良いところ悪いところ
ものごとの良い面と悪い面は、あちらの端とこちらの端にあって、ひとびとはそれをあっちからこっちへ走り、またこっちからあっちへ走りして、その振れ幅の大きさを強いられ続け、やがて疲弊してしまう。そして潰されてしまう。
そう感じたのはあの震災のあとのことだ。その振幅に耐えることは、たやすくない。震災のあと、さまざまな出来事や情報に一喜一憂させられ、やがて気持ちが潰れされていった。その振幅に耐えるために、こころを閉ざし、論理を捨てたひとをたくさん見た。
やがて違う感覚を持つようになった