見出し画像

ロストカイオーガ備忘録 ver.2.0

はじめに

 富山県にてポケモンカードをやっているタツダイと申します。前回11月にDレギュでのロストカイオーガについて構築、採用カード、動きなどを言語化する備忘録という形で記事を書かせていただきました。

 記事投稿後は周りでも「記事読みました!」「なんであの内容で無料なんですか…?」などと声をかけていただいたり、実際に使ってみてくれている方も増えていてとてもうれしかったです。
 まぁ、1回いつも参加しているコンプオフさんのBOX争奪戦でBest4にロストカイオーガが3人いたときは「さすがに布教しすぎたか…?」と若干の責任を感じましたが…過ぎたことは忘れましょう。

どうしてこうなった…

 さて、今回の記事ではレギュレーション変更によるロストカイオーガの環境と構築の変化等についてまとめていこうと思っています。
 前回が15000字越えでなかなかボリュームがある記事になってしまっていたので今回はもう少しさらさら読める感じにしたいですね(願望)。

1. レギュレーション変更

 まず話さなければいけないこととして1/20よりソード&シールドシリーズが終了し、新たにスカーレット・ヴァイオレットシリーズが始まりました。
 皆さんSVやってますか?私はサーナイトとテツノブジンの色違い厳選をして一旦満足してしまいました。新シーズンでパラドックスポケモン使えるようになったのでテツノブジンを活躍させたいですねぇ。

可愛すぎる

さて、レギュレーション変更に伴い、Dレギュレーションのカードが使用できなくなりました。慣れ親しんだクイックボールなどが使えなくなり、ネストボール使ってみて「あぁ、やっぱクイックボール強かったなぁ」って思いましたよね…
 ここでDレギュ最後で使っていたロストカイオーガのデッキレシピを確認してみましょう。

Dレギュ最後の構築

 この頃はルギア対面を意識した構築になってましたね。ここからDレギュのカードを抜粋すると以下の通りです。

 ・クイックボール
 ・回収ネット
 ・ふつうのつりざお
 ・ふうせん
 ・とりつかい
 ・キャプチャーエネルギー

 どのカードもロストカイオーガというデッキを回すうえで重要な役割を果たしてくれるカードたちでした…特に回収ネットは唯一無二の性能でこれがないだけでGレギュのロストは回るのか不安にさせられました…
 ロスト以外のデッキでは有色の特殊エネルギーが軒並みレギュ落ちしたことでルギア、レジギガスが大幅に弱体化しました。これまでtier1の名を欲しいがままにしていたルギアは今はもう見る影もありません。かわいそうに
 まぁ、対面して嫌いなデッキだったのでざまぁみろとも思ってますけどね!

 去っていったものは仕方がないので次の章からはGレギュでの構築等についてお話ししたいと思います。

2.Gレギュでのロストカイオーガ

 2.1ロストカイオーガver2.0

 ではまずレギュレーション変更後初めて触ったときのロストカイオーガのレシピについてです。

 各カードの解説等は今後の章に任せるとして、全体のコンセプトはDレギュのころから全く変わっていません。ただルギアとレジギガスがいなくなるので、雷のアタッカーであるライコウVとレジギガスキラーだったコオリッポを不採用にして、新たに闘アタッカーのガラルサンダーVを雇用しました。理由としてはレギュ変更後の分布として「アルセウス系統やミライドンexのデッキが多いのでは」と思ったからです。結果的にミライドンもそこそこいてちゃんと活躍したので正解だったかなと思っています。

 グッズではクイックボールがネストボールに、回収ネットが入れ替えカートに変更になり、ふつうのつりざおがなくなった分エネルギーリサイクルの枚数を増やして対応する形になりました。クイックボールとキャプチャーエネルギーがなくなってポケモンを持ってくる手段が減っているので、ネストボールはとりあえず4投してみました。

 サポートではふつうのつりざおによるポケモンの回収ができなくなった分を補うためにクララを採用しました。クララは直接手札にポケモンを回収できるのでこの点はつりざおより優れていて感触は良かったです。またキバナはミュウツーV-union相手に手張り+キバナ+ミラージュゲートでドラピオンVを起動したり、2体目のヤミラミやカイオーガを起動するためのエネ加速として採用しています。

 さてこのデッキでの初陣はレギュ変更後の1/22、コンプオフさんでのコンプオフポケカCSでした。その結果は…



4位!

