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地方企業がわずか数年で骨盤ベルトを累計40億売り上げるまで

売れに売れまくっているこちらのベルトをご存知でしょうか?

こちらの動画広告単体で500万再生。その他媒体でも視聴者に受け入れられ、広告とは思えないほどリアクションの量も多く、ポジティブな反応です。

福岡市の数十人ほどのユニークな会社で、発売からわずか数年で約40億ほど売上げていると推測されます。

私も実際に買ってみましたが、この動画広告の通りつけた瞬間の「体感」が得られやすいなとは思いました。効果があるか?というのは使い続けないとわからないと思いますが。ただ、最初の「体感」さえあればレビューは概ね高評価になるでしょう。

星4.5で80%程度占めています。

比較として、直近アドでもよく回っている某健康グッツと比較してみました。履いただけで痩せる!という訴求をしていて、期待値を高く設定しているため、それを上回ることができないとレビューはきついものになってしまします。

商品開発

ガードナー株式会社に問い合わせたところ、元々アメリカの医療現場で使われていた技術を使用しているとのことで、アメリカでは医療機器認証 FDAまで取得している技術だそうです。

アメリカの医療現場で100万本出荷実績があり、それを国内特許と組み合わせて日本で販売しているとの回答でした。
梱包に入ってた説明書には生産は中国と書いてありました。

以前の記事でも書きましてたが、海外でマーケットフィット商品で、生産難易度が低いのであれば総代理店ではなくて、自社で開発しちゃいたいですね。どうやってこの情報を掴んだのかわかりませんが、医療現場ってあたり、海外のモールを見て商品開発したってわけではなさそう。自分だけが知り得る情報収集の差別化って大事ですね。

また、医療現場で受け入れられているっていうのもポイント。某D2C企業も症例ベースで商品開発を行っているということを聞いたことがあります。
悩みが深いところに対してのアプローチに必然的になってきます。

マーケティング戦略

一見するとAmazonで爆売れしているのですが、ツールで分析したところ、そのほとんどは指名検索からの購入。つまり、外部の広告きっかけの購入がメインということになります。

Meta広告、YouTube広告がメインで、コンテンツは展示会や道端で実際にベルトをつけてもらって、そのリアクションを10人くらい流すというもの。これがあたりにあたって、YouTube広告ランキングでは毎週TOP10に入るくらいに。そのままLPで買わなかった人の溢れをモールで拾っている形になっています。アド広告が獲得&認知広告として作用してますね。

Amazonでの売上のほとんどが、指名検索経由だとガードナーベルトとしてはモールの手数料払った割にはあまり恩恵を受けられていないですね。
商標キーワード以外の獲得だとだと、「骨盤ベルト」とかで取れているのですが、そこまで大きいキーワードではないので….

逆に、レイズというプロテインは
YouTubeで告知→指名検索でAmazonで大量販売実績→AmazonSEO強くなる→「プロテイン」という超ビッグキーワードで上位に→リーチできなかった層にAmazonのおかげでリーチできる

という手数料を払っている恩恵を最大に被っています。
自社の商品のと関連性が高いキーワード自体がモールで検索されていないとなると、なるべく自社ECで販売したほうが良さそうですね。

特許戦略

ちなみにアリババを見ていると似たようなものがあり、原価は大体これくらいで作れるのかな?という感じです。

めちゃめちゃ模倣できそう….!
ガードナー株式会社、過去に10件ほど特許出願していて、ガードナーベルトも特許出願してましたが却下されていました…

ただパッとみた感じだと競合そんなに出てきていなくて、値崩れもしていないですね。これがモールのみでの戦いだったらすぐにモール内で比較されて価格競争になっていたでしょうが、広告PRに力を入れているため指名での購入が多いのがポイントですね。

ということで今日はこの辺で!

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