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BTS:「大丈夫」って簡単に言わないこと


本日はほぼ個人的な日記です。


ただ、「大丈夫?」と聞かれた時に、「大丈夫」という言葉を本当に大丈夫か確認せずに返してしまうような癖がついている方は、よければお読みください。




脳内シェアのため、口語での記載となります。


思いのままに書いていくので乱文失礼いたします。





**************



2022年5月3日。


晴れ。


気持ちのいい日。


息子を連れて散歩に行き、買い物を済ませて帰る。



少し買い過ぎた。

特に息子の好きなカラー粘土の在庫が豊富にあったため、10個も買ってしまった。


せっかくの連休のため、食料品もたくさん買い込む。


普段は行かないスーパーに行った。

なんと!

ノグリとチャパゲティがそれぞれ100円で売っている!

買うしかない。

これも大量に買おう。




子どものバギーの持ち手にたくさん買ったものをひっかけて、帰路を急ぐ。


もう一件、あそこのスーパーも寄ろうかな…と考えながら、少し急な坂道を折りかけた瞬間。


あ!倒れる!


バギーの持ち手にぶら下げた荷物が重すぎたのか、子どもを乗せたままのバギーが後ろに倒れそうになる。


とっさのことでどうなったのかはわかなかったが、とにかくバギーが勢いよく倒れないように必死で支えた。




すると、自分が前に倒れ、結局バギーも倒れた。


私自身は完全に前に突っ伏した状態。


倒れてすぐに起き上がり息子のもとへかけよる。


鼻歌など歌っている。

変わった様子はない。


後頭部は???


シートが分厚くクッションの役割をしており、そもそもそこまで勢いよく倒れなかったのか、なんともない様子だ。


ふと、ものすごく美しい顔をした異国のお兄さんが息子のもとに駆け寄ってくれた。


「xxxxxx…, OK?」

などと、話しかけて優しく笑いかけてくれている。


もう一度、息子を確認する。


ケガもない。

痛がっている様子もない。


大丈夫そうだ。


そこは人通りがそこそこある場所。


美しいお兄さんの後ろでマダムが「強い子ね~」と声をかけてくださっている。


まわりから見たら、そこそこの衝撃だったに違いない。



良かった。


とにかく息子が無事で良かった。


坂道で気をつけなきゃいけなかったのに、自分の不注意でまた危険にさらしてしまった。


過去のヒヤヒヤを思い出す。





もう一度息子を確認して、バギーを持ち上げる。


すると、後方には買い物したものが散乱していた。


カップルやら学生さんやらお姉さんがそれぞれ荷物を拾ってくれていた。


「大丈夫ですか?」

お姉さんが声をかけてくれた。


「大丈夫です、ありがとうございます」


と返した。



男子学生さんが拾ってくれていたのは、先ほど買ったノグリかチャパゲティで袋が破れて、中身が出ていた。


あぁ、お恥ずかしい。


山のようなインスタント麺…。


ひとりで食べると思われているかな…。


いや、誰もひとり親家庭でひとりで食べるとは知らないか…。



それぞれ拾ってくださったものを受け取る時に、ふと袖に血がついているのが見えた。


あれ?

どこか擦りむいたかな?