 予選全勝からの4位でした!準決勝は最後一歩届かず、3位決定戦はびっくりするくらいの事故でテンポをとられて負けてしまいました。ただGレギュのなってもロストというギミックは健在だということが証明でき、本大会は4位でも1BOXいただけるのでかなりホクホクでした!いやーよかったよかったこれからのロスト「カイオーガ」は安泰…

あ…

 …実はこの大会8試合してカイオーガを起動した試合は0
カイオーガの起動に到達するまでもなく、カビゴンやヤミラミ、弱点を突くVアタッカー達でサイドを取り切れてしまうのです。
 「カイオーガ、いらなくね?」
 ふと脳裏をよぎる言葉…いやよぎるどころかもうコメントしちゃってました…

 皆さんここまで読んでいただきありがとうございました。ロストはカイオーガで殴らなくても勝てます。カイオーガで殴るためにエネルギーリサイクルを馬鹿みたいにたくさん採用して構築ゆがめるよりヤミラミでばらまいてたほうが強いみたいです。それではさようなら…

 
 





 2.2ロストカイオーガver2.1

 ところがどっこいまだ続きます。たかだか8試合、カイオーガを使えなかったからなんだというのか。そんなことであきらめるようじゃこんな記事を書いていません。それに前述のコメントしてからロスト握っててカイオーガ出すと周りが「解雇したんじゃ⁉」みたいな反応で面白かったんでまだまだ使い倒します。

 気を取り直してつぎの構築に行きます。

 こちらは前回のレシピを使ってから気になった部分について改良を加えてみました。
 まずポケモンは「ウッウ」を1枚「スイクンV」へと変更し、新たに「ルチャブル」も採用してみました。「スイクンV」は「クレッフィ」を出されたときにエネルギーの手張り2回で倒すことができる兼最大220点出るアタッカーとして採用しました。「ルチャブル」は純粋に使ってみたかったから入れました。

 グッズは新たにやまびこホーンとロストスイーパーを追加し、空の封印石を外しました。前回のCSの準決勝ではやまびこホーンがあれば勝ち切れている試合だったのでやはり必要だと感じ採用しました。ロストスイーパーは回収ネットがないことによるロストがたまりにくい状況への補助とスタジアムがビーチコート1枚だけなので雪道を張られてVアタッカー達が機能不全になることを防ぐために採用しました。また空の封印石は使いたい盤面でそろっていなかったり、そもそもなくても勝てているので不採用にしました。
 サポートはそのままでエネルギーは総数を12から11に変更しています。



 さてこのレシピで何戦かやってみてわかったことがありました。
ポケモン多すぎです。この構築では15体採用されていて前回と比べて1体増えています。それだけの変化なのですが初手でVポケモンとカイオーガがかさばったり、キュワワーでスタートできなかったりが多発しました。
 初手でキュワワー、かがゲコ以外のポケモンがかさばるとそれ以外のキュワワーに触れる札を引き込むことができなくなり、結果手札はあるのに何もできないといった試合運びになってしまうことが多かったです。
 なのでおそらくロストカイオーガのポケモン採用枚数の適正値は12~14体くらいなんだろうと思います。

 また「スイクンV」については思ったほど効果は感じられませんでした。そもそもスイクンを置いても手張りができなかったりして、結局あなぬけ探しに行ったり、アクロマまわしてロスト7枚ためてミラージュゲート打てるようにしたほうが早いと感じました。
 カイオーガの起動については、何度か起動できる条件は整えることができましたが、別のリーサルも組めているから絶対ではないかなぁ、といった感じでした。
 追加した「ルチャブル」については後の章でまとめたいと思います。



 

 2.3ロストカイオーガver2.2

 次のレシピは2/8執筆時点でBOX争奪戦等に持ち込んでいるレシピになります。

 大きな変更点としては闘タイプのアタッカーであった「ガラルサンダーV」を抜いて新たに鋼タイプのアタッカーであるかたきうちの「ザマゼンタ」を採用しました。それに伴い役割がかぶっている「カビゴン」も不採用とし、「スイクンV」もその枠を「ウッウ」に戻しました。

 「ガラルサンダーV」の不採用の理由として、ポケモンVでスタートしたくないということと、今環境にいるアルセウスは1ターン目から盤面にVポケモンを3体出してこないので結局「アルセウスVstar」を倒した後に次の「アルセウスVstar」に倒されるので、「空の封印石」がないとサイドが有利にならないこと、「ミライドンex」はなくても十分勝てるので不採用にしました。

 「ウッウ」は現在環境にロスト系やサーナイトといった110点で倒せるポケモンを並べてくれるデッキがはびこっているため、後1から確実に殴っていくため、そして「ミラージュゲート」が使えるようになるまでのアタッカーとして2枚必要だと判断しました。

