自信を築くために:小さな挑戦と称賛の力
こんにちは「すべての経済活動を、デジタル化したい」、石黒です。
今回は、「自信を身につける方法」について書いてみようと思います。
継続して採用活動・オンボ・組織開発などに携わる中で、「自信」と言うファクターが成果を左右するようなケースを何度も見てきました。自信、というものについて少し書いてみようと思い今回はこれをテーマにnoteを作ってみます。
特にこれまで以上の成果を求められるときや、新しいことに挑戦するとき、自信があるかないかで結果が大きく変わることを、私自身もこれまで何度も経験してきました。
でも、自信ってどうやってつくるのでしょうか?私見ですが、自信を手に入れるには「小さな挑戦」を積み重ねるしかない、と思っています。そして、その挑戦を続けられるようにするには、周りの人からの称賛や承認が大きな力を発揮します。今回は、私の経験やLayerXでの取り組みを通じて、自信をどうやって育てていくのか、そして周囲がどうサポートできるかについて書いていきます。
自信は「小さなトライ」の積み重ねから生まれる
自信をつけたい、自信を持った自分になりたい、と思っている人の多くは、何か大きなことを成し遂げなければならないと思い込んでいることが多いです。でも、実際には自信は大きな成功よりも、小さな成功体験を積み重ねることで得られていく、そのように思います。鶏と卵みたいな話かもしれませんが、まずは挑戦から始まります。
私が在籍するLayerXでは、新しい技術やプロダクトに取り組む際に、完璧を求めずにまず小さな挑戦を繰り返すことを大切にしています。試行錯誤が当たり前のプロセスです。失敗を恐れずに挑戦し続けることが、最終的には大きな成果に繋がる、そう信じています。これは個人においても同じです。毎日、少しだけ自分に挑戦するようなことを続けることで、少しずつ成功体験を積み上げ、それが自信になっていきます。
例えば、営業の場面でお客様に一歩踏み込んで質問を深堀りする場面、新しい技術を学ぶこと、これまで避けてきたタスクに一歩踏み出すことも、小さな挑戦です。最初から全てがうまくいくわけではありませんが、少しずつでも「できた!」という感覚を得ることが、次の挑戦を後押しします。
周囲の称賛と承認が大きな力になる
挑戦を続けるために欠かせないのが、周囲のサポートです。どんなに小さな成功であっても、それを称賛し、認めてもらえることが次の挑戦への大きなモチベーションになります。自信は一人で作るものではなく、周囲との関係の中で育まれるものです。私はこの「周囲のサポート・承認・称賛」の力を強く信じています。Recognition(承認)の力は過小評価されすぎているのではないでしょうか。私自身もそうですし、この「認めてもらっている」という安心は自信や成果につながる大きな力になります。
LayerXでは、メンバーの挑戦や努力についてフィードバックや、称賛し合う文化を大切にしています。成功の結果だけでなく、その過程での努力や進歩も称賛することが、メンバーの自信を育て、さらに大きな挑戦を促す力になります。特にビジネスでも開発の現場でも、挑戦そのものが評価されることで、失敗を恐れずに挑戦し続けることが可能になります。個人ではなく組織にこうした文化が定着していくと再現性が高くなる、そう考えています。
私自身も、何か新しいことに挑戦するとき、同僚や周囲の人からの励ましやフィードバックに支えられてきました。月並みかもしれませんが、たとえうまくいかなかったとしても、その努力を称賛してもらえることで「次もやってみよう」という気持ちになれます。
組織における称賛と承認の重要性
ここで大切なことは、組織として称賛や承認を「意識的に」行うことです。特に成長を目指す企業では、業務の成果や数字ばかりに目が向いてしまい、個々の努力や挑戦が見過ごされることがあります。成果の称賛が大切であることは否定しませんが、中長期的な関係を築いていくために、プロセスの中でのアクションが必要になります。人が成長し、自信を持って挑戦し続けるためには、日々の小さな成功を称賛し、承認する文化が必要です。
社内を見渡すと、各部・チームで定期的にフィードバックセッションを行ったり、称賛のためのセッションを実施したりしています。こうした場を設けることで、メンバーが「認められている」と感じ、自信を持って仕事に取り組むことができます。また、称賛や承認を行う際には、具体的なフィードバックを重視しています。単に「よくやった」と言うだけではなく、「この部分が特に良かった」「次はこうするとさらに良くなる」といった具体的なフィードバックを伝えることで、内容の信頼性が高まり、より成長を促すことができます。
実際にどう取り組むか
自信をつけるために挑戦と称賛が大事だということをお伝えしましたが、具体的にはどうすればいいのでしょうか?まず、個人としてできることは、毎日少しずつ新しいことに挑戦することです。大きな目標ではなく、まずは小さなステップから始めてみます。大目標を追いかけるだけではなく、その手前の中間指標やタスクに落とし込んでみたときの最初の一つ、これに注力します。もちろん新しいスキルを学んでみたりというのもあります。
次に、組織としては、称賛や承認の文化を意識的に育てることが重要です。日常的にチーム内で互いに称賛し合える環境を作り、定期的なフィードバックの機会を設けることで、メンバーが安心して挑戦できる場を作りましょう。そこでは具体的なフィードバックを重視することも忘れないでください。「どこが良かったのか」「何が挑戦的だったのか」「次のステップはどうするか」を明確に伝えることで、相手の成長をサポートし、自信を高めることができます。
おわりに
自信は、特別な才能や一度の大成功から生まれるものではありません。むしろ、小さな挑戦を積み重ねることと、周囲の称賛や承認によって、少しずつ育まれていくものです。挑戦を恐れず、日々少しずつ前に進むことが大切です。そして、周りにいる人がその努力を称賛し、応援することで、さらに大きな挑戦に繋がっていきます。
私たちLayerXでは、挑戦する人を称賛し、承認する文化を大切にしています。それがメンバー一人ひとりの自信を育て、組織全体の成長に繋がっていくと信じています。ぜひ、みなさんも自分の挑戦を続け、周囲の努力を認めることを大切にしていってください。自信は必ず、そこから生まれてきます。