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会議が終われば何もなかったかのように

「巨象も踊る」より
”会議に続く会議で変革の必要性を議論し、会議が終われば何もなかったように仕事にも戻る状況はもはや許されない”

多くの人の時間を奪う会議。
特に計画策定や企画立案、現状変革を検討する会議で、何度も、何時間も議論する。
今のままでは競争相手に負ける、新しい商品を生み出さないと売上が右肩下がりから抜けられない、組織を活性化するために体制を変えなければいけない。
どこの企業でも行われていそうな会議のテーマ。
その会議の間中は、危機感を煽り、どうするんだ!の連呼だったりして。
具体的なアイデアを持ち合わせておらず、持っている人が発言できるような心理的安全性も確保されていない。
それなのに何度も集まり、今が変革の時だ!とだけ叫んで、中期経営計画とかで「変革の3年間」とか「挑戦の期間」とかってネーミングして、具体策は既存施策のチューニングで終わる。
もっと悪いパターンだと、その会議で何かをちゃんと決めて動かしに来ている人は少なくて、自分のポジション・組織を守るためだけの発言しかせず、既存の枠組みを出られない組織、会議もある。
そして、共通して、会議が終わった後は、当たり前のようにルーティン業務に戻って、”新しいこと”に取り組む”具体的な仕掛け”に取り組まない。
そうやって、気付いたら周りの水位が上がっていき、知らぬうちにアップアップの企業になっていく。
変革を叫んで、方向性を議論した会議の後、新しいこと、チャレンジするための”具体的な仕掛け”を、ちゃんと作らないといけない。
時間、予算や採用面、もっと言えば服装や勤務規定とか含めて、自由な裁量を与えるチームを社長直下で作る。
外部から人を採用する、人を外に出して学ばせる、社内のエースとして経営企画ラインで抱えてきた人材を社内でシャッフルする。
もっと原始的なとこで言えば、日常業務の中でフリーな時間を作る、週に1日は新規業務開発に時間を充てる。

そして、何よりも重要なのは、まず、「やらないこと」「やめること」を決めること。それも、大胆に。

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