 グッズには大きな変化はありませんがサポートとして「キバナ」を「ヒガナの決意」に変更しました。理由として、レギュ変更前は「アクロマの実験」4枚のほかに「とりつかい」1枚を採用したドロー系サポート5枚体制で回しており、レギュ変更で「とりつかい」が使用できなくなりドローサポートの総数が4枚になったことでアクロマがサイド落ちしたり、泣く泣くロストに送ったりした後にジャッジマン、ツツジ等で手札干渉されると復帰がかなり厳しくなったことが挙げられます。
 対戦相手もすでに見えているアクロマの枚数を確認してからジャッジマンを打ってくるので+1枚のドローサポートは必要だと判断しました。

 ヒガナを選んだ理由としては現在の環境的にベンチにポケモンをたくさん並べるデッキが多く、4~6枚のドロー枚数が見込めること。そしてレギュ変更でクイックボールが使用できなくなり手札にかさばってしまったエネルギーや2ターン目以降のバトルVIPパスをトラッシュする手段が欲しかったことが挙げられます。


 このデッキでの戦績についてですが争奪戦にて3-2,フリー対戦にて4-0といった感じでした。マッチ内容としては、

 争奪戦                  フリー対戦
 1.ゾロアーククレッフィ〇         1.サーナイト〇
 2.ミュウ×                                                            2.サーナイト〇
 3.ロストバレット×                                             3.パルキアカイオーガ〇
 4.サーナイト〇                                                   4.パルキアカイオーガ〇
 5.ミライドン〇

 といった感じでした。争奪戦での勝ち試合ではしっかりカイオーガを決めることができ、やはりできる子だったことを再認識することができました!
 負けた2,3試合目に関しては、ミュウは「ドラピオンV」がサイド落ちして「ヒスイのヘビーボール」を探すも引けないままサイドを取り切られてしまい、ロストバレット対面は2ターンほど殴れないターンができた上にクララ2枚がサイドに行っているのに気づかずにプレイしてしまい、ヤミラミを使いまわせなくなったので投了しました。
 
 サイド落ちに泣くのは仕方のないことなのでそこは割り切ります。それ以外の部分だとザマゼンタの火力がいいプレッシャーとして働いてくれていると感じたのでザマゼンタの採用は正解だったかなと感じています。
 またプレイングに関してもレギュレーション変更によってできるようになったこと、できなくなったことを理解することでサイドの取り方を変える必要があることもわかりました。その辺は次の次の章あたりで話したいと思います。
 


3.採用カード

 ここからは上記の現在私が使用しているデッキリストについてそれぞれの採用理由や枚数の理由について言語化していきたいと思います。そのあとに採用候補となるカード等についても解説していきます。

 3.1採用ポケモン


 ・キュワワー 4枚
 スタートしたいポケモンなので4枚必須です。回収ネットがなくなったので盤面にいるキュワワーの枚数分しか1ターンでロストにカードを送れなくなってしまいました。そのためなるべくキュワワーは3体くらい並べたいと思っています。理由としてはアクロマ込みでのロストの枚数の伸び方に差が出るからです。例として先攻後攻それぞれで毎ターンアクロマが打てた場合にキュワワーの枚数によるロストの枚数の伸び方を考えてみると、

キュワワー2体
先攻                                    後攻                                
2→6→10                             4→8→12

キュワワー3体
先攻                                    後攻                                
3→8→13                             5→10→15

となります。キュワワー2体だと先2でミラージュゲートを打つ時にキュワワーがもう1体もしくはロストスイーパーが必要になります。また3体並べた場合後2で、ロストスイーパーで自分のスタジアムをロストすれば先2でヤミラミを打てる可能性もあります。もちろんこの数字は可能性の話ですので、実際は入れ替え札が集まらなかったり、そもそもキュワワーが1体並べるだけで限界だという初手になることも往々にしてあります。ただ、このロストの進み方を知っておくだけで現状のロスト枚数から次のターンにやりたい動きにつなげるために何回はなえらびが必要なのかなどが判断できるようになると思います。
 ぶっちゃけ先攻2ターン目にミラージュゲートからげっこうしゅりけん打てたら最強ですけど、別にウッウで殴っても余裕もって勝てるぐらいロストはパワーがあるのでなるべく2体、余裕あれば3体ぐらいの気持ちがいいと思ってます。
 ロストバレットと当たったときは先にロストマイン言いたいからキュワワーたくさん並べたいけど、並べたら相手のマインでこっちもやられるから難しいですよね。

