文才なしとアイドル

 最近ハマっているアイドルグループがいる。とその前に、正直自分の文章があまり好きではない。書いていくうちに単調になっていくし、乗らないと拙い塊のようなものが出てくる。その割にすぐ思考が飛んで、文章の内容があっちこっちと迷走する。迷走に関しては、書く前にネタ帳を用意しておいてあらかじめアウトラインを書くことでどうにか少し解消されてきた気がする。Noteは、測量野帳にアイデアとアウトラインを書いている。研究は、研究室にホワイトボードを導入し、アイデア出しをすることにより、今年度最高のはかどりを見せている。
 ちなみに、最近文章を書く時に、地下アイドルの曲を聴きながら書くのが意外と捗ることに気づいた。あくまで個人調べなので、何の根拠もない。だから、おすすめもしない。地下アイドルの中でも、ロックをアイドル的に解釈したものにハマっている。僕はロックバンドも好きだ。大変失礼な言い方になるかもしれないが、ロックという観点から見ると、ロック系アイドルというのはどこか拙い。(「ロックと何か?」という解釈はそれぞれにお任せするとして)僕はその拙さがたまらなく好きなのだ。この大好きな拙さが、僕の研究の拙さとマッチして相乗効果を招いているのかもしれない。
 話は戻るが、僕は、ロック系アイドルという売り方があまり好きではない。アイドルはアイドルだ。そこになにか修飾する必要はない。ということで、最近僕の書くという行為を促し続けてくれているグループを何個か紹介していく。ダラダラと書いてきたし、この後も書き続けるが、あくまで今回はおすすめアイドルの紹介がメインである。

 1グループ目は、INUWASIというグループである。まねきケチャを中心として推していた時から知っていたグループなのだが、当時はあまり気にかけていなかった。余談だが、最近まねきから美桜ちゃんやオリジナルメンバーが卒業し、新体制になったことにより少し距離を置いていたことから、煩悩の地下アイドル離れが起きそうになっていた。その時ふとYoutubeのおすすめに出てきたのでチェックしてみたところ、見事にハマった。煩悩的にアイドルグループを推す時の基準として、曲の良さと好みの子がいるかの2点があるのだが、どちらも見事に通過した。曲も耳馴染みがいいし、なにせはのんまゆちゃんが可愛い。煩悩の好みのど真ん中に近い。ぜひYoutubeでチェックしてみてほしい。

 2グループ目は、美味しい曖昧である。「角砂糖とセイロン」と「サプリメ」をここ2日位鬼リピしている。メンバーのことはよく知らないが、この2曲が好きすぎて、他の曲もチェックしている。先ほど挙げた基準の一つである好みの子がいるかということをさておいても、とにかく曲がいい。少し捻くれた中毒性のある曲が刺さる。かなりおすすめなのでチェックしてほしい。
 アイドル評論家ではないし、音楽を語る言葉を持っていないので、紹介だけしておく。SNSで音楽紹介をしている人って本当にすごいと思う。
 音楽と生活というのは、一人で外出するときは大体イヤホンかヘッドホンをつけている僕には切っても切り離せない。煩わしい外の音を遮断し、幸福へと誘ってくれる重要なツール、それが音楽だ。
 これからもちょくちょく、その日の自分の書きたいことに合わせて音楽や本を紹介していきたいな。

 またまた文章の話に戻るが、こんな文章が下手な僕でも、仕事では学生の文章の添削を割とたくさんする。学生の履歴書の添削や、「文章力」(?)なるものを養成するための講座を担当させられている。適材適所という概念が存在しない世界なのか、人を見る目が全くない目が節穴の方々の集まりのせいなのかはよくわからないが。どうやら僕が選ばれるのは、他の同僚に比べて添削を丁寧にすることが影響しているようだ。なぜ文章が苦手なのに、添削は丁寧にするのか?それは、学生時代に自分の指導教員やお世話になった先生がかなり丁寧に自分の文章に付き合ってくれたことに尽きる。その時に、先生から「煩悩君が教員になった時、学生にしてあげなさい」と言われたことが自分の今を支える矜持のようなものになっている。「学生のため」なんて思ったことは一度もない。むしろ仕事が降ってきたのでそれをこなさないといけないからやっている。雑にやろうと思ったらできる。でも、僕の持っている矜持がそれを許さない。それをやってしまうと自分が感じた恩義を全て捨て去るような気がしている。そんな不義理なことはできない。
 この考え方もそろそろ問い直していく時期なのかもしれない。教育を研究するものの端くれとしては、自分が教育に携わっていることも自分の研究を醸成する一旦となりうるからだ。わかってはいるのだが、現実の無力感に苛まれて、この考えを捨てたくなっている。人間は、石田衣良も小説の中で「頭と胸が喧嘩すると、たいていは胸が勝つ。血液の量が違うせいかもしれない。」と書いていた通り、常に胸が勝ち続けるので、合理的な判断が難しい。
 教育することに喜びを感じれるようになればいいのだが。

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