と、手を見ると、右手の人差し指の先に血がたまっていた。


さらには、転んだばかりなのに、爪が濃い目にかなり「むらさき」していた。



これは、なかなか深手を負ったな…。


でも、あまり痛くない。


そう、もともと痛みには耐性がある方だ。


このくらいなら大丈夫だろう。





荷物を拾ってくれたお姉さんが傷に気づいて、もう一度聞いてくれた。


「大丈夫ですか?」



「えぇ、大丈夫です」



ふと見たら、お姉さんのバックから可愛いワンコさんがのぞいていた。


少し痛みは感じるけれど、まぁ大丈夫だろう。

帰って、洗って、絆創膏でも貼っておけば問題ないだろう。



とにかく帰ろう。


まずは帰ろう。



ふと見ると、バギーに荷物をひっかける二つあるはずの金具が二つとも取れていた。


くぅ…、よりによって、たくさん買ってもうた…。



それでも持って帰るしかない。


幸い、バギーにはカゴがあるので、ひとつはそこへ。


入り切らない大きな荷物は左肩にかけた。


うん、どうにかなるだろう。



お姉さんがもう一度聞いてくださる。



「大丈夫ですか?持てますか?」



「はい、ありがとうございます。大丈夫です」



お姉さんが吹き出る血を見てさらに続ける。



「そこの薬局で消毒液とか買ってきましょうか?」



ちょうど目の前に薬局があり、優しくも提案くださったお姉さん。



「あぁ、いえ、大丈夫です。ありがとうございます」



バギーを押して一歩前に出る。


あぁ、やっぱり大丈夫だ。


なんてことない。



そのまま進んで行くと、先ほどのお姉さんが再び来て言う、


「あの、これ良かったら使ってください」


それはポケットティッシュだった。


わざわざ一枚取り出して、渡してくれた。



何て優しい方だろう。



「あ、ありがとうございます」



なんだか、気の利いた言葉も返せなかったけれど、本当にありがたいと思った。


ワンコさんもとっても可愛いお顔をしていたから、きっとあの優しい飼い主さんのもと、幸せに暮らしていることだろう。


ありがたくティッシュをちょうだいし、指の血を拭いてみる。


あれ、なかなかけっこうな傷かも…。


すると、左手の袖口にも血が付着しているのが見えた。



あれ?もしかしてこっちもケガしたのかな。



まぁ、いいや、家に帰ろう。




どうにかこうにか家に帰る。



息子の手洗いなど済ませて、いざ傷の確認。


おぉ、やっぱりけっこういってるな。


って、ん????


左手の手のひらも、広範囲でいってるな…。


って、え???


右の手のひらもじゃん?


ええええ??


右のコブシも???


手のひらをコブシ同時にケガするってどういう転び方???



とにかく洗って、消毒だ!


って、あれ?消毒液どこだっけ???


絆創膏もどこだっけ???



ありそうな棚の中も引っ掻き回し、消毒液を見つけ、絆創膏もギリギリ見つかった。


しかし、怪我の位置がおかしなところで、ひとりでうまく貼れない…。

両手を怪我しているので、痛い。


どうにか傷をカバーし、ふと部屋の惨状が目に入る。

棚から出したもので散乱している。



片付けなきゃ。

あぁ、あのお姉さんに買ってきてもらえばよかったな…、とふと思う。


「大丈夫」って簡単に言わなきゃ良かったな。




なんだか、よく覚えてないけど、ひたすら「大丈夫」と「ありがとうございます」を壊れた機械みたいに言っていた気がするな。


何が大丈夫だったんだろう。


ぜんぜん大丈夫じゃないのに。





ふと痛みを感じると思ったら膝も怪我していた。


今日は、とにかく手は使い物にならなそうだ…。


気のせいかな、アバラも痛いかな。



とにかく大人しくしてよう。


息子よ、粘土だけはたくさんあるよ。



母は、とにかく安静にしているよ。


そこで、ふと思い立った。


そうだ!『Burn the Stage』を見よう!


ずっと観たかったけれど最後まで観れていなかったBTSのWINGSツアーのドキュメンタリー。

エピソード1は無料だけれど、以降はYouTubeプレミアムに入る必要がある。


ふと見たら、今なら三カ月無料!


すぐに加入して見始める。



視聴していて思った。


そこにもたくさんの「大丈夫」があった。


様子をうかがう「大丈夫?」もあれば、心配しての「大丈夫」もある。


冷静に判断しての「大丈夫」もあれば、大丈夫じゃない「大丈夫」もあったと思う。


言葉での「大丈夫」もあれば、言葉にならない「大丈夫」もあって、時にはおまじないのように良い効果を与える時もあるけれど、時には呪いのように追い詰めたりするんだと思った。




ふと、『Blue & Grey』を思い出す。


「大丈夫って言わないで、大丈夫じゃないから」



確か、クオズのふたりが歌ってたような気がするな…。



あの時、何を急いでいたんだろう。



なんで、大丈夫って言ったんだろう。



あぁ、そっか、そうだな、なんにでも大丈夫って言う癖がついてるんだ。



そうか、『Blue & Grey』のあの歌詞はこういうことだったのか。


すごく当たり前のことなのに、なんだか変な魔法にでもかけられていたみたいに「大丈夫」って言って無理してきたこともあるかもしれないな。


もちろん、無理しないといけない時もあるかもしれないけれど、今日の「大丈夫」は無理しなくていいやつだったよね。


あのお姉さん、本当に心配してくれて、何度も声をかけてくれてた。


ワンコさん連れでご迷惑かかるかなって思ったけど、お願いして良かったんじゃないかな。


きっとそういう些細なところからでも、「大丈夫」ってすぐに返す癖を止めたいな。


意地っ張りだったり、今までひとりでやってきたプライドみたいな最高にいらないものをたくさん抱えながら生きてるかもしれないけど、「ただもっと幸せになりたい」って思ったら、少しずつでも手放すべきことがあるかもしれない。


きっと、同じようにして、しなくても良い無理をしている人たちってたくさんいるかもしれない。



右手の中指は使えないけど、今日思ったことは今日のうちに言葉に残しておきたいな。


もしかしたら、誰かひとりだけでも、背負う荷物をほんの少しだけでも軽くすることができるかもしれない。


できたらいいな…。



**************




というわけで、本日の日記でした。



完全に私の不注意での転倒でしたが、いろんな方が助けてくださってありがたかったです。


反省しつつ、いろいろ考えたので、どうしても書きたくて、大丈夫じゃないのに書いてます😅


まぁ、こうして起きて、書いていられるのでそこそこ大丈夫かな?


もう一度『Blue & Grey』を聴きながら、「大丈夫って簡単に言わない」という癖を自分にすり込もうと思います。


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