 ・ウッウ 2枚
 エネなしで110ダメージ出せる便利な奴。前述したようにロスト系のデッキやサーナイトなどといったHP110以下の種ポケモンがたくさん並ぶデッキが増えているので後攻1ターン目からそれらを倒してサイドをとれるのはかなりのアドバンテージとなるので2枚採用しています。またVポケモンに先殴りすることで進化後もザマゼンタと合わせてHP330までのVMAXも気絶圏内に持っていけるのでミラージュゲートが使えるようになるまではこいつでどんどん殴っていきましょう。
 クレッフィがいると殴れなくなるので忘れないようにしましょう。最悪こいつに3回手張りしてクレッフィ突破します。

 ・ヤミラミ 2枚
 最強です。こいつがいかに早くロストマインを言えるようになるかで勝負が決まるといっても過言ではありません。Dレギュまでのロストカイオーガではふつうのつりざおでトラッシュのヤミラミを戻してから再展開するのでかみ合わなかったり、カイオーガを起動させるためにつりざおを温存しなくてはならなくなり、ヤミラミを連打しにくい構築でした。新レギュではつりざおの代わりにポケモンの回収手段として直接トラッシュから手札に加えられるクララが採用されたことでヤミラミを連打しやすくなったのでもはや主役級の活躍をしてくれます。カイオーガ起動しなかったらほとんどロストヤミラミの動きになっちゃうし、それが強いから困ったものです。
 また「ひっかく」20点でクレッフィに殴りかかることもあります。 
 新レギュに応じたダメカンのばら撒き方やルチャブル、やまびこホーンを絡めた使い方等もあるのでこの後の章でまとめたいと思います。

 ・かがやくゲッコウガ 1枚
 本デッキの輝く枠。最強です。月光手裏剣が決まるだけで勝てる試合が多々あります。HPの低いポケモンを並べるデッキが増えたことでカイオーガの代わりにフィニッシャーになることもしばしばあります。また、クイックボールのレギュ落ちで手札のエネルギーを捨てる手段がかなり制限されているのでなるべく序盤からかくしふだでエネルギーをトラッシュにためる動きをしたいです。

 ・カイオーガ 1枚
 デッキコンセプトです。あんまり活躍してない試合が多いので解雇されかかりましたが、何とかこらえてもらってます。大事な時に決めてくれるのでその時を信じて待ちましょう。
 現状カイオーガで無理やり勝つ必要もないので、サブプランとしてサイドレース的に必要だと感じたら意識するくらいがちょうどよいと思います。主にミュウやミライドンでは積極的に狙っていきます。
 最近パルキアと組んでよろしくやってるらしいですね、ふーん。

 ・ザマゼンタ 1枚
 本デッキの火力要因。前のターンにポケモンが気絶していれば220点出るので、ロストギラティナ対面で「ギラティナV」の「ひきさく」のカウンターとしてや、ウッウの「おとぼけスピット」を受けるために軽率に前に出てきたVポケモンを狩る役割を担ってくれます。鋼エネルギーが2枚が必要なので即起動するにはミラージュゲートと合わせて手張りエネルギーが鋼エネルギーである必要があります。そのためいつでもザマゼンタを起動できるように鋼エネルギーを1枚手札に抱えておくプレイングは大事になってきます。

ルチャブル 1枚
 Gレギュに入って唯一採用された新ポケモン。やってることはガラルジグザグマに回収ネット使って2回出してるのとそう変わらないのでヤミラミと合わせてサイド複数枚取りを狙います。採用するか否かで話題になってましたね。私としてはやれることが増えるので採用はアリだと思ってます。ただこいつが初手にフライングエントリーしてきてスタートする羽目になったらかなりイラっとしますね。フライングしてんじゃねーよお前は少し遅れるぐらいがちょうどいいわ。
 現状こいつをサーチする手段が入ってないのでアクロマやはなえらびで引き込むしかないです。サーチカードをわざわざ入れるほどじゃない。

マナフィ 1枚
 輝くゲッコウガが強いのでメタして必要です。また最近のミライドンに「ジバコイルVstar」が入っていてこいつも月光手裏剣っぽいの打ってくるので出す必要が出てきます。ただ、「ジバコイルV」が引っ張り磁力でベンチのマナフィを呼び出して倒す動きをしてくるので、その返しにザマゼンタでジバコイルVを倒してVstarが出てくるのを防いだり、クララで回収してもう一度並べるなどの対応をしましょう。
 並べる必要がある相手としては「ミライドン」「パルキア」「ロストギラティナ」当たりが有力です。ただロストはギラティナが入っていないバレット型の可能性があるので1ターン目に見えるエネルギーの色や採用カードによって出すかどうか決めましょう。

