなにも残酷だったんですね



20220114

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