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つまみ細工「丸つまみ、半返し」特別講習でした!

「丸つまみ、半返し」とは何か?

でんぷん糊を使った江戸つまみ細工をやっている方にはポピュラーな技法。

盆栽町つまみ細工教室だと、初級コースーが終わってから取り組む「中級オーソドックスコース」二つ目の課題から、入ってくる技法です。

よく使われるのが

  • 葉っぱ

  • つぼみ

  • チューリップ

など
画像で見ていただくと早いかな

「クレマチス」コーム、左にあるふたつのつぼみを「丸つまみ、半返し」で作ってあります
桜のミニコサージュ、こちらもほころび始めたつぼみを、丸つまみ、半返しで。

では、軽く解説を

作り方は
丸つまみから2段階踏んだもの

まず、丸つまみにします。

丸つまみをきれいにつくること、これご基本になります。

次に糊を適切な位置にのみ、しっかり染み込ませること。

ここまでできて、初めて「半返し」に進めます。

第一段階「半乾きにする」

糊板に並べた丸つまみを、糊板から取って、逆さにします。
こんな感じ

丸つまみにした花びらを、糊板から取って逆さにしたところ


ここで少し他のことをして時間をつぶし…「半乾き」になるまで待つのですが、この半乾きにしてからの作業に適切な乾き加減が、

人によって違うのです!

なので、半返しを作る時最初の段階にプラスして、自分の手と、糊と、その時に使う生地との相性を見極めることが必要だと、何年も教えてきて気づきました。

ここをわかってしまうと、あとは折り紙で鶴を折る時のようなイメージで、折りたたんでいくことができます。

文字より動画の方がわかる方はこちらのYouTubeでご覧ください


ただただ半返しの葉っぱを作って葺くだけの、「淡々とつまみ細工」です


では、画像でも解説

まず、半乾きになったら「一気に作る」ために、深呼吸するなり、お茶を一口飲むなりして、気持ちを整えます

そして一気に、まず半乾きになった「足」の方を観音だたみに
折り鶴みたいですよね。

「足」を、折りたたんだところ

ここで、数秒数えて、折った足が表の生地とくっつくまで待ちます

※注意※
ここの秒数、人によって、また、気温、湿度…などによって少しずつ変わります。

表と裏を持ち替え、丸つまみの背中(つまんで形にした時最後に立ち上げたところ)を一気にひっくり返します。

表と裏を逆さに持ったら、一気にひっくり返す!


すると、表から見てこのようになります

上の画像と、持っている位置は変えていません。


それを使って、先ほど書いたような葉っぱや蕾などを表現していきます。

2023年春の特別講習課題チューリップです

半返しはアレンジの幅が広がります。


丸つまみ、剣つまみを、ほんのちょっとアレンジして見せ方を変える…
昔の人たちはよくこんな仕組みを考えたなあと、毎回作るたびに感心してしまいます。

丸つまみは完璧!と思ったら、ぜひチャレンジしてみてください😊


盆栽町つまみ細工教室

4月開始受講生募集中
初心者体験講習は随時受付


048(783)4168(11〜17時) 月木定休
所在地 埼玉県さいたま市北区盆栽町84-2

初級で作る二重梅のバレッタ

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