ドラピオンV 1枚
 対ミュウのために採用。この攻撃が通るかどうかでミュウ対面の楽になるかどうかが決まります。また、サーナイトとボチのデッキで出てくるミュウツーV-unionやサーナイトexをミラージュゲート2枚で起動して倒すためにも使うので悪弱点の採用しているデッキと当たるときは使用することを念頭に置いておきましょう。

 3.2採用トレーナーズ


ネストボール 3枚
 クイックボールから世代交代したポケモン呼び出し札。手札捨てられない、直接ベンチに出す、ベンチ埋まってると使えない等の不満は残る。それでもデッキの全ポケモンに運ゲーなしでアクセスできるのでさすがに必須。
 4枚でもいいカードですが、枠が無いし、3枚でも問題なく回るので3枚にしてます。好みで増やすのもありだと思います。ロストカイオーガというデッキが山札の中身を確認する手段が乏しいデッキなので、山の中身の確認もかねて中盤使うとなおよいです。

ヒスイのヘビーボール 1枚
 ピン採用のポケモンが6種類もいるし、初手に引いていればサイド確認の手間が大幅に減るので1枚採用。基本的に手札にキープしてもいいことないカードなので引いたらポケモンがサイド落ちしていないことがわかっていても使ってしまって大丈夫です。

バトルVIPパス 4枚
 1ターン目に安定してデッキを回すために最大枚数を採用しています。こちらもネストボール同様ベンチが埋まっていると使えないため、1ターン目に上振れて2~3枚引いたときは全部使いきれるように展開しましょう。
 2ターン目以降手札からVIPパスを捨てる手段がヒガナしかありませんが、そもそもVIPパスを引いてしまうタイミングってトップドローかかくしふだでのドローの時で、それ以外だと基本ロスト出来るのであまり気にするほどじゃないかなぁと思っています。ツツジで引かされたら泣いていいです。

ミラージュゲート 4枚
 これがないと話にならないので4枚確定です。用途としてはゲッコウガ、ザマゼンタ、カイオーガの起動を起動するため、引けなかった超エネルギーをヤミラミにつけるなどが主になります。こちらも山札の中を確認できる数少ない手段なので1度目に使うときに山札に残っているエネルギーの種類と枚数などを再確認しておきましょう。また、Dレギュの時と比べてエネルギーをトラッシュに送りづらくなっているのでなるべく中盤で1度使用してエネルギーを山から減らしておくとカイオーガを起動しやすいです。

いれかえカート 4枚
 回収ネットがなくなったことで足りなくなった入れ替え札の枠を担ってくれるので4枚採用しています。30点回復がロストと対面したときにヤミラミのロストマインでの確定数をずらすことができるので温存することも大事になってきます。入れ替え札を打てる数がはなえらびを宣言できる回数に直結してくるので慎重に使いましょう。

あなぬけのひも 4枚
 Dレギュでは3枚でしたがふうせんがなくなったことなどから1枚増やした4枚採用になりました。純粋な入れ替え札であり、バトル場のクレッフィをどかすのも役割の一つですが、ミュウ対面などで無理やりベンチのVポケモンを呼び出してザマゼンタで気絶させることもよくやります。またカイオーガを決める時もウッウなどでダメージを受けているVstarをベンチに下げてアクアストームを打ち込むのにも重宝します。

エネルギーリサイクル 3枚
 ふつうのつりざおがレギュ落ちした影響で3枚入れざるを得なくなりました。アクアストームを決めるのに山札にエネルギーを最低7枚戻す必要があるので2枚は必要+サイド落ちやはなえらびでロストしなければならない場面も出てくるだろうということでもう1枚追加で3枚採用になっています。
 エネルギーリサイクルの残り方によっては早期にカイオーガのプランをあきらめる必要もあるので最初に枚数は確認しておきましょう。
 
ロストスイーパー 1枚
 キュワワーやアクロマ以外でロストを増やせる札です。速攻でミラージュゲートやロストマインを使うためには必要になりますが、そのためには自分のスタジアムをロストしなければならないので手札がいい感じにそろってないと難しいです。そのほか雪道を張ってくるミュウに対してドラピオンVを通すためなどに使いましょう。

やまびこホーン 1枚
 カイオーガの的を用意するというのが主な役割ですがそのほかにもヤミラミと合わせていろいろ使いどころがある1枚です。現状HP70のポケモンが入っているデッキが大半なのでそこを呼びだしてロストマインの的にしてもよいです。


アクロマの実験 4枚
 
デッキのメインエンジンとなるサポートカードです。山札を5枚削れる上に手札とロストを2枚ずつ増やせるのは強すぎるといっていいでしょう。このカードを早期に触れているかどうかで勝率はかなり変わってきます。またロストが10枚たまってしまっているときはあえて打たずにツツジやジャッジマンから復帰できる札を山札に残すようなプレイングも必要になってくるかなと最近は思っています。
 
クララ 2枚
 ふつうのつりざおが消えたために採用したトラッシュからのポケモンの回収手段です。サポート権利を使ってしまう上に山札も減らないのではじめは半信半疑でしたが、カイオーガでのフィニッシュにこだわらないプレイングではロストバレットの動きとしてヤミラミを使いまわせるのでかなり使い勝手が良かったです。
 これまでロストヤミラミは何となく握ってきませんでしたが、なるほどこれは強いと思いましたね。

ヒガナの決意 1枚
 前述のとおり、5枚目のドローサポートとして新しく採用しました。Dレギュで採用していたとりつかいは自身のドローで3枚+いれかえたキュワワーで2枚の合計五枚の山札を掘ることができていたので、追加で入れるサポートは同等程度のドロー枚数が欲しいと考えていました。現在はベンチをたくさん並べるデッキが増えているのでかなり安定したドローを見せてくれます。また唯一手札にかさばっているエネルギーやバトルVIPパスを自主的に捨てることができる札なのも採用した理由となっています。

ビーチコート 2枚
 新レギュで追加されたスタジアムですね。たねポケモンの逃げるエネルギーを減らすということでキュワワーを逃がすのに手張り権を温存することができます。
 ただし、最後にカイオーガを決めるときに盤面のエネルギーをどかしたいときに逃げエネがなくなることでエネルギーがトラッシュできないなんてことも起きるので気を付けて使いましょう。
 今回はふうせんみたいな逃げエネが減る道具は出ないんですかね…

 3.3採用エネルギー

 ・基本水エネルギー 5枚
 ・基本鋼エネルギー 4枚
 ・基本超エネルギー 3枚
 合計で12枚の採用です。ほかの方のレシピなどを見る限りでは11~12枚が適正枚数なのかなと感じています。11枚に減らすのなら水エネルギーかな。
 カイオーガでのアクアストームで最大250ダメージを出すためにはカイオーガにつけるエネルギー3枚+トラッシュするエネルギー5枚の計8枚が必要になるのでサイド落ちとロストを含めて4枚までなら触れなくなってもいいと考えます。
 また、かくしふだでのトラッシュや逃げエネの手張りなどで消費するエネルギーで大事にするべき色の優先度としては、

    超>鋼>水

という風に私はプレイをしています。
 理由としては超エネルギーはヤミラミに手張りしたいのでロストが10枚たまる前にトラッシュしてしまうとクララを先に使ったり、エネルギーリサイクルをむやみに使用しなければならなくなってしまいます。
 鋼エネルギーはザマゼンタ起動のために手張り分1枚とミラージュゲート分1枚がそれぞれ手札と山札に残ってる必要があるため手札の鋼エネルギーは1枚は残しておくプレイングが必要になります。
 水エネルギーは現状最も採用枚数が多く役割としてはゲッコウガとカイオーガを起動するための手張り要因なので、カイオーガ起動の際に1枚手札にあればよいので序盤から中盤にかけてそこまで重要ではない色だと考えています。もちろん月光手裏剣が通る盤面であれば何より優先して残しますけどね。

 3.4採用候補カード

・カビゴン
 エネルギーの色を問わずに3エネで180点出る上にロストマインでダメカ 
ンを乗せられないので壁としても優秀。今回役割がザマゼンタと被ってい  
るので不採用ですが十分アタッカーとしての役割を担ってくれます。
カビゴン180点+ゲッコウガ90点+ルチャブル10点で280点まで倒せます。

・ケケンカニV
 高耐久のポケモンが流行っていたら入れるかもな1枚。現状ロストマインでHP調整をしてカイオーガでとっているので必要とあればいつでも入る。

・ガラルファイヤー(じゃあくチャージ)
 最近少しずつガラルファイヤー型が出てきてるイメージがありますね。悪弱点に対してドラピオンを使わずに対処できる他、クララとの相性も言わずもがななのでザマゼンタの枠をそっくり入れ替えても強そう。その時はおそらくドラピオン抜けるかな。

・ポケモンいれかえ
 入れ替え札が足りないと感じたら1~2枚採用を検討します。また環境がバトル場殴るほうが強そうなら1枚あなぬけのひもと交換することもあるかも

・ツツジ 
 現状一番採用を悩んでいるカード。やっぱりツツジを打てるデッキは強いし、ツツジ打ったタイミングでマナフィを倒したりすると相手の復帰が間に合わずにゲームを取ることができたりするのでできることなら入れたい。

・ボスの指令
 ボスで呼び出したポケモンにザマゼンタをぶつけたいため採用はアリ。
ただ現状あなぬけのひもやヤミラミでのばらまきで間に合っているので入れていません。

・ボタン
 サポートになった回収ネット。ダメカンの乗ったポケモンを回収するほか自分のベンチをあけたりルチャブルを再利用するのも面白いので1回くらい採用して回してみたい。



4.プレイングについて

 この章ではレギュ変更後にロストカイオーガを回していて使えそうなプレイングについてまとめていきたいと思います。基本的なカイオーガの使い方やロストに送る札、再度確認に優先順などは前回の記事に書いてあるのでそちらを参照してください。

 4.1ヤミラミ+やまびこホーン

 まず初めにヤミラミでダメカンをばらまくときに考えていることについてまとめます。採用ポケモンの解説の時にも書きましたがヤミラミのロストマインは最強です。2~3回宣言できれば大体勝っている試合が大半だと思います。そんなヤミラミもレギュレーション変更に伴い、そのダメカンのバラマキ方を考える必要があると思っています。

 その一つとして回収ネットがレギュ落ちした影響があります。Dレギュではロストデッキとミラーしたときは回収ネットでダメカンを乗せておいたポケモンを回収されてロストマインをなかったことにされることがよくありましたし、みんなやってたと思います。その回収による回復がいれかえカートによる30点回復に置き換わったことでロストマインが通りやすくなったことがヤミラミをさらに強くしていますが、それ以上に回収ネットがなくなった影響として大きいのが、ベンチを空けることができなくなったことだと考えています。
 そこで重要になるのが「やまびこホーン」の存在です。要するにロスト対面をしたときに、相手のヤミラミがロストマインを打ってくる前にやまびこホーンでベンチを埋めてしまうことでウッウ等でしか攻撃できなくしてしまい、その間に相手のポケモンをあえて倒さずにダメカンを乗せ続けて最後に4~5まいのサイドをまとめてとってしまおうという作戦です。
 これは対ロストミラーでかなり有効に働くし、決まると相手が苦しそうな顔しておとぼけスピットを打ってくるのでお勧めです。
 ただし、ちゃんとクララにアクセスできるかは確認しましょう。ロックした後にクララがサイドに全部落ちてるのに気づいてサイドを取りに行く羽目になります。


 4.2ヤミラミ+ルチャブル

 次はGレギュから参戦したルチャブルとヤミラミを合わせた使い方について話していきます。こちらも端的に言えば前述したあえて倒さないという作戦の延長です。ただし、ここで倒さないのはマナフィに対してです。マナフィにあらかじめ60点のダメカンを乗せて置き、次のターンにルチャブルでマナフィを気絶させてサイドをとり、そこをさらにゲッコウガやカイオーガでサイドの複数枚取りを狙います。
 これはロスト以外のデッキでもマナフィを置くデッキすべてに有効に使えるほか、こちらのサイドが4枚の状態から行えばカイオーガを起動したときにマナフィ+非V+Vポケモンで倒して4枚取りを狙うこともできます。またHP70のポケモン2体にロストマインで60点ずつ乗せておき、ルチャブルで2体気絶させてしまえばさらにアドバンテージをとることができます。
 ルチャブルを採用するのかどうかはかなり意見が分かれるところがあると思いますが、マナフィを突破しなければならないロストカイオーガにとってはロストマインで気絶させた後にクララ等で回収されて再展開されることを防ぎつつ自分ターン中にマナフィを気絶させられる手段がデッキにあるというのはかなりプラスに働くと考えています。

 4.3ヤミラミ算

 ヤミラミであえて倒さずにダメカンを乗せるプレイングについて話しましたが、実際どういった風に乗せるのかということを話そうと思います。
 私は最近ロストとミラーしたときは最初に、

キュワワー50点・キュワワー50点・マナフィ20点

という風に乗せています。また、上記の盤面ロックが決まっているなら前ポケモンに20点ずつとかもやってみようかなと思っています。 
 マナフィが20点である理由としてはいれかえカートでの回復を最大値で行わせないためです。キュワワー2体とマナフィを倒してサイドを三枚取りしたいときには3体の合計HPが210であるのでロストマインを2回いう必要があります。ロストマイン2回で240点なのでいれかえカート1回分の回復は許容することができます。しかしいれかえカート2回使用して回復された場合は2体取りまでしかできなくなります。ただし、このうち1回のカートをマナフィを全快させるために使った場合、ルチャブルを加えるとちょうど210点で3体気絶させることができるようになります。毎回できるプレイングではありませんが、こういう計算もあると覚えておくとよいと思います。

 4.4クレッフィ

 また現在のロストが避けて通れないのがクレッフィの存在だと思います。正直うっとおしい。ただし、1体しかいないのならあなぬけのひもで簡単に対応することができますし、2体並べてあなぬけのひもをケアしてきたとしても、別にこちらのポケモンが倒されてサイドがどんどん取られているわけでもないので、冷静にアタッカーに手張りをして起動できるようにして、アクロマを打てるだけ打ち、相手がサイドをとるためにクレッフィを下げたところをカウンターしましょう。2体並べてくれているならロストマインの的が2枚出ているということなのでおいしいです。また、クレッフィはすべてのたねポケモンの特性を消すので、相手のマナフィも無効になります。よって手張りでゲッコウガを育ててマナフィごと月光手裏剣で処理できることを覚えておきましょう。

 

5.対面について

 私自身このデッキを使ってGレギュ環境での対戦母数が少ないのでそれぞれの対面についてはサラっとだけ触れたいと思います。

ロスト(バレット、ギラティナ)
 ロスト対面はヤミラミを先に言えたもの勝ちになります。前章のプレイングでごまかしましょう。ギラティナに関してはザマゼンタとカイオーガがいるのでツツジに気を付ければやや有利だと思っていますが、ギラティナ側もゲッコウガを通そうとしてくるのでマナフィはしっかりとおきましょう。

ミュウ
 ドラピオンがいるだけで勝てる気がしてきますね。ただしジャッジマンとツツジを両採用している型が多いので手札干渉から復帰できる山づくりを意識する必要があります。

ミライドン
 ベンチにレジエレキ等を並べる関係でマナフィを採用していないパターンが多いので比較的カイオーガを通しやすいです。モココ型は早々に月光手裏剣で狩りつくしましょう。ジャッジマン多投してレントラーVでハンデスしてくる陰キャレシピもあるので注意。

サーナイト
 月光手裏剣圏内のポケモンが複数並び、殴り始めが少し遅めデッキなのでキルリア等を狩っていけばいつの間にか勝ってます。

アルセウス
 HPが高く、チェレンで回復してくるタイプだとなかなかサイドをとれずにサイド差をつけられてしまうので苦手寄りだと思います。



最後に

 ロストカイオーガを触り始めてかれこれ半年がたとうとしています。あまりデッキを固定せずになんでも使っていた私としては、こんなに長く触り続けるデッキは初めてです。長く同じデッキを触っていると気になることが出てきます。

なにか気になる…

 そう、クララが光ってません。そしてあなぬけのひもも一枚だけ光ってません。同じデッキを長く使い続けるにあたって、回していて自分のテンション、モチベーションが上がることはかなり大切になることだと思います。

というわけで、

クララ買いました。このカードいつの間に3万超えてたの…
買った次の週には4万に届きそうになってたのでギリギリ間に合ったって感じでしたね。さらにスリーブは私が好きな「ペルソナ」シリーズからペルソナ3私立月光館学園校章のものをつかってさらにテンションを上げています。

ペルソナいいよね

 今だとsteamやswicthで「ペルソナ3P」「ペルソナ4G」は2000円程度で遊べるのでまだプレイしていない人はぜひやってみてほしい…!個人的には「ペルソナ4」やってみて気に入ったら「ペルソナ3」「ペルソナ5」をやっていってほしい…!今からまっさらな状態でペルソナプレイできる人マジでうらやましいなぁ。


 ともかく自分の好きなデッキを好きなように光らせて、テンション上がるサプライ使って遊ぶのが一番楽しいよねというお話でした。

 今回はさらさら読めるように短めにしたいと言っておきながら、また15000字を超えてしましました…
 今後の環境の移り変わりによってまたデッキの内容も変わっていくので、その都度内容を追記出来たらいいかなと思っています。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。本記事は最後まで無料ですが、前回記事で「なんで無料なの」といっぱい言われたので投げ銭機能だけつけておきます。クララ2枚買って寂しい懐を支援してくださる優しい方はよろしくお願いいたします。

 それではまた次の記事でお会いしましょう